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政治
【歴史戦 第3部 慰安婦 韓国との対話(5)】慰安婦、無意味な配慮より韓国元高官も求める論争を ただしメディアは反日一色
2014.6.26 13:17
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「歴史戦」第3部の連載を終えるに当たり、阿比留瑠比・政治部編集委員と水沼啓子・前ソウル特派員が今月9日から12日までの韓国での取材を振り返った。
◇
韓国政府が慰安婦問題を再び取り上げるようになったきっかけは、2011年8月に韓国憲法裁判所が「具体的な措置を取ってこなかったのは違憲」とする判決を下したためだ。韓国政府は問題を提起し続けなければならなくなった。自民党幹事長、石破茂は当時、党の会合でこう嘆いた。
「これは未来永劫(えいごう)続くんでしょう。(韓国としては問題提起を)やめちゃったらダメなんでしょ」
何とも絶望的な状況だと考えていたが、今回の取材で元韓国外務省東北アジア局長、趙世暎(チョセヨン)は、それは誤解だとしてこう指摘した。
「判決は日本に補償や誠意ある措置を求めたものではない。そうではなく『論争しろ』というものだ」
昭和40年の日韓請求権協定には、その解釈に関する紛争は第三国の委員も含む仲裁委員会に付託しその決定を受けるという条文がある。趙はこう続ける。
「論争した結果、韓国が負ける可能性だってある。日本側は論争が日韓関係に及ぼす影響とかいろいろ考えて応じなかったようだが、論争しないことが日韓関係のためになっているか。そうはなっていない」
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