「利回りアップは、創業一族が株式を大量保有するオーナー企業への恩恵が絶大です。もちろん個人投資家にとっても悪い話ではありません。長期保有を前提とするなら、高配当銘柄を狙うべきでしょう」(株式評論家の倉多慎之助氏)
高配当で知られるのは武田薬品(3.81%)など製薬業界だが、調べてみると、もっと利回りのいい会社はいっぱいあった。極東証券(7.36%)や藍澤証券(6.90%)といった証券会社、パチンコ関連のダイコク電機(4.65%)、藤商事(4.05%)などだ(別表参照)。
ファーストリテイリング(0.87%)やソフトバンク(0.52%)は株価が高いせいか、ブラック企業や業績悪化組より利回りは低かった。
「悪材料によって株価が下落し、利回りが高くなるケースもあるので注意は必要ですが、今後はトヨタの2.8%より高いか低いかが投資の目安になるかもしれません」(倉多慎之助氏)