Stop Directing. Start Enabling
なぜ人は辞めるのか?スター社員を失わないために、今すぐはじめられること。
- in 四苦ハック人生 in San Francisco
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業界でも有名なスーパースター社員が、誰もがうらやむような会社を去って行く。優秀な人材と、業界のトップ企業。外からは完璧なカップルのように見えるが、完璧に見えるカップルほど破綻が起きやすいのは人間関係のそれと同じなのか。(完璧だからこそ、破綻が起きたときにみんなに注目されるのっていうのもありますね。)
以前の投稿で、「クリエイティブディレクション」について、今の僕なりの考えを綴ってみた。このことについて同僚のクリエイティブディレクターと話を交わしたときの彼の一言が印象に残ったので紹介したい。
クリエティブディレクター(クリエイティブに限らず、どんなディレクター職でも)は例えるならばスポーツチームの監督だ。粒ぞろいの(時として我が強い)優秀な選手たちを束ね、組織(チーム)としていかに最高のパフォーマンスを引き出すかが監督の仕事だ。選手時代にいくら優秀であったとしても、間違っても監督は自分でプレーしてはいけない。もはやそれはあなたの仕事ではないのだ。
逆に選手のポテンシャルをどうやって最大限に引き出すか。怪我をしている選手がいるのであれば、これ以上怪我をしないよう、どう環境を整えてやるか。極端な例かもしれないが、マスコミがうるさくてプレーに集中出来ないのであれば、自らがあえて問題発言を繰り返し、選手からマスコミの目を逸らす、そこまで徹底している監督だっている。そこまでと思うかもしれないが、現にその監督はその方法で記録的な結果を残し、選手からの信頼も厚い。*

選手のために、ひいてはチームのために、その邪魔をする障壁を取り除いてやることに尽力を注ぐ。これが監督の理想の姿である。現代スポーツにおいて、監督にはそれほどの仕事が求められるし、現にそれが結果として如実にあらわれる。(前年の優勝メンバー+新戦力を揃えた最強チームだって、監督が変わればこの通り。。。 逆境に負けず、香川には頑張ってほしい!)
何もこれはスポーツに限ったことではない。一流と言われる人たちには、職種や業界に制約を受けない、光り輝くヒントのかけらが散りばめられている。
When a team succeeds at achieving a lofty goal, the good boss credits her team members as being the reasons for success instead of herself. This “boss behavior” enables the team to trust their boss as one who enables their own careers over the boss’ own career.
When a team fails at achieving a lofty goal, the good boss owns the failure as her own and doesn’t blame the team. This boss behavior enables the team members to take creative risks with their work, and not feel they will be penalized by their boss when/if they fail.
“The Good Boss” — John Maeda
良い上司とは、もしチームが高い目標を達成できた際には、成功の理由に自分ではなく部下を挙げる。この上司の振る舞いが、信頼を生み出す。
良い上司とは、逆にチームが目標を達成できなかった際には、失敗の責任を自分で背負い、決して部下を責めない。この上司の振る舞いが、難しい仕事に直面したときでも部下が萎縮してしまうことを防ぎ、伸び伸びと良い仕事を生み出す。
“良い上司とは” —ジョン前田