毎年I/Oカンファレンスでは、Googleが参加デベロッパー全員におみやげをプレゼントする。タブレットの年もあれば、ノートPCのこともあった。
今年? ダンボールの板だ。はい、はい、もちろん他の物もくれたのだが ― ダンボールって!?
Googleのダンボールの塊を開くと、これがただのダンボール板ではないことがすぐにわかる。もっとすごい何かだ!
もしあなたがIKEA大学でスキルを身につけていて、決してわかりやすいとは言えない折り方の手順に従えば、すばらしい何かに出会える。あなたのAndroidスマホと組み合わせれば、あの折り紙ダンボールが、安価なその場で組み立てられるバーチャルリアリティー・ヘッドセットになる。
Googleはこれをプロジェクト “Cardboard”[ダンボール]と呼ぶ。私は、Mockuls Thriftと呼びたい。
私はキーノートが終って以来遊んでいるが・・・こいつはいまいましいほど素晴らしい!
これがOculus Riftキラーかって? ハァ ― もちろん違う。〈ダンボール〉だぜ。
しかし、それでも凄いことに変わりはない。
ひとたび Cardbord を折り曲げて形にしたら、輪ゴムとマジックテープでAndroidを所定の位置に固定する。
本物のOculs Riftと同じく、Cardboard の前面にはプラスチックレンズが2枚装着されており、画像が視界のまわりを包むようにスマートフォン画面を歪めてくれる。
それだけでも十分だった、本当に。しかし、Googleはさらに一歩先を行った。
Cardboardを組み立てる途中で、紙片の一つに、まるい磁石がポツンとくっついていることに気付く。これは組み立て工程の本当に最後の部分で、最後に取り付ける部品だ。すべてを折り込んだ後、この磁石をCardboardの外側にある小さな溝にはめる。
きっとあなたも、これは全体を固定するための何かだと思うだろう。
そしてCardboardアプリを起動する。いきなりチュートリアルが始まる。
「頭を左右に動かしてアプリを見る」と書かれている。
オーケー、簡単だ。
「アイテムを選ぶには、磁石を下にスライドさせて手を離す」
つまるところ、Googleの連中はあきれるほど頭がよかった。
この、おかしなダンボールRiftもどきには、元祖Riftにさえないものが付いている。内蔵ボタンだ。
磁石は溝の中をスライドし、離すと自動的に元の位置に戻る。反対側にもう一つ磁石があるからだ。スマートフォンは磁石の動きを検知できるので、これを驚くほど賢いボタンとして使うことができる。
Cardboardアプリには、7種類の「体験」が入っていて、どれも実によくできている。
1つ欲しいって? I/Oに参加していない限りたぶん運がない。幸運にも私は一つ余分に入手することができた。まだ封を開けていない! I/O参加者全員と同じく、Andoridスマホは自分で用意しなくてはならない。欲しい人は、コメント欄に書いてほしい ― 週末に誰かをランダムに選ぶつもりだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)
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