• 経済産業省のミスリード～TPPは安政５カ国条約
  [ 2011-02-28 23:15 ]
• 経済産業省よ官僚の誇りを持て～TPPのデメリットを書かないペーパー～
  [ 2011-02-27 22:24 ]
• TPPは農業VS製造という単純な図式ではなかった～本質は国民経済VS輸出産業～
  [ 2011-02-26 22:05 ]
• 「飲みに行こうぜ」から「家でゆっくりするか」の時代に
  [ 2011-02-25 23:01 ]
• 続々と廃業する個人商店～理容業界から見る日本
  [ 2011-02-24 21:14 ]
• 韓国旅行を終えて～中国朝鮮族と私から見た韓国
  [ 2011-02-23 20:00 ]
• 中国朝鮮族の子どもの風景～子どもはソウルを見てどのように感じたか
  [ 2011-02-22 22:54 ]
• 日韓にうごめくタバコ業界の未来予想図～タバコ店廃業の増加を受けて～
  [ 2011-02-21 20:44 ]
• 韓国国籍取得で後悔した中国朝鮮族
  [ 2011-02-20 21:10 ]
• 「無縁社会」は韓国や中国社会で起こりうるか
  [ 2011-02-19 21:20 ]

　経済産業省の資料を見て頭が痛くなるのは日本が韓国に比べてFTAやEPAで出遅れているという項目だ。
　この項目の中で、EUと韓国がFTAを締結しているのでEUの高関税品目について書いている。それならば現実問題、日本はEUとEPAを締結すればいいではないかという意見も出で来る。さらに、何故、TPPではなく、アメリカとのEPA締結ではだめなのかという議論も出で来る。
　繰り返しになるのだが日米だけでGDPで占める割合は、90%なのである。事実上、日米完全FTAなのである。しかし、EPAであれば例外品目も認められ、日本も主張できるところは多少認められるだろう。
また、後にアジアは成長センターと書いているが、アジアの加盟国は、４カ国に過ぎない。そのうち、シンガポールとマレーシア、ブルネイ、ベトナムについてはEPAやFTAを締結済みである。
　余談だが、日本がFTA/EPAを発効済みなのは、ASEAN、シンガポール、マレーシア、チリ、タイ、インドネシア、ブルネイ、フィリピン、スイス、ベトナム、インドである。
　一方韓国は、チリ、シンガポール、EFTA、ASEAN、インドである。これに将来、アメリカ、EUが加わる。
　決して日本が韓国に対してEPA/FTA戦略に負けているとは思えないのだが、経済産業省の資料によると、何故か不利になると断言しているのである。
　確かにEUでの韓国製品が伸びていることは確かなことで別に疑うことではないのだが、それによって韓国国内の雇用が伸びていないのである。
　韓国国内の疲弊についてはすでに述べたことであり、繰り返すことはないのだが、韓国学生がいくら頑張っても中々正規社員になれない現状は今なお続いている。
　経済産業省は大きなミスリードをしている。日本が韓国企業にしてやられることはあるのだが、それによって韓国国内の雇用が伸びているとは言い難い。そうしたことを一切書いていない。
　まるでこの資料を見ると韓国の雇用が伸びているという錯覚すら覚えるがそんなことは全くないのである。
　経済産業省は日本が韓国に負けているから日本の雇用が伸びないと断言しているのだが、それは大きな間違いである。これまで書いてきたように韓国国内の雇用も伸びていない。
　今、韓国でも正規社員になることは大変である。
　それは多国籍企業と韓国の国益が相反するからである。
　日本の多国籍企業にも同様なことが言えるが、おおむね多国籍企業は利己的な存在である。ユニクロ、ソニー、楽天等様々な企業が外国人を大幅に雇うと発表し、ネットからは、売国会社と叩かれているのだが、多国籍企業からすれば、それのどこが悪いというところだろう。
　要するに儲かって株主に還元するのが多国籍企業の役割なのだ。そういうことで、韓国や日本の多国籍企業には何らその国の文化らしいところがない。
　だからいくら、菅直人総理が経団連首脳に雇用をしっかりして下さいと提言しても無駄なのである。
　そうした背景もかかず、TPPに参加すれば、まるで雇用が増えるとミスリードする経済産業省のペーパーには納得いかないものがある。
　しかし、私はこうした穴だらけのペーパーを書いた経済産業省を責める気はならない。これから、アジアが発展センターになることはその通りだと思うし、そうした背景で、日本がアジア各国と積極的にEPAを締結しているのは慧眼の至りである。
　日本は本来、様々な選択肢を持っている。
　例えばASEANプラス中国及び韓国のFTAなどもそのうちの１つと言えるかも知れない。当然、EUとのEPAもあれば、様々ある。
　何故、そのカードを安易に手放すのか理解が出来ない。
　今、日本は黒船で脅されているわけではない。一国の独立国である。
　それがまるで安政５カ国条約で認めてしまった関税自主権まで手放し、アメリカ流のグローバルスタンダードに流されようとしている。
　TPPは労働問題も扱う。そしてその中には、当然、人の移動も話し合うことになる。現在でも、介護福祉士、医師、歯科医、会計士、建築士などの相互承認がどんどん進んでいく。極端な話、各国のローカルルールはなるべく撤廃される可能性もある。
　この各国のローカルルール撤廃は、今後の話し合いになるのだが、このローカルルール撤廃は強烈な破壊力を持つ。
　はっきり言うと日本で取得した資格が無力化される可能性すらある。そのことは、恐らく、作業部会で話し合われることになろうが、現実的に一気に労働を自由化すれば、日本人の職が危うくなってしまう危惧まであるのだ。
　農業問題だけではない。我々の身近な問題としてTPPを捉えなければならないのだ。




韓国のパトカー


韓国ソウルのマンホール


消火栓


これはマンホールではありません
川辺乗り換えセンターの道路標識です


ハナロ通信会社（株）のマンホールです


上水


下水


真ん中に「체」と言うハングル文字が書いてあるけど
体育館が管理してるマンホールなのかな？
なんだろう？


ソウル上水道　制水バルブ　


雨水


ハナロテレコム


ハナロ通信会社（株）


上水道　駐車禁止

2011年2月　韓国ソウルにて






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　TPPを一言で説明すると、個々の国や地域が協定を結んで関税を撤廃し合うFTAの１つであることは皆さんご存じのことと思う。現在、TPPに参加している国は、ブルネイ、チリ、ニュージランド、シンガポールの４カ国であり、これに、さらにアメリカ、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアが参加交渉に加わっている。
　2015年にはこの４カ国はほぼ関税をゼロにする計画で、この考え方は、踏襲されることとなり、例外品目をほとんど認められないことになる。
　そして他方、こちらが大きな問題になることが予想されるが、さらなる自由化が議題に上がっている。
　サービス分野の中で金融や電気通信等の部門で外国企業が参入しやすくなることや、政府調達、これは公共工事についても外国企業が差別無く参入しやすい環境を構築する、あるいは労働についても議題に上がっているが、それぞれの国のローカルルールを撤廃し、外国企業も公平にすることが大きなポイントである。
　そして、今、私の手元に、経済産業省が今年1月に作成した「EPA/TPPの推進について」等の資料がある。まずは、推進派の意見をリライトしてみよう。
　冒頭から韓国が積極的にEPA/FTA政策を取るのに対して日本は大きく出遅れていると書いている。そしてEU市場で韓国の電気機器産業は日本を猛追しており、もはやシェア逆転は時間の問題とされている。
　その裏で国内製造業は縮小を続け雇用も失いつつある。今後、日本企業の海外シフトはさらに深化し、この経済産業省の資料をなぞったわけではないだろうか、日本の経団連は、一刻も早くTPP参入すべき、参入しなければ、テレビや車は韓国製品であふれるという声も聞こえる。
　本音言うと、この経済産業省の資料と経済界首脳の発言は完全に合致しているのだ。「バスに乗り遅れるな」「開国しなければ日本は世界から孤立する」という経済界首脳の発言がそれを表している。しかし、すべての経済界が賛成しているわけでもなく、反対者も少なくない。例えば北海道の経済人はほとんど反対に回っている。今や北海道をはじめとする農業主体の地方公共団体でうっかり賛成と言えば、にらみつけられる感じだ。
しかし、この経済産業省の資料にはある種のやらしさを感じる。省益だから仕方がないのかも知れないが、本来、行政官のあるべき道として、TPPのデメリットとメリットの双方を書くべきだと私は思う。
　しかし、この資料には全くデメリットが書かれていないのだ。
　そしていち早く早期参加のメリットとして、ルール作りに参加できる、逆にもし参加が遅れるとなれば、他国によって作られたルールを丸呑みするしかない。そして日米関係の強化、さらに雇用を守り、増やすことも出来る。技術で守り、稼ぐことも可能と様々なメリットが羅列されている。さらには、日本の米や農作物も輸出が可能であり、攻めの農業も実現できる等バラ色のことが様々書いている。
　ところで下の図を見て欲しい。日本は決して鎖国しているわけではない。

2009年の平均関税率である。全品目、農産品、非農産品順です。
EU 　5.3% 　 13.5% 　 4.0%
日本　 4.9%　 　21.0% 　　2.5%
韓国 　12.1% 　　48.6% 　　 6.6%
アメリカ 　 3.5%　　 4.7% 　　 3.3%　

このデータを見る限り農産物に関して鎖国しているのはむしろ韓国であり、日本も確かに農産品の関税率は高いものの、韓国ほどではない。
そして実のところTPP参加国のGDPの90%は日米で占める。だからTPPの本質は日米完全FTAである。
　そして日本が製品を売り込む先は現実的にはアメリカだが、現在の関税率はどのようになっているのだろうか調べて見た。
　アメリカ関税率　 電気機器1.7%　　　乗用車2.5%　　　輸送機器3.0%　　　トラック25%
　トラック以外よく見るとわかるが電気機器、乗用車、輸送機器にしても思った以上に低い。今、韓国製品が売れていると言われているが、それは京都大学の中野剛志助教によると、極度のウォン安だからだと言っている。この関税率であれば、日本が円安になれば簡単に解決する問題なのである。
　極論でも何でもなくもし五円円安になれば解決できるのだ。
詳しい資料はこちらを見て欲しいが、これを見てもわかるとおり製造業も全く儲からないと言わないが、それほど恩恵は受けないと判断しても良いのではないか。
　TPP参加国は日本に対して思った以上に関税率が低い。
http://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/globalisation/regional/sattistics/tpp-tariff-current.htm　
　もうそろそろ紙面も尽きるので明日に譲るが、経済産業省はまじめに資料を作成して欲しいと思う。
　もし、私の会社でこうした穴だらけの資料を作れば大変叱られるのは間違いない。
　では、経済産業省の資料のどこが間違っているのだろうか。



怪しい看板発見！
看板を見ると店の売りはビール&焼酎みたいですね。
店の名は「au　CANADA」

2011年2月　韓国ソウルにて






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　TPPの論議については家族の間で意見が分かれた事をすでに紹介した。
　嫁は、「日本は貿易で食っている国であるため、TPP参入は避けられない」
　それに対して、農家出身の父は、「しかし、TPPに参入すると、農家が崩壊し、また、現在の自給率が大幅に下がる可能性がある。参入すべきではない」と語った。
　私は、双方の意見を聞いた上でTPPの本を探そうとしたのだが、それなりの本がない。いや、あるにはあるのだが、農民の側にたった本しかない。困ったなと思いつつもそれを購入した。「TPP反対の大義」(農文協)、「TPPを考える―「開国」は日本農業と地域社会を壊滅させる」の二冊である。
　しかし、この農業分野に偏った本だけでは全体像が見えてこない。もっと細かく全体像を網羅した本は無いものかと悩んでいたところ、自民党から衝撃的なニュースが飛び込んできた。
　自民党の現役国会議員であり、建設族であるこの人はこう解説する。
　「TPPの本質は、製造VS農業という単純な問題ではない。もちろん、農業も一つの分野だが、マスコミは一切報じないが、小沢潰しであり、小沢の支持層である建設業界を潰すことにコトの本質がある。いや、建設業界だけではない。TPPによって被害を蒙る団体・業界は数多くあるが、それはすべて小沢を頼りにしている業界だ。それを一気にTPPによって潰そうと試みているのだ。さらに言えばそれらの支持層は自民党の支持層ともかぶる。自民と小沢の支持層を一気に潰せば、自民党及び小沢派も同時に潰すことが可能になる。
　自民党も確かに党としてはTPPについて賛否を出していない。しかし、自民党の多くの議員に、この危機意識は共有している」と語る。
　衝撃的な言葉だが、さすがに私も首を捻った。何故ならば、私自身もTPPについては、「製造VS農業」という視点で見ていたからである。TPPについては、建設業界はあまり関係ないのではと思っていたのである。
　しかし、自民党の議員であり、農林族である国会議員に近い関係者は、さらに踏み込んで解説する。
　「自民党の「TPP参加の即時撤回を求める会」で勉強していると、まず、問題点は様々である。まず、農業はもちろんだが、建設業界、介護・看護業界、保険、医療、検疫基準の緩和、金融、投資、中小企業の買収問題などがででくる。前原外務大臣は、本当は、TPPの本質をよく知っている。よく知っているから我々に外務省は詳しい資料を提出しない。だからこそ、わざと前原大臣は、産業全体のうち農業は1.5%であり、1.5%のため他の産業を犠牲にしていいのかという発言につながるのだと思う。
　コトの本質は、輸出業界VSオール国内産業である。そして、おおむね国内産業はかなりの打撃を被ることになる。それは建設業界も例外ではない。特に、地域建設会社にとっては困ることになろう。
　そもそもTPPは24の作業部会がある。
　農業はその作業部会のうち１つに過ぎない。民主党は農業を抵抗勢力に見立て、悪者にしている。その手法は、小泉首相時代の郵政解散とそっくりだ。
　しかし、我々(TPP加盟の即時撤回を求める会)にも限界がある。何故ならばTPPのことが詳しく知ろうにも資料がわからないので困っている。協力してもらえる学者が欲しいが、中々いなくてね」と困惑気味である。
　その後、この二人の自民党から得たコメントをもとに、様々な情報を集め、24の問題点をそれぞれ探ってみた。
　特に、私たち建設業界にとっては、かなりきつい結論が得られたことは、衝撃的であった。
　しかし、自分の業界ですらこうなのだから、他の業界に与えるインパクトはもっと強いのではないだろうかと思っている。
　そして、このTPPの問題をシリーズで扱っていきたい。



ケーブルカーに乗って南山タワーへGO！


キツイ階段を登り切ったところで落書き発見！
韓国人は本当に落書きが大好きみたいです
この柱は史跡を囲む柵の柱です。
消した後も見えますが消しても無駄なんでしょうね


南山タワー　
タワーの高さは236.7m
2005年全面改装を終え、リニューアルオープンして
名前も「南山タワー」から「Ｎソウルタワー」に！
「Ｎ」の意味は「南山（Namsan）」と「新しい（new）」の文字からだそうです。


曇りだったのでぼやけてしまって遠いところは全然見えません！
なので時間もあまりなかったし、タワーの展望室は却下！


烽燧台（봉수대ボンスデ）
朝鮮時代に煙や炎によって状況を細かく把握できたそうです。


広場には旧正月の為にたくさんの人達が伝統ゲームを楽しんでいました。
彼女らが遊んでいるのは윳놀이ユッノリです。
私も小さいとき家族とよく遊んでいましたが、
今はもうすっかり忘れてしまいました。


ソウルのシンボルキャラクター　ヘチです。


ツリー発見！
たくさんの鍵がかかっておりました。


二人の愛をしっかり鍵でロック！


日韓カップルもいますね
韓国男性と日本人女性のカップル


背もたれ禁止と落書き禁止のマーク


帰りもケーブルカーを乗りました。


ロープにぶら下がってる看板発見！
一番下の行違和感を感じませんか？

2011年2月　韓国ソウル　南山にて

Nソウルタワー（南山タワー）に関する詳しい情報はこちらへ



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　居酒屋に行くと、中国人の留学生が多いというのは誰しもが経験したことであると思う。私の嫁も地方都市の居酒屋で働いていたが、留学生にとってのバイト先の一つの居酒屋が危機を迎えているのだからこれは尋常ではない。
　居酒屋のチェーン店化の発祥は養老の滝と言われているが、私が大学時代は貧乏だったのでそうしたチェーン店でよく飲んでいた。80年代の居酒屋は庶民の王様である。だからこそ多くのサラリーマンは、居酒屋で飲み、会社の批判をし、盛り上がっていたのは昭和ではよく見られていた風景。最近では、バイトに中国人が加わっており、実際、中国人のバイトがいなければ、居酒屋は成り立たないと思う。
　最近では、立ち飲み屋も増えた。立って飲んで食べてというのも疲れることだが、使えるお金も少なくなったこともあり、都心ではかなり増えている感じだ。
　その居酒屋業界だが、前年比で比べると、売上高は、ワタミのような大手でも前年比割れが多い。飲酒運転の罰則強化で地方ではさらに厳しくなったという。
　ただ都内や大阪に行くとどこでも居酒屋や立ち飲み屋が乱立している。この間、ある東京の町を歩いていたら、居酒屋の人が客引きをしていた。
　バブルの時は、逆に金曜日は満員の様相を示し、飲む場所を探すのが大変だったが、今や逆に居酒屋が客引きをする時代になっている。
　その居酒屋の大将であるワタミの渡辺会長が都知事選に立候補するのだが、彼も居酒屋業界に見切りをつけて、介護か政治の世界の方にシフトするのだろうか。
　ただ、居酒屋業界のことを言うと、地方では確かに飲酒運転の罰則強化が大きいものの、都心では、失業、リストラ、非正規雇用の増加が大きいと思う。要するに、居酒屋でクダを巻く余裕も無くなったのだ。また、給料も下がったことも大きい。
　一昔前であれば、毎日のように、居酒屋に出張っていた時代だったが、行く機会が少なくなったと言うことだろう。下戸の私にとってはありがたいのだが、日本経済にとってはよくない。
　別にこれは居酒屋に限った話ではない。スナック業界等も含む話だ。昭和であれば、スナックが流行って、それが一つのビジネスモデルになっていたが、飲み屋系全体が沈滞しているのが実態だ。
　最近では家で飲むのも多いとも言う。ネットで適当な音楽をニコニコ動画で聴きながら、安い酒を買って一人酒をするということもある。
　そういえば自分のよく行く店でも酒を売っているのだが、山ほど置いてあるのが、大五郎等の安い焼酎だ。この安い焼酎が売れ筋のようで、店の目立つところにおいてある。
　そこで、問題になるのが中国人留学生のバイト先の一つが少なくなることを意味する。
　企業も大事なことを忘れていて、自分の社員は、労働力でもあるのだが、消費者でもあるのだ。消費能力が低まれば、当然、車も買えない、居酒屋にも行く回数も少なくなる。至極当然のことである。
居酒屋で飲むと仮に３０００円とするのであれば、若者にとっては厳しい金額かも知れない。私は別に出せない金額ではないが、下戸でなくとも毎日飲もうと言われると厳しい。私の部署は、交際費もないし基本的にはすべて自腹だ。
　これから居酒屋業界がどうなるかと聞かれれば、今、居酒屋の主力の客は、団塊の世代と４０歳代までではないだろうか。何とか消費が出来るというのはこの世代までに限られる。それ以降の若者はかなりきついのではないだろうか。
　そういうことでかなり居酒屋業界も絞り込まれる、または淘汰される時代に入ったと言うことではないだろうか。この構図は別に居酒屋業界に限らない。他の業界も似たり寄ったりと思う。



装飾塀
真ん中のアーチ型の門は惟賢門

静観軒
韓洋折衷の建物
高宗が外国の外交官のために宴会を開き、
コーヒーを飲む場所として愛用されたそうです。







2011年2月　韓国ソウル　徳寿宮にて



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　続々と廃業する個人商店～理容業界から見る日本
　Shinwa夫婦は東京郊外住みだが、気がついてみると個人商店が流行っていない印象を受ける。個人でやっているたばこ屋、理髪店、クリーニング屋、寿司屋、ラーメン屋、銭湯、焼き芋屋が次々と廃業し、衰退している状況が目に見えて分かる。
　東京であれば理容組合加盟理髪店は、3800円。このデフレ時代には高いというのが私たち夫婦の印象。節約できるところはどこまでもしたいというのが私たち夫婦の財布のヒモで、そうこうしているうちに、1000円床屋が流行りつつあるので行ってみると、思った以上の盛況である。しかも早い。
　なんか吉野屋で、牛丼食べている感覚で髪を切る感じだ。なにしろ5人くらいの客が常時、待っているにもかかわらず、ちょっと雑誌を読んでいるとすぐ順番が来て、あっという間に終わる。で、そこそこ悪くない。最後は掃除機で髪を吸い取って終わりだ。
　私は、出来ればカットの内容を聞くだけにして欲しかったのだが、直接それを言うわけにもいかず、1000円床屋に流れてしまった。ちなみに、私の会社のイケメンで仕事の出来る人に、まさかこの人は1000円床屋を利用していないのだろうと考えて質問したら、意外にもこの人も1000円床屋を利用していたことが判明。やはり、3800円を捻出するのはみんな大変だなと感じた。
　最近の近所の理髪店を見ていても客が入っている様子はない。1000円床屋に入るとその値段が標準になり、3800円というのは相当高い価格帯になるのだろう。もちろん、それでは、理容業界も困ることになるので、新規出店には必ず洗面所を設置することを義務づける地方公共団体もあり、理容業界も中々複雑だ。
　実際、1000円床屋は不潔だとは思わないが、理容業界の組合の後押しにより、今はその条例が一気に広まって北海道プラス22県で可決された。
　実際個人的に思うのだが1000円というのは割が合う数字だと思う。韓国だと5000ウォン床屋もあり、私の韓国の友人は月二回そこに帰っているし、中国だと15元くらい（5年前）が標準であろうか。アメリでも10ドル床屋が多いことを考えてみると、東京の3800円という価格帯は突出して高い。
　私ら夫婦もそうだが、あっという間にお金が無くなったんだろうなということに尽きる。
　何しろ、給料は10年前の水準に戻ってしまったのだ。時々、何か稼ぐ方法無いかと模索する日々だが、特にアイディアもない。
　いろんなことを節約することを考えているが、本もさっぱり買わなくなった。父が読まなくなると新聞も多分やめるだろう。来年度はもうすぐだが、再度給料が下がる可能性がある。
　思えばこうした個人商店の隆盛は高度成長時代と共にあったなのだと痛感する。そしてデフレ時代と共にこうした個人商店は一気に衰退し、駅前近くにあるチェーン店のみが生き残るような形態になっていくのであろうか。昔は、理容師のような資格は、一生食いっぱぐれのない仕事だと言われた。
　看護師も同じだ。TPPに参入すると、後に書くことになるが、日本には安定した職が一つもなくなる。このTPPの恐ろしい破壊力は、とても１日で書ききれないので、シリーズモノとして続ける予定だ。これに比べれば小泉・竹中改革が可愛く見える。それはもちろん、医師であろうと、弁護士であろうと、土建であろうと、介護も弁護士も医薬品や保険も例外ではない。
　日本そのものが崩壊するといっても過言ではない。
　店も自分持ちで店員は家族であればまだ恵まれている方で、店が人のものだと食っていくのが難しいというのが現状ではないだろうか。
　個人商店の存在意義というのは、ある程度景気が良くないと存立出来ないのかも知れない。基本的に必要であるか必要でないかと突き詰めて考えれば、余裕がある時代には、「必要である」との回答になるのだが、不景気になると「不要である」との回答になる。
　日本は内需が冷え込んでいることは皆さんのご承知の通りだが、お隣の韓国も韓流ドラマのような世界は一種夢のようで実態はシリーズ韓国で紹介した通りである。
さらに中国も経済発展は著しいものの、物価高に苦しみ、瀋陽のサイトで平均月収を調べようとしたら、３０００元という数字が出でいたが、そのサイトの真偽については、みんなこの数字は嘘だ、２０００元でも高い方だとコメントしていた。恐らくこのコメントしていた人の考えが正しいのだろう。
　しかし、不思議に思うのは経済成長していても何故内需は冷え込むのか。韓国人も中国人も富裕層はごく一部分で、貧困にあえぐため海外に出稼ぎに行かなければならないのか。私は経済学が不得手の分野だが、世の中どうにもならない不条理なことはたくさんあるなと海江田万里経済産業大臣ではないがそう思う。



浚明堂（준명당チュンミョンダン）&即祚堂（즉조당チュクチョダン）
二つの建物が廊下で繋がっているが手前が浚明堂で奥の古い建物が即祚堂


廊下の下に四角い穴が見えますが（二人仲良く手を繋いでるところｗ）
もちろんshinwa夫婦ではございません！ｗ
その穴は下の写真を見てください



廊下の下に焚き口（아궁이アグンイ）があります。
日本の昔の建物は囲炉裏で部屋を暖めたりしてましたが、
韓国は온돌オンドルです。 방구들バングデゥルとも言います。


オンドルの仕組みです
写真はネットで拾って来ました


しかし、この新旧建物には煙突が見えません！どこでしょうかね



なんと見つかりました！
建物と離れているところに煙突発見！
離れて作った理由は何でしょうかね？
たぶん、見た目と火事を防ぐためだったと思います。
どっちかって言えば後の理由のほうが強かったでしょうね



2011年2月　韓国ソウル　徳寿宮にて



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　読者の皆様におかれてはいかがだったでしょうか。今回のレポートは中国朝鮮族と私から見た韓国の姿です。
　読者の皆様におかれてはかなり混乱されたと思います。ある面では韓国を評価し、ある面では韓国批判をして参りました。
　多くの読者の皆様にはここのブログ主は親韓なのか嫌韓なのかはっきりして欲しいと苛立ちを感じられた方々も多いと思います。
　私は読者の皆様に現実の韓国を伝えたいという思いがあります。
　そして、ある面だけを取り上げれば、「なるほどこのブログ主は親韓だな」と思う方もおり、別の面では、「このブログ主は嫌韓」と考える方もいるでしょう。
　しかし、はっきり申し上げればそれはいずれも間違いです。
　もちろん、私も韓国に対しては良い国になって欲しいという思いがあります。そういう視点で見ればまごうことなき、親韓と言えるでしょう。しかし、韓国を良くしたいという思いがあるため、韓国のここが汚れているよと指摘せざるを得ません。
　韓国をよくするためには当然、韓国のここを直して欲しいという思いがあります。それは他ならず韓国人自身でやらなければなりません。
　また、韓国人が韓国を語るのは第一の目であり、同じ民族である中国朝鮮族は第二の目、そして日本人である私は第三の目です。そうした様々な視点を活用して、自国の問題を真剣に考え、自国をよくする方向に向かえばそれは私にとってこれほど幸いなことはございません。
　そしてこのことは日本にも言えます。様々な外国人と意見交換をし、今の日本を真剣に憂い、問題点を探っています。
　そうなれば、私は当然、今の日本も批判せざるを得ません。ある意味、私は、これまでのブログをご覧になったように、日本・韓国・中国の極東三国に対して、真剣に日中韓の３国を批判し、ここの部分を考えて頂きたいと提言して参りました。
　日本、中国、韓国の三国の人々と深く意見交換すればするほど、共通した問題に触れざるを得ません。
　「何故韓国経済が絶好調なのに韓国の中間層や貧困層は追い込まれているのか」、「中国も一部の報道では大金持ちが日本の土地を買っているのに何故多くの人々は貧しいままなのか」そして、我が日本も、「何故年々給料が下がりどんどん中間層や貧困層は、お金が無くなっているのか」、私はこの３国の問題についていずれも目を背けてはならないと思います。
　今、極東の３国は上記にあげたような課題を抱えています。深い悩みを持っているといいでしょう。
　出来れば、私も、日本も韓国も中国も絶好調ですべていい国だと言いたい部分はあるのですが、現実を見ていけば見ていくほど、辛いことが多いのです。
　そして辛いことを書き連ねていけば、私自身も辛い。
にもかかわらずこれらの一連の韓国レポートは上っ面を舐めたに過ぎないと反省しています。例えば、ソウルの大林周辺の中国社会の全容に迫れることを描こうと思えば、大林に通い詰め、その人々から話を聞いていたでしょう。
考えてみれば調べることというのは山ほどあります。中国の朝鮮族社会は言うまでもなく、在韓中国朝鮮族、在日中国朝鮮族のそれぞれの社会や民俗だけでも調査対象は限りなく出来ます。
取材というのは不思議なもので、一つの切り口で聞いて見ると別の新事実が浮かび、さらに、この切り口が正しいかと思い、聞いて見ると長年の誤解だったりします。わずか２００万人もいない中国朝鮮族社会でもわからないこと、不透明のことはたくさんあります。
そういう調査が可能になるとすれば、私が現役を離れたときになるでしょう。
　そう考えていけば、日本、韓国、中国もそれぞれ大きな悩みを抱えそのことが合わせ鏡となっています。
　私がウリナラマンセーと叫ぶ韓国人にも、中国万歳と叫ぶ中国人に対して一切関心がないのは今の日中韓の３国の深刻な問題から逃れているためです。
　私が書くことは間違っていることもかなり多いかも知れません。しかし、読者の皆様におかれては、こういう部分も韓国の一部であるということを知ってもらいたかったのです。
　今回、中国朝鮮族嫁とその親族の皆様を通じて幾分なりとも、韓国の一部を知ることが出来ました。何よりも、嫁と親族に本当に感謝したいです。
　私は韓国語ができないため、嫁は真剣に通訳し、また、親族も韓国の現状について本当に細かく説明してくれたことに感謝をし、この韓国シリーズを終えたいと思います。
　ソウル出会ったすべての中国朝鮮族に心から、「ありがとう」と申し伝えることで結びに代えます。



徳寿宮の中和殿の左側に洋風の建物ある
その建物の名は石造殿


石造殿の並びにも洋風の建物が石造殿別館
今は美術館として使われています


真ん中は噴水庭園があります


現在は1910年の元来の模様に復元中です
1933年後は美術館や博物館などに使用されていて
内部の原型が破損変形してしまったそうです。
この石造殿は1898年イギリス人が設計した物で
基礎工事、監督、着工は日本人です。
基礎工事は小川ようきち&沈宜錫
監督は石井周平
着工は大倉組（現大成建設）です。

2011年2月　韓国ソウル　徳寿宮にて




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　嫁の姉と義兄の間に出来た子どもを見ていると面白い。
　中国朝鮮族の子どもにとって、ソウルとは親と一緒であるから楽しいのかなと思っていたが、そうでもなかったらしい。
　実は、仁川空港から瀋陽に帰るときに親と別れるから「帰りたくない～ママと一緒に居たい～！」と泣くのかなと思ったらそうでもなかったらしい。たまたま、仁川空港で、甥の友達と会い、久し振りの友達との再会を喜んだ。親との別れも悲しいことであったが、それよりも喜んだのは、瀋陽に帰り、友達とまた遊べることだ。
　瀋陽に帰り「韓国と中国どっちが良い？」って聞いたら　「韓国よりも中国の方がずっといいよ。家も広いし、友達もいてみんなと遊べるから」と答えたらしい。
　本当のことを言うと、私にとっても中国と韓国の暮らしやすさを比較すると、中国の方が良かったのだ。狭い部屋に６人も雑魚寝するような環境というのは子どもにとっても私にとってもしんどいことだった。瀋陽の家はリビングもキッチンも部屋もみんな広くて子供が走り回れるくらい広い。だから甥のこの言葉というのは本心からでできたのだろう。
　実際、甥にとってはずっと大人たちに囲まれ、窮屈だったと思う。
　例えば、私も新年の礼節を説き、セベを義母と義父にしたが、同じコトをするように、甥に促した（実際朝起きてから彼の機嫌はあまり良くなかった）。
　そして、今度はさらに、私たち夫婦にもするように言った。実際、その通りにしたが、礼節に厳しい私たち夫婦の存在は甥にとっては、歓迎したいという者ではなかったかも知れない。
　私よりもさらにうるさい存在なのが私の嫁で、嫁は甥に対して、優しくて厳しい。子供がご飯を食べずに先にセットで出てきたアイスを食べたがってたときにアイスを先に食べさせず、先にご飯を食べるように言った。そしたら甥が拗ねて不機嫌そうな顔をしたら「ご飯食べなかったら捨ててもやらないよ」ときつく言った。
　それで仕方が無くご飯を食べてある程度食べてくれたから、ようやくアイスにありつけた。
　ところで甥は、ソウルでゲームセンターに行ったときに、嫁がゲームの相手をした。相手は子どもだから、義兄も負けてあげる。もし、私が仮に遊んだとしたら、わたしも負けてあげるだろう。
　それに対して、嫁は、決して負けない。大人げないと言われるかも知れないが、子どもは大人に勝てると思わせたら決してダメだというのが、嫁の心情で、子ども相手にも勝つ。あんまりにも負け続けるので、次に甥は、義兄とゲームをした。義兄は負けるつもりであったが、勝ってしまった。
　その時、甥は号泣した。
　「ふん、負けてばかりでもうやめるーーー」というと、義兄は、ぽつりと、「お前がゲームしなければ、いいよ。お金使わないで済むし」と返した。
　実のところ、甥にとっては、一番怖いのが義兄であり、２番目は叔母である私の嫁であろう。
　この甥が面白いのは、嫌になるとすねる姿を露骨に出すことだ。
　下を向いて相手の機嫌を伺う。そんな感じだ。
　しかし性格にむらがあり、機嫌がいいときは、日本語で「こんにちは」というが、そうでなければ下を向いている。
　甥は瀋陽に帰ると友達も多く、話し相手もたくさんいる。
　そりゃ中国がいいというに決まっているな。大人の事情で義兄と義姉がソウルに出稼ぎしているのだが、甥がこうした事情を理解できる日がいつくるのだろうか。



徳寿宮（トクスグン덕수궁）

大漢門


入場案内


中和殿



ソウルのシンボル_ヘチ(HAECHI)のモデルとなった物？
シンボル_ヘチ(HAECHI)に関する情報はこちらへ

2011年2月　韓国ソウルにて

徳寿宮に興味のある方はこちらをご覧ください。



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日韓にうごめくタバコ業界の未来予想図～タバコ店廃業の増加を受けて～
　タバコに対する風当たりが非常にきつい。人生の落ちこぼれとか、犯罪予備軍とかえらい言われようである。
　私はこれまで書いてきたように愛煙家である。それでも、パソコン部屋が禁煙なので、外か換気扇の下で吸っている。愛煙家の立場がどんどん狭くなっている。都内でも、喫煙マップという本が売られている。都内でタバコを吸えるところがどこかであるか皆知りたいらしい。そういう需要があるからこそ喫煙マップ本も販売されたということ。
　そんなタバコ叩きが続いている中、タバコ屋がどんどん廃業しているというニュースが流れた。2010年度のタバコ屋の廃店が1,000店を越えることが確実になったと言う。
　タバコ屋は、法律的に昔は、一定の範囲で守られていた。銭湯と同じで、同じような場所で銭湯を作ることが出来ないことと同じでタバコ屋も同様だった。それが今やコンビニの乱立で、タバコ屋がどんどん廃業している構図だ。
　今回は、増税とタスポの導入で追い打ちをかけた格好だ。
　しかも、最近は、海外からタバコ輸入している動きも出た。もともと予想していたが、増税しすぎると海外のタバコや闇タバコが流行るだろうと考えていた。
　実際、韓国のセブンイレブンで、マイルドセブン系を購入すると2,500ウォン。なんと日本よりも安い。これを現在のレートで換算すれば186円くらいだ。韓国ではタバコは非常に安い。そこの差異を利用したネットを介した平行輸入が増えている。
　これからタバコが仮に１０００円になるとすれば、現実的には闇タバコとネットの平行輸入によるタバコ購入が増えるだけになるだろう。
　闇タバコの販売場所も様々なルートで情報交換され、また、今はネット社会であるから、ネットで安く購入する動きが出で来る。
　そうなるとタバコ屋の正規ルートで購入する人はますます少なくなる。しかし、知恵つけた愛煙家は様々なルートで安い闇タバコ買うようになり、正規タバコは全く売れなくなる構図が写る。
　自民党にも民主党にもタバコを増税し、１０００円にしようとする政治家が多くいるのだが、１０００円タバコは現実的ではない。闇のタバコが増えるだけだ。
　実際、タバコ価格が高い欧州ではそういう現象が起きている。トルコで私も考えたという漫画を描いており、トルコ人夫を持つ高橋由佳里さんによると、ヨーロッパ旅行でタバコをくれと周囲から言われた話も画いている。
　こうした闇タバコについては、ヨーロッパでは、反社会的勢力の軍資金にもなっており、頭のいい日本の反社会的勢力であれば当然これを活用することになる。
　私は現在のタバコ価格について納得はしていないが、一応地元の人と情報交換したいため、地元のタバコ屋でまとめて購入することにしている。しかし、タバコ１０００円という「ぼったくりタバコ」になればそれは当然無理なことになる。
　そしてこれは、私の取材対象ではないものの、日本には警察も中々触れられないタブーが存在する。コリアンコネクションもそのうちの一つであるが、このコネクションを利用した闇タバコが、今後、資金源になるのではないかと危惧している。
　だいたい隣国のタバコが安いのに日本がもし１０００円タバコが標準になれば、韓国タバコに流れることは至極当然のことである。
　極論だと言われるかも知れないが、今後、日本のマイルドセブンが全く売れず、韓国で販売しているハングルが並ぶマイルドセブンが売れるような社会になるのではないだろうか。
　税金の暴力と言うことは、そういうことも生じさせる。
　私も今、韓国で買ったマイルドセブンを味わっているが全く味は変わらない。
　そこまでしてタバコ吸いたいのかという突っ込みがはいるかも知れないが、知恵をつけたタバコ飲みは、素直に吸いたいと思うのではないか。
　実際、他のタバコが高い国々の住民もタバコの安いところから購入しているので、日本人もそれに習うことが多くなるのだろう。
　そしてタバコ屋が続々と倒産し、コンビニのタバコも売れず平行輸入のタバコが活性化し、その一部は、反社会的勢力の軍資金になり、日本には全く税金が入らない未来予想図も決して虚構ではないのだ。
　


韓国のお金

2011年2月　



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　意外と知られていない話だが、中国朝鮮族が韓国国籍を取得する人が多い。しかし、それで後悔した人も少なくない。韓国の実態をより深く知っていたら、自分は韓国国籍を取得することはなかった。あの時に戻れれば、中国国籍のままの方が良かったという話を聞いた。
　私がインタビューした人は、嫁の親戚の老人。数年前に韓国国籍を取得している。
　実はこの人は驚くべきコトに、中国と韓国の二重国籍の持ち主だったという。理屈的にはありえた。もちろん、中国は二重国籍を認めていないため、本来であれば存在しない韓国国籍だったのだが、この人は若いときに、当時、日本が統治していた朝鮮南部に居住し、親が満州で一旗揚げようと瀋陽に移住したが、その直後、満州国が崩壊し、戸籍だけが朝鮮南部に残った。そしてどういう経緯かわからないが、朝鮮総督府がつくった戸籍をその後、建国した韓国に引き継がれ韓国にも戸籍があるということになったのだ。
　二重国籍の中国朝鮮族の存在は、かねてより理屈的にはありうると思いつつも現実、目の前にいると私も相当驚いた。
　幸い、私が持ち寄った日本の焼酎も大層気に入ってくれて、非常によく話してくれた。この方は、1960年代、親戚からの招きにより韓国を訪問しているが、当時、中国と韓国のいずれかが発展していたかという質問に対して韓国と答えている。
　その後、やっぱり自分の故郷だからと言って韓国に居住し、戸籍も韓国にもあったので韓国への居住もスムーズに進んだ。実のところ、中国には中国朝鮮族ではない、朝鮮国籍の在中朝鮮人は少なからず存在する。その数が何人かは、わからないが、私も、昔から居住する朝鮮国籍の人と会っている。だからこそ、何らかの理由で、韓国国籍の在中韓国人がいても不思議ではないと考えていた。
　もちろん、今は商売上の理由で韓国人が中国に居住することは珍しいケースではないのだが、韓国国籍の存在を隠しながら、大躍進時代や文化大革命時代をよく生き抜いてきたなと改めて驚いたのだ。
　しかし、韓国居住でその人は随分後悔したという。
　韓国国籍にすると、その人には年金月４００００円が支給される。それだけを聞いて、「へーいいですね」と言うと、その人は首を横に振って、医療費は無料だがこの４００００円で生活しなければならないという。
　もっと突っ込んで聞くと、政府から支給される４００００円で生活しなければならない。バイトで働いてはいけないのだ。韓国で４００００円で生活するというのは現実的ではない。
　中国では生活出来ればと言えば可能であるのだが、韓国では生活するのは困難であるため、当然影で働くしかない。本来では合法ではないのだが、食っていくためにはバイトなどをするしかない。
　この人はもし数年前に戻れれば、中国に戻りたいとも言う。その方が生活は、楽でもあった。厳しい生活には限らないが、少なくとも生活出来た。
　こうした韓国国籍を取得した中には、良かったという人もいるが、後悔した人も少なからず存在する。
　考えてみれば脱北者の中にも韓国での生活が辛いという人も多い。
　若い人は韓国国籍取得してラッキーと考える人が居るかも知れないが、実際、韓国国籍というのはそれほどありがたいものとも言えない。
　昨日、書いた「韓国や中国の無縁社会」にも共通しているが、この人は韓国よりも中国で生活していれば、それなりの縁のつながりがあったと思う。今は幸い、親戚の人との交流もあり、生活もなんとかなっているが、この人がもし「無縁社会」で生きるのであればかなり厳しいのだろうなと思ったのだ。




夜の明洞（명동ミョンドン）
明洞はソウルの繁華街です


日本でお馴染みのABCマートやH&M




日本人に人気がある韓国コスメBBクリームMISSHA(ミシャ)
隣にはハンスキンがありますが、旧正月の為休みでした


こちらのビルも日本人がよく訪れる場所の一つ
ビルに入ると日本語でいらっしゃいませ～
三階？にはCD・DVD専門ショップがあって
従業員も日本人の可愛いお姉さんでした


あちらこちらに食べ物はもちろん、いろんな屋台がありました



美味しい店や売店や専門店がたくさんあって楽しいところでしたが
残念なのはキリスト過激派の宣伝とゴミ置き場になっている電話ボックスでした

2011年2月　韓国ソウルにて




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　2月13日に放映されたNHKの「無縁社会」を見た。出席者がそれぞれ苦しい現状を訴え、その中でどのような解決方法があるのかということを各出席者が模索していた。
　無縁社会の行くつく先は、単身世帯が増え、地縁・血縁もなくなり全く1人で生活しなければならない社会が来ると言うことのようだが、非常に憂うべきことだと思う。
　今や引き取り手の全くない無縁仏が1年間で３万２０００人ほどいるという。
　終身雇用はすでに崩壊し、若者もすっかり結婚しなくなった。親戚同士の行き来もなくなり、親しい友人や知り合いもいない。首都圏等の郊外マンションに帰っても猫のようなペットが待っているだけ。
　今から２０年後、５０～６０代の男性の４人に１人が一人暮らしになる。一生結婚しない男性は２９％、同じく女性が２３％、６５歳以上の未婚者が男性で１６８万人、女性で１２０万人に及ぶという。家族を持たず、単身生活を続ける中高年層が都市部を中心に急増することになるという。
　これが救いようのないNHKが報じた一連の「無縁社会」の全容である。
　そして、もちろん、日本のことは重要であるのだが、将来、韓国や中国社会で、「無縁社会」がありうるのかという点が私にとって最も関心のあることであった。
　在韓中国朝鮮族女性は韓国でも、無縁社会が静かに進行していると指摘している。
すでに前にも書いたことであるが、韓国では、考試院というのがある。聞くところによると、本来であれば若者が公務員試験を受けるために作られた施設であり、狭いが寝泊まりするのは、安く重宝されていて、便利であると言うことで評判も高かった。
　しかし、今の韓国の問題点は、この考試院に老人たちがどんどん入居しているという。老人たちが入る考試院は、ベットと少し足がつくくらいのスペース。わずかな年金で暮らしているため、かなり狭い考試院を選択するようだ。
　ただし少しお金に余裕のある老人は若干広い考試院に居住するようだ。韓国にも寂しい老人が増えたと言うことだ。
　一昔の韓国であれば、老人は家族が面倒を見るという一つのしきたりがあった。一生懸命家族のために働いたため、隠居し、そして広い公園でクダを巻くというのが韓国老人の生き方であった。
　そういった社会形態が崩壊しつつあるという。
　韓国起こったことは日本でも起こりうるし、日本で起こったコトは韓国でも起こりうる。ある意味、日韓は合わせ鏡のようだ。
　韓国でもどんどん人とのつながりが希薄になる。インターネットの功罪は様々あるが、罪の面を言えば、リアルの人間関係を希薄にしたことだろう。
　インターネットにはまればはまるほど、現実のリアルの人間関係が相関関係のように面白くなくなっていく。つまらないからさらにネットにはまる。その繰り返しだ。
　そして韓国でのインターネット社会は、現実社会のつながりを崩壊させてしまったのだ。そのことは日本と全く同じなのだ。
　今は、まだ、韓国と中国社会は無縁社会ではないと思う。しかし、韓国や中国の若者たちはネットや新しい物にとらわれ自分さえ良ければいいと思っている人も増えているし、一方自分の事だけで精一杯な時代にもなってきている。
　嫁と在韓中国朝鮮族女性、お互いに行き行きするのはうち等の世代までで、次の世代になるとたぶん薄れていくだろうと言う。
　韓国と中国社会も無縁社会と向き合わなければならないというのが嫁や在韓中国朝鮮族女性の率直な感想であり、そしてその無縁社会は緩やかに進んでいくのではないかと類推しているのだ。



光化門広場

光化門の前は長い広場がありその両側は大通りとなって車が走っております
広場の両側には歴史水路があり、石には韓国の歴史が刻まれております。


世宗大王（セジョンデワン세종대왕）銅像＆常設展示空間「世宗物語」
ハングルを作った朝鮮王です。










今使われてない字もあるな～



広場のベンチもハングル型



李舜臣（イ・スンシン이순신）将軍銅像

2011年2月　韓国ソウルにて

地下にはいろいろ常設展示室があるみたいだが
あまり時間が無かったのであまり見ませんでした
興味のある方はこちらをご覧ください





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