「最近なんだか咳が止まらない」
こうした症状で悩んでいる方はいませんか?
梅雨から夏にかけてのこの時期に増えるのが、カビを吸い込むことによって起こる『夏型過敏性肺炎』です。
症状が夏カゼに似ているため、医師でさえも夏カゼと誤診することも多いこの病気。
夏カゼだと思って放っておくと、慢性化して肺がボロボロになってしまい、最悪の場合、死に至ることもあるのです。
そこで今回は、『夏型過敏性肺炎』の予防法をご紹介しましょう。
夏型過敏性肺炎とは?
台所や浴室など、生活環境に繁殖しているトリコスポロンというカビを吸い込んでしまうことで発症してしまうアレルギー性の肺炎です。
多くの場合、カビを吸い込んだ4~6時間後に咳や痰・発熱などの症状が現れますが、初期症状が夏カゼとほぼ同様なため、夏カゼと間違えられてしまうことも少なくありません。
しかし、放置してしまうと肺に障害が起きてしまい、呼吸困難を起こしてしまうこともあります。
夏カゼとの区別の仕方は?
症状だけで判断するのは困難ですが、以下ような時には夏型過敏性肺炎の疑いがあります。
- 乾いた咳が止まらない。
- 風邪薬を飲んでも症状が治まらない。
- 毎年梅雨から夏にかけて症状が出る。
- 旅行などで家を離れると症状が治まる。
- 特定の場所にいくと症状が現れる。
- マジックテープをはがした時のような呼吸音。
少しでも疑いがある場合は早めに呼吸器科などの専門医に診てもらってください。
夏型過敏性肺炎の予防対策は?
それでは、夏型過敏性肺炎にならないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?
1.室内の掃除をまめにする
夏型過敏性肺炎の原因となるカビを発生させないように、室内は常に清潔な状態を保つようにしてください。
特にカビの発生しやすい台所・お風呂・洗面所などの水まわりのお掃除はまめに行うようにしましょう。
2.エアコンのフィルターを定期的に掃除する
エアコンの内部でカビが繁殖してしまった場合、がエアコンの風に乗って室内にバラまかれてしまいます。
エアコンのフィルターはこまめに掃除し、定期的にエアコンのクリーニングも行うようにしましょう。
3.室内の湿度を50%~60%をキープする
カビは湿度が65%を超えると動きが活発になり繁殖を始めます。
除湿器などを活用して部屋の湿度を50%~60%にキープするようにしましょう。
また天気のよい日は窓をあけて風通しを良くするとカビの予防になります。
4.布団はこまめに干す
布団を敷きっぱなしにしていると床や布団にカビが発生してしまいます。
布団はこまめに干してしっかりと乾燥させるようにしてください。
天気が悪く外に干せない場合は布団乾燥機を利用すると良いでしょう。
5.帰宅時の手洗いを徹底する
外出先のいたるところにカビが存在しており、気付かないうちに室内に持込んでしまうことがあります。
外出先から帰宅したら、まず手洗いをするように心がけましょう。
いかがでしたか?
夏型過敏性肺炎を予防するにはとにかくカビの発生を防ぐことです。
日頃、お掃除をさぼりがちという方はこの機会に徹底的に室内をキレイにしてみてはいかがでしょうか?
お掃除の際は、カビを吸い込んでしまわないように、しっかりとマスクを着用してくださいね。