C++Builder/Appmethodでマルチデバイス開発をビジュアルに実現
EDN編集部 [著] 2014/06/26 14:00
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 現在主流のスマートデバイスといえば、AndroidとiOS(iPhone、iPad)です。スマホアプリを作るのであれば、Android/iOS両対応のネイティブなスマホアプリを開発したい、というのが多くのスマホアプリ開発者、そしてスマホアプリ開発参入予備軍の気持ちではないでしょうか。そしてもう一つ、C++という言語があります。AndroidだとJava、iOSだとObjective-Cというのがネイティブ開発をするときの言語と決まっています。でも開発者の気持ちとしては、共通の言語、しかもなるべくPC向けの開発でも使用した標準の言語を使いたいというのが本音でしょう。今回は、そんな2つの要望をかなえてみましょう。

C++でネイティブスマホアプリ開発をするには

 C++Builderという統合開発環境をご存知でしょうか? C++BuilderはAndroid、iOS(iPhone、iPad)、Windows、Mac OS X用のネイティブアプリを開発することができる有償の統合開発環境です。C++Builderを使えば、C++によってAndroidとiOSの双方に対応したネイティブアプリを開発できるのです。

 「有償?」と聞いて読むのをやめるのはちょっと早いです。実は、C++Builderの姉妹製品Appmethodには、無料版もあるのです。無料で使えるバージョンの紹介は最後にするとして、早速C++Builderの画面を見てみましょう。

C++Builderのモバイルアプリ開発画面
C++Builderのモバイルアプリ開発画面

 C++Builderそれ自身はWindows上で動作します。ビジュアルな編集環境の上で「ぽとりぺたり」と画面を編集し、そのプロパティやイベントをビジュアルに設定し、そして必要に応じてC++言語を用いてロジックを記述します。画面編集およびロジック記述が終わったら、コンパイル・配備・デバッグを行います。そして、これらの開発作業は基本的にWindows上で完結できるようになっています(※iOS、Mac OS Xに配備・デバッグする場合には、Windowsに加えて別途Mac OS Xが必要になります)。

「ぽとりぺたり」の開発スタイル

 作成するアプリの種類をAndroidとiOS(iPhone、iPad)とで切り替えるためには、プロジェクトマネージャのターゲットプラットフォームのなかのアイコンをダブルクリックすることで実現できます。

ターゲットの切り替え

 この操作だけで、例えばNexus 5とiPhoneの切り替えができます。実行イメージは以下のようになります。

Nexus 5とiPhoneで実行

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INDEX
C++でAndroid/iOS(iPhone、iPad)両対応のネイティブなスマホアプリを作る
Page1
C++でネイティブスマホアプリ開発をするには
どうやってAndroid/iOS両対応が実現されているの?
一歩踏み込んだ使い方
カメラアプリを作ってみると
どうやったら試せるのか?
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