竹熊健太郎小論
また竹熊健太郎さんの周辺に何かあったらしい。
ホップ・ロウ取締役退任および「電脳マヴォ」継続についてのお知らせ
http://memo.takekuma.jp/?p=5775
共通の友人が多いし、いろいろと話は聞くことはあっても、それはあくまで風評に過ぎないのであって、竹熊さん側の真実はこれである以上、単なる一読み手としては「なるほど」以上の何かはありません。
昔から顔見知りではありながら、最近はもう数年お会いしていない竹熊さんですが、彼の努力の経緯はウェブで随分拝見していて、ある意味で悶えるような、あるいは痺れるような、竹熊さんの究極の世渡りの下手さ、その裏返しとしての人間としての正直さ、誠実さを長期連載のように見ているわけです。
えっとね、竹熊さんが繰り出す何かというのもさることながら、竹熊さん自体が面白いんですよ。あと、竹熊さんの周辺。語り部としての竹熊さんの抜群の才能、というか、凄さ。
電脳マヴォ
http://mavo.takekuma.jp/
竹熊さん、正直だから、うまくいっていないと赤裸々にいう電脳マヴォ、でも立ち上がった当初からちらりほらりと見ている私からすると、小資本ゆえのいけてなさはあっても、ずっと面白いまんまです。というか、悪戦苦闘している。駅前で、ドトールだスタバだといったチェーン店が軒を並べている横で、昔ながらの喫茶店のマスターが自分の舌を頼りに豆をひいて一杯一杯客にコーヒー出してる感じ。
いやー、正直言うと、竹熊さんじゃなかったらとっくに潰れてると思うんですよね。
はっきりいって、竹熊さんだからできていることだし、竹熊さんじゃなきゃ続かない世界観なんですよ、これは。ある種の、ケンタウリ保護区。
だから、この程度のことでは竹熊さんは折れないと思うし、続けていくでしょうし、いろいろ始まって、いろいろ揉めて、良くも悪くも鳥人間のように滑空し、その人生そのものが作品のように扱われるんだと思います。
つーか、竹熊さんの存在自体が大手出版社やウェブ企業が仕掛けるような大資本による大型戦艦乗りにいくのは想像つかなくて、どっちかっていうとどこから持ってきたか分からんゴムボートに謎のエンジンくっつけた手作り浮遊物体で闇夜に紛れてレッツゴー的な雰囲気ですからね。
いろいろゴンゴンぶつかってるけど、竹熊さんですからね。いいんですよ、それが。