大阪維新の会に所属する府議会議員3人が、25日、離党届を提出しました。 大阪都構想の協議の進め方に不満があることなどが理由ですが、来年春の府議選を見据えての判断もあるようです。 「離党と離団届です」(離党を表明した議員) 午前10時半過ぎ、大阪府庁に現われた維新の会所属の堀口和弘議員と澤田貞良議員、小林雄志議員。 決意に満ちた表情で離党届を握りしめています。 「本当にいろいろお世話になりました、どうもありがとうございました」(離党を表明した議員たち) 3人は離党の理由について、「維新が進めてきた大阪都構想には賛成だが、進め方に違和感がある」と口々に批判しました。 「大阪都構想の法定協議会、0か100の議論ではなくて、しっかりとあせることなく議論するべきところは議論していかないといけない」(澤田貞良議員) 「(維新の)組織のいまのあり方、これじゃあ、我々の目指した改革ができないと思って飛び出すんです」(小林雄志議員) 3人は、来年春の府議選に無所属で立候補する方針で、維新同士で競合する選挙区の候補者を、くじ引きで選ぶという維新の方針についても批判しました。 「くじ引きで勝ったから出る、くじ引きで負けたから違う選挙区で出る、ようするに市民をバカにした話ではないか」(堀口和弘議員) 維新の会府議団は去年12月以降、5人が党を離れていて、現在、過半数を割り込んでいます。 さらに3人が抜けることで、都構想実現へのハードルがより高くなる状況ですが・・・ 「まあ選挙近づくと、いろいろありますよ」(大阪維新の会 松井一郎幹事長) (Q.3人のところに候補者擁立は?) 「もちろん公募します」 一方、都構想について議論する特別区設置協議会のメンバーの入れ替えを目論む維新の会。 過半数を持つ府議会の議会運営委員会で、入れ替えを強行する考えですが、維新以外の全会派が反発し、本会議を開催するよう知事側に申し入れました。 「我々は議会運営委員会ではかるのではなく、本会議ではかるべきだと思う」(自民 花谷充愉府議) 「党派を超えて、議会のあり方ということで、これが普通だと各会派が賛同している」(公明 清水義人府議) 維新の求心力低下が著しい中、協議会のメンバー入れ替えは難しさを増しています。 (06/25 18:04)