日本サッカー協会の次期技術委員長候補として名前が挙がったJ1鹿島の鈴木満常務取締役強化部長は、すでに協会からのオファーを断っていたことを明かした。
確かに、かなり以前から候補として噂され実際にオファーも受けていた。しかし、その後何も動きがなかったため、その話題は沈静化していたのだが、先日のスポーツ紙の報道があったことで再び加熱。実娘を含む20数人から問い合わせの電話があり、中には代理人から次期監督候補の売り込みまであったそうだ。
とはいえ、鹿島がこれまで獲得してきた国内最多の16冠獲得に大きく貢献し、クラブの礎を築いた人物だけに、その手腕が高く評価されるのは当然のこと。いわば日本代表の”強化部長”と言える技術委員長の座で辣腕を振るう姿も見てみたいところだが、「もっと若い人がやった方が良い」と辞退した。
ただ、鈴木氏も日本サッカー協会の技術委員も兼任しており、今回の日本代表の結果については心を痛める一人。19年間、ブラジル人監督と選手の間を取り結び、鹿島にファミリーとしての一体感を作り上げてきた経験から、「日本人スタッフを入れたほうが良い」という強い信念を持って、次回の技術委員会に提言するそうだ。
(鹿島担当 田中滋)
2014/06/26 18:30