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「オバマ大統領は権限乱用」共和党が提訴検討
6月26日 11時40分

アメリカの野党・共和党は、オバマ大統領が議会の承認なしに大統領の権限を乱用して政策を実行しているなどとして、裁判所に提訴することを検討していて、秋の議会の中間選挙を見据え、攻勢を強めるねらいがあるものとみられます。

アメリカ議会は、上院で与党・民主党が、下院で野党・共和党がそれぞれ多数を占めるねじれの状態にあります。
このためオバマ大統領は、議会で野党の協力が得られない場合には大統領令に署名して政策を実行していて、これまでに政府の契約職員の最低賃金を引き上げるなどしています。
これについて共和党のベイナー下院議長は25日、記者会見で「憲法で大統領の仕事は議会が承認した法律を忠実に執行することだと明記されているのに、オバマ大統領はやっていない」と批判しました。
そして、議会の承認なしに大統領の権限を乱用して政策を実行しているなどとして、連邦裁判所に議会下院としてオバマ大統領を提訴することを検討していることを明らかにしました。
これに対して、ホワイトハウスのアーネスト報道官は「議会で法案を妨害しているのは共和党であり、提訴は多くのアメリカ国民が支持しないだろう」と反論しました。
共和党としては今後、実際に提訴するため、議会下院で必要な手続きに入るとしていますが、ことし11月に議会の中間選挙が控えていることから、オバマ政権に対して揺さぶりをかけ攻勢を強めるねらいがあるものとみられます。

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