日本には失望した。2002年や10年の大会で見せた組織的な力が全くなく、選手個々のつながりのみに頼っていたからだ。しかもその選手たちは疲れ果て、プレーの熱狂や喜びを欠いていた。チームスピリットや戦い抜く気迫もなかった。

 ギリシャが誠実かつ真剣に戦い抜き、史上初のベスト16を決めたのとまさに対照的だった。また、メキシコやチリ、コスタリカ、オーストラリアが見せた「チームのために死んでもいい」というくらいの気持ちこそ日本に欲しかったものだった。

 恐らく日本代表は、安易さと過信に包まれていたのだろう。12~13人が先発と控えを保障され、チームの中に競争も刺激もない。