トップページ社会ニュース一覧求刑大幅超えの裁判員判決 最高裁で弁論
ニュース詳細

求刑大幅超えの裁判員判決 最高裁で弁論
6月26日 17時55分

求刑大幅超えの裁判員判決 最高裁で弁論
K10055281911_1406261800_1406261836.mp4

1歳の娘を虐待死させた罪に問われた両親に、1審の裁判員裁判が検察の求刑を大幅に上回る判決を言い渡した裁判で、最高裁判所の弁論が開かれました。

裁判員制度が導入されてから求刑を上回る厳しい判決が相次いでいて、最高裁がどのような判断を示すのか注目されます。
大阪・寝屋川市に住んでいた岸本憲被告(31)と妻の美杏被告(31)は4年前、自宅で当時1歳だった3女の頭を強くたたくなどして死なせたとして、傷害致死の罪に問われています。
1審の裁判員裁判は検察の求刑よりも5年重い懲役15年を言い渡し、2審も同じ判断をしたため被告側が上告していました。
26日、最高裁判所で弁論が開かれ、被告側は無罪を主張したうえで「仮に有罪だとしてもほかの傷害致死事件に比べて刑が重すぎる。裁判員の考えにブレーキをかけ、公平な判断をするのが裁判所の役割だ」と訴えました。
一方、検察は「虐待が長期にわたるなど悪質で、求刑を上回る判決が不合理だとはいえない。裁判員の判断は尊重されるべきだ」と反論しました。
求刑を超える判決は、5年前に裁判員制度が導入されてから、ことし3月までに殺人や傷害致死など8つの罪で43件出されていて、こうした判決の割合は制度が始まる前の10倍に増えています。
弁論が開かれたことで判決は見直される見通しで、最高裁がどのような判断を示すのか注目されます。

[関連ニュース]
k10015528191000.html

[関連ニュース]

  自動検索

このページの先頭へ