• 世界卓球日韓戦～死闘を尽くした日韓両選手に釘付け
  [ 2012-03-31 21:20 ]
• 社内ニート４６５万人と推計～私「この推計は大きく外れていません」
  [ 2012-03-30 23:13 ]
• 牡蠣鍋
  [ 2012-03-29 22:14 ]
• 液晶薄型テレビはもはや販売限界ライン～日韓の限りない消耗戦
  [ 2012-03-28 23:49 ]
• バイト経験を生かし、中国で起業する元留学生～ノウハウは盗むもの～
  [ 2012-03-27 22:26 ]
• 松島での夕食
  [ 2012-03-26 22:48 ]
• 宿泊したホテル
  [ 2012-03-25 22:32 ]
• 松島のマンホール
  [ 2012-03-24 21:25 ]
• 松島の旅
  [ 2012-03-23 22:56 ]
• 居酒屋は第二の会議室の時代は終焉～若者の酒離れ時代を迎えて
  [ 2012-03-22 21:55 ]

　私ができるスポーツで少し様になるのは、「卓球」である。だから、嫁にも「卓球」に勝てる自信はある。昨日の日韓戦は数時間テレビに釘付けになった。今年は五輪もあることなので、卓球戦にも注目をしたいと思った。
卓球と言えば福原愛選手だが、今の日本では、他には石川佳純選手、平野早矢香選手がいる。一方の韓国は、キム・キョンア選手のカットマン技術に呆然とした。試合には負けたが本当に両者とも素晴らしい戦い振りだった。
　卓球についての知識は、それほどないのだが、１戦目の福原VSキムの戦いから面白かった。福原選手がスマッシュを放てば、キム選手がどんな難しい球でも拾う見事な試合巧者振り。キム選手は疲れないかと思うほどだが、カットマンは基本的に体力を作り上げるために、体力は消耗しても、余力があると言うことだ。カットマン技術の素晴らしいところは、臨機応変に対応出来るところ。時々、キム選手が放つスマッシュも戸惑わせた。しかし、そうした中で苦戦した福原選手だが、最後にキム選手に勝った。この試合から号砲が鳴り響き、卓球はこんなにも面白いんだと改めて感じた。実は福原選手は一度もこのキム選手に勝ったことがなく、福原選手も石川選手もカットマンを苦手にしていた。その福原選手が当代一のカットマンであるキム選手に一勝したことは大きな前進だ。
　しかし、韓国の選手は３人のうち２人は中国からの帰化人ということでへえと思ったのだが、世界的に見てもどこもこのようなものらしい。何しろ世界卓球選手ランキングを見ると当然中国が上位を独占するのだが、世界中帰化した中国人が散らばっている様は最新世界卓球選手ランキングを見ると分かる。ヨーロッパにも中国人が帰化しているのだから、本当の中国人だけで軽く１０チームくらいは作れるのではないかと思えるほどだ。韓国に帰化した中国人２人も本国では、恐らく上位に行けないので韓国に帰化したのだろうが、とにかく中国女子の強さは他国を圧倒している。この事情は男子も同じで、行き場がなくなった中国強豪が世界に散らばって飛躍し、卓球が普及したのはそういう事情のようだ。このコト事態は異常かも知れないが良くも悪くもこれが現実である。
　日韓戦で見ていて時々呟いたのは、「何、今の。どっちが取ったの」ということと、「あの球をどうやれば返せたの」ということだった。試合前に、これまでの日韓戦の経緯を説明していたがいつも卓球日韓戦は激闘になることだった。次の日韓戦の卓球はロンドン五輪になるのだろうが、今回の悔しさバネに日本の選手は本当に頑張って欲しい。石川選手がキム選手に敗れて涙を流したシーンは我々日本人も十分に共感できた。福原VSキム戦は、素晴らしい戦いだったが、石川VSキムの戦いも本当に見応えがあった。
　石川VSキムの最後の行き詰まる攻防を見て我々夫婦も手をつないで石川ガンバレと応援した。一時は有利に運んだ石川選手で、試合巧者のキムに敗れたのは残念だが、この敗北が彼女の成長につながるのだろう。
　日韓戦を見て思ったことも日本・韓国選手も決して諦めないことが素晴らしい。諦めないことが選手としての成長につながるのだろう。





仙台城　Ⅰ

仙台城三ノ丸の仙台市博物館


仙台市博物館の敷地内にある

伊達政宗像


紹興市から仙台市に送られた魯迅像


魯迅之碑


仙台城の石垣


2008年8月　宮城県仙台市にて





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　雑誌「SPA!」で社内ニート急増中という記事が掲載され、内閣府の調査によると、社内ニートの推計は４６８万人であるという。この数字に驚く人が多いが、サラリーマン生活が長い私から言わせれば、「こんなものでしょう」と思う。別に大企業・中小零細問わず何となくいるというのはいつでもどこでも存在するし、忙しいときはものすごく忙しいが暇な時はものすごく暇ということもよくある。
　「社内ニート」は企業に雇用されながらも、ほとんど職務がなく１日中、ぼんやりしている人を指すのだが、高度成長時代にも存在していたと思う。ただしこれだけ不景気になったにもかかわらず何故、「社内ニート」が存在するのかと言えば理由は様々考えられる。
　理由の一つは社員の好き嫌いで干してしまう。この場合、能力があるなしに関係がない。嫌いになった部下は徹底的に干す。だから、「社内ニート」になる。次の理由は、役員レベルの人間が業務のマネジメントが出来ない。忙しい働き蟻はどこの部署にも存在するが、一番いいのは忙しい人間の業務を暇な人に振り分ければいい話だが、役員や部課長レベルがマネジメントが出来ないから、「あいつに任せておけばいい」ということになり、また、本人もそれを望んでいることから、仕事からあぶれる人間もででくる。この場合、人間の好き嫌いも関係していることから結構複雑だ。
　理由はまだある。仕事の専門性が深くなっていることから、この仕事はこいつ、この仕事はあいつと業務＝その社員と業務が属人化している。実は、私の業務はかなり専門性が強く、他所では使い物にならない。全くこの業務しか出来なくなった。もはや簡単な数理もできなくなった。私の業務は今、流行の属人漫画に出来るんじゃないかと思うほどである。これを見るとおお凄いじゃないかと思われそうだが、そうではない。
この業務が存在する理由が社長の存在であり、社長がいなくなると私の存在理由も一気に無くなり、何の取り柄もない「社内ニート」一直線の危険性もある。だからこそ、毎日、神棚に向かって社長の長寿のお祈りをしているのだが、私は、社長がいなくなると真っ先に首を切られるという危うい存在なのだ。中には、同じ仕事を探せばいいじゃないかという人もいるが、それは難しい。理由は、社長の夢の信奉性が強すぎて、この業務についての汎用性がないからだ。
　私は周囲によく言うが、この業務は社長と共に存続し、社長がいなくなればなくなることから私の後継者は不要。そもそもこんな特殊な仕事に後継者を作っても、汎用性がないからその後継者が気の毒であるし、その後継者の将来も面倒を見ることが出来ないと言っている。
　だからこそ仕事の属人化というのは便利であるが逆に会社にとって「社内ニート」を生み出してしまう危険性がある。しかし、一面、私は会社ってこんなものだろうと思うのは、「働き蟻」が何らかの事情で倒れたりした場合は、「怠け蟻」の出番になる。企業はすべてまんべんなくみんなが必死になるということよりも、業務が属人化している今日、こいつが忙しいときはあいつが暇、こいつが暇な時はあいつが忙しいと割り切るしかない。やげさんが書いていたが蟻の世界でも同じような話があるらしい。働き蟻は２０パーセントで、残りは８０パーセント。でもその２０パーセントを除去したら残りの８０パーセントのその他大勢の中でやっぱり２０と８０で役割が分かれたという話だが、会社でも同じだ。高度成長時代から３割の社員が７割を支えると言われてきたが、そういうことなのだろう。これは多分リストラしても変わりはないような気がする。







仙台駅



仙台市内を観光するなら観光バスを使うと便利ですよ



一日乗車券

2008年8月　宮城県仙台市にて





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カキ鍋

牡蠣もそろそろ終わりですね
昨日は牡蠣鍋にしました。








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　別の用件でヨドバシカメラ等に行くと、こんな価格で本当に利益が出るのとぎょっとすることが多い。テレビコーナーに行くと店員がすぐ駆け寄ってきて熱心に説明する。私の家は、液晶薄型テレビは二台あり、当分の間購入することがないと思っている。購入するときは壊れたときだろう。地デジ化とエコポイントで買い換えが一気に起こったから、恐らくどの家庭もこんなところだ。地上デジタル放送対応薄型テレビの世帯普及率はすでに９割を超えている。４０型でも実質価格が約３万８千円と、１インチ千円を切る機種が相次ぎ登場した。少し待てばさらに安くなるだろう。
　薄々気がついていたことだが、もうテレビというのは破壊的なイノベーションは起きない気がする。最新機種と言いつつも、見た目では何が違うのかも分からない。テレビの進化はストップした気がする。今後何か新しい動きがなければ、テレビを中心とした家電業界は衰退していくのかも知れない。
　液晶テレビは別に韓国・中国でも製作可能である。今後、中国の連想がIBMのパソコン部門を買収したように今我々が知らないメーカーがテレビ家電の買収ら動く事態もありうる。または、テレビ部門の統廃合というニュースも飛び込んでくるだろう。すでに韓国のサムスン電子は、液晶ディスプレー事業を分離・独立化を発表、液晶部門が今後全く儲からないと言うことから、切り捨てに走った。次世代テレビとして、有機ELテレビがあるが、どれだけの画像をもたらしてくれるのかは分からない。しかし、今の日本のテレビプログラムを見ても、活かせるとも思えない。テレビはハードも重要だが、ソフトもまた然りなのだ。個人的には世界遺産の特集を見るときはやはり液晶テレビは一日の長があるのは間違いない。
　どこのメーカーもテレビ部門は大赤字だ。これは日本だけの現象ではない。後１０年もすれば全く知らないメーカーがテレビを作る可能性もある。
　ところでテレビで興味深いのは韓国国内では凄く高く販売しているのが分かる。韓国・イーマートがTG三宝コンピューターとの共同企画で価格76万9000ウォン（約5万6200円）の42型発光ダイオード（LED）テレビを5000台発売したというが、日本よりも高い印象を受ける。韓国の大手メーカーは、サムスンとLGしかないので独占化していることから、テレビを高く販売できるのだろう。それにしても北米などの価格と比べると異様な価格だ。そこにつけ込んで韓国中小連合がこの「半額テレビ」を開発し、販売に乗り出したという構図なのだ。しかし、「半額テレビ」にしても高い。
　元々韓国企業は海外でダンピングをし、韓国国内で利益を得るという構図があったが、その一角が崩れたということを意味する。今後、韓国でもテレビの値崩れが起きるだろう。実際、韓国で高い薄型テレビを買える購買層も限られていることから、中小連合のテレビは買われるだろう。
　最終的にはテレビはもはや利益部門ではない。安いテレビが売れる時代だ。性能もコンテンツの差が無くなったことから、韓国勢の次は、中国勢が攻め込んでくる。しばらく韓国企業の優勢が続くと想ったが、韓国中小連合が入り込んできたのは予想外だった。
　しかし、地味に強い台湾超巨大電機生産会社foxconnがシャープの事実上、筆頭株主になった。同社の知名度は日本ではイマイチだが、多くの企業と提携し、従業員は18から25歳を中心に、およそ80万人を抱え、そのうち54万人が中国における従業員である。堺工場を運営するシャープの子会社にも約４６・５％を出資するという。Foxconnは、日本企業との提携には積極的であり、苦境に陥る日本家電メーカーに手を差し伸べる相手は、台湾企業の可能性がある。日台連合VS韓国サムスン・LGという構図が将来見られるかも知れないと想わせたニュースであった。







松島の旅　最終回



朝早く起きて月見台に出て朝日を見ました。



夜は暗くてあまりよく見えませんでしたが
港に船が沢山止まってました。


あいにくの曇り空です(-_-;)




太陽が少し高くなりましたが、
雲の中に隠れています。
これもこれで神秘的でいいですね



部屋からの眺め


超贅沢な朝食です


2008年8月　宮城県松島にて





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　日本の外食大手のモンテローザが、同社が運営する「白木屋」、「笑笑」などと酷似した店名の飲食店が中国や台湾で14件確認されたとして、商標の使用差し止めを求める民事提訴と刑事告訴を含めた対応を開始したのだ。
　「中国には、日本の有名飲食店のシステムやコンセプトまでを模倣して成功している店舗がたくさんある。例えば牛角や吉野家などといった日本を代表とするチェーン店にも、名称ばかりかコンセプトまで酷似した店が中国全土に何百とある。その中で特に繁盛している店の特徴としては、経営者がかつて日本に留学していて、本家でアルバイトをしていたというケース。 アルバイト中に身に付けたノウハウやマニュアルを中国に帰国した後に再現し、成功している。
　エキサイトニュースからの引用だが、私から言わせれば店名をぱくるのは問題があるが、それ以外にどこに問題があるのか理解できない。私はこれまで多くの留学生で、日本のバイト経験を生かし、中国で起業するのも一つの生き方であると助言してきた。特に、飲食業界、ファミレス業界、スーパーマーケット業界等コンセプトや接客態度その他を身につけお金さえあれば起業できる環境は整っている。日本で働くのも良いが中国で起業して一旗揚げることもまた人生だと述べてきた。いずれの業界も、運送大系・冷凍技術・価格体系が肝だ。ここを盗めば、同じような店が作れると助言してきた。ただし、問題は店名だけだと思っている。
　本来のコアのノウハウは流出させたくなければ経営陣がその仕事をすれば良いはずで、今やそのコアのノウハウの仕事も中国人留学生に頼っていることも現状にある。そして今やノウハウも陳腐化し、特に目新しいものでもない。真似しようと思えばいつでもバイトを何年か続ければ当然流出させられる。これは別に中国人留学生に限った話ではなく、日本の飲食業界・ファミレス業界でも何年か勤務してそこで得たノウハウを生かして、同じような仕事を行っていることはよくあることだ。ノウハウというものは盗むものという考えは日本の職人社会ではよくあるが、当然のことだろう。
　だから似たような店が乱立している現状がある。日本人ならOKで中国人はダメという理由は特に目当たらない。今やどの店もバイトがコピーできるほどの店ができるシステムになっている方に危機感を持たなければならないのだが、飲食業界の経営者は全く無い。ユニクロやしまむらのような服関係のシステムも流出されやすい。
　技術をコピーするのは特許侵害の問題があるが、飲食業界のシステムをコピーすることについては止められないだろう。恐らく、今後とも日本で得たバイトの経験をもとに次から次へと似たような店が乱立することは目に浮かんでくる。というのも知り合いの中国人もバイト経験での起業を狙う人が多いからだ。バイトで覚えた知識やノウハウを使って中国で商売するなと言うことは難しい。
　居酒屋等の飲食業界はどこもきつい。日本人が敬遠するのも仕方がないことで、先日も自殺した人もいたことが報じられた。そこで中国人留学生の出番になるのだが、冷凍技術と運送大系・価格体系さえ盗んでチェーン化すれば、中国で同じような店が作られてもこれは止められないだろう。
　逆に言えば企業側とすれば、ノウハウを生かし、中国で商売されるというのは想定内と思っていた。それに中国と日本では土俵が違うので企業側は許容するものだと思っていた。上記に挙げた店名を使うことのみが問題であるにしても、それ以外はすべて認められるものと考えている。もし、企業側が、「そんなことは想定外だった」というのであれば、それは余りにもお気楽である。





松島の旅　Ⅸ

ホテルの廊下


ホテルのお月見台





お月見台から眺め

2008年8月　宮城県松島にて





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松島の旅　Ⅷ


波の膳

全部美味しかったです！











2008年8月　宮城県松島にて





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松島の旅　Ⅶ

ホテルニュー小松　 好風亭




2008年8月　宮城県松島にて





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松島の旅　Ⅵ


松島のマンホール

2008年8月　宮城県松島にて





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松島の旅　Ⅴ

かもめの王子


瑞巌寺入口

閉門してしまったので入ることはできませんでした。　


こけしのお土産屋さんです。


中で絵付け体験も出来ます。

2008年8月　宮城県松島にて





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　ここで何回も書いているのだが、私は完全に下戸である。ビールを一杯だけ飲むだけで朦朧となり、顔が真っ赤になり、憂鬱になる。体中にしびれも来るし歩くのも億劫になる。そして当然酒の匂いもだめで、匂いだけで酔っ払う。そんな私でもバブルの頃は飲まざるを得なかった。仕事上で酒を飲まなければ１人前のサラリーマンではない、仕事が出来ない、酒が飲めない君はそれでも男か、酒が飲めないヤツは人生半分損している等のレッテル貼りがあり、大いに困ったものである。それに私は酒の席以降、帰りがしんどいのでタクシーで帰宅することも多かった。下手すると酒代よりもはるかにタクシー代がかかり、それは今でも変わらない。父の世代は私の世代よりもさらにその風潮が強かったと父は言っており、帰る時間も随分遅かったと子供心に覚えている。
　もう一つは酒の味が全く理解できないことだ。私の会社の偉い人が百年の孤独を手に入れたが、私は飲まなかった。そんな立派な酒を飲まされても味が分からないからだ。ビール通に言わせると、生ビール、発泡酒、第三のビールの区別もつくらしい。私は、とりあえず、いろんな国のビールを一杯だけ飲んでみたが、味はみんな同じだとにべもなく言った。韓国のビールが安くて売れているらしいが、韓国、中国、タイも日本のビールみんな味は同じというのが私の感想である。感想は、酒もビールも苦いだけで全く美味しいとは思えないということで、３００円のアイスクリームやりんごジュースの方がよほど美味しいと感じる私の味覚が変なのかも知れないが、そういうことである。
　しかし、時代はようやく私に近づいてきた。一つは公式な酒以外断ってもよくなった風潮が到来したのである。居酒屋は第二の会議室の時代は終焉を迎えつつある。酒の消費量も全盛期の１０%減少、3.11以降「家族との絆」への回帰で居酒屋業界の売上が２割減少したとも言う。だから私は公式の酒の席以外すべて断っている。公式の席とは社長が出席するときである。ほかの酒席を断るのは、あの酒の席で出席したから別の酒の席でも出席しなくては行けないからだ。そうなるとすべての酒の席に出なければならず、多分健康上体が持たなくなる。下手すると会社への出勤もままならなくなる。それに私の場合、酒代よりもタクシー代が高くつくので無理なのだ。普通のタクシー代であれば５，０００円、場所によっては１０，０００円のタクシー代がすっとぶ。だから酒の飲めない人に飲ませるのは無理筋であり、タクシー代も余分に払うことでなければ難しいだろうというのは飲めない人の言い分でもある。さらに言えば、翌日の出勤も無理になる。だからこそ今の時代、飲めない人は無理に誘わない方が無難でもある。
　それに酒は出世の手段とも言われた時代もあった。酒のコミュニケーションで、先輩が指導していたのだが、その酒代を出すお金がなくなり、出世のポストもなくなったことも大きい。さらに終身雇用制度だった時代は会社が疑似家族のようなものだったが、リストラをすることで会社における家族制度も廃止された。今、後輩に奢れる経済力を持てる世代は役員クラスか年金と給料を両方持っている６０代世代から７０代世代ではないだろうか。もし、この世代がいなくなると、日本からの酒文化は相当衰退することが想像できる。
　ただし私は中国人留学生や韓国人と話をするときは、私がご馳走して一席設けることにしている。その時でも私たち夫婦は酒を飲まないが、相手の話も面白いことから、結構長居しつつ話を聞いている。だから私はすべての酒文化を否定しているワケでもなく、お酒を飲みたい人は飲み、親睦を深めることは悪くない。しかし、お酒を飲めない人に対して否定的な発言や思考を持つことについてはやめてもらいたいということである。






松島の旅　Ⅳ





2008年8月　宮城県松島にて





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