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 北朝鮮の朝鮮中央通信は25日付で、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の京都府本部の代表者が17日に日本赤十字社京都府支部を訪れ、北朝鮮の貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」の入港禁止措置の解除に協力を求めたとする朝鮮総連機関紙「朝鮮新報」の報道を紹介した。

 朝鮮新報によると、朝鮮総連側は日赤側に要請書を提出し、空路による北朝鮮訪問は「財政的負担が大きいだけでなく、特に高齢者に苦痛になっている」と指摘。万景峰号の必要性を訴えた。

 5月の日朝政府間協議では北朝鮮側が拉致問題を再調査する見返りとして、人道目的の北朝鮮籍の船舶の日本への入港禁止措置を解除することで合意している。日本側は万景峰号は対象に含まれていないとしており、揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。(ソウル=東岡徹)