Umeki Salonが「PVってメディアのKPIとして本当に適切なの?」というすごい面白い話で盛り上がっています。あの人があんなデータを公開しちゃってますが、ここでは書けませんので、気になる方は入会をおすすめします。
PVから閲覧時間へ
アプリメディアとかQuartz形式のメディアとかに関しては、PVで評価するとよくわからないことになるんですよね。Quartz形式のバイラルメディア「旅ラボ」はかなりページビューを稼いでいるようです。
なるほどー、やっぱり数字跳ねるんですかね。あのデザイン。 RT @umekida: 旅ラボ:UU120万、PV1,000万。これは滞在時間が長いことによるUUあたりPVが高いのではなく、スクロールでURL切り替わるからだろ
— イケダハヤト (@IHayato) 2014, 6月 25
「今の時代、ページビューで本当にいいの?」という問題意識は長らくメディア業界で共有されておりまして、色々な議論を見聞きします。個人的には、これからはPVよりも「閲覧時間」で媒体価値が判断されるんじゃないかな、と見立てていました。
そんななか、ちょうどこんな記事を見つけました。SmartNewsの藤村さんの記事です。
同記事は FT.com の“宣言”を紹介し、さらに、Medium が“ペイ・ペー・クリック”ではなく、“ペイ・パー・ビュータイム”的指標を推進していること、また、Upworty では、読者が記事に集中している時間(アテンション時間)を指標化しようとしていることなどを挙げて、PV に取って代わる広告の価値尺度創造への取り組みをまとめています。
すでにYouTubeなんかは効果測定指標として、「再生時間」が全面に出てきたりします。動画メディアなんかも、PVじゃ判断できないですもんね。
そんなわけでうちのブログの総閲覧時間を計算してみたら、直近30日で115,076,2時間となりました。ざっくり115万時間ですね。
すごいのか何だかわからないですが、ぼくの言葉が毎月115万時間も読まれていると考えると、やっぱりすごい話だと思います。みなさんの人生の貴重な時間をありがとうございます。
問題は、これをどう広告価値に換算していくか、ですね。視線を完全にトラッキングできるようになってくると、閲覧時間で課金というやり方もできるんでしょうけれど…。どうすればペイ・パー・ビュータイムで課金できるか。
まず、これから熱いと言われる動画広告なんかは、閲覧時間課金はわかりやすいでしょうね。YouTube広告とかどうなってるんだろ?出稿したことないので知らなかったり…。
記事広告に関しても、閲覧時間課金はやりやすそうですね。うちのサイトに掲載したとある記事広告は、4万時間以上閲覧されています。CEOの話が4万時間読んでもらえるって、けっこうすごくないですか?うちの記事広告はインタビューが中心なので、PVだとどうしても価値が低く出てしまうので、今後は閲覧時間も指標として提示しようと思います。
しばらくは今まで通り、クリックや表示回数の課金が主流で、そこから「閲覧時間単位」などの新しい課金方法が出てくるんでしょう。ユーザーがコンバージョンに至る行動をトラッキングする技術も進化していくと思うので、アフィリエイト的な成果報酬課金も進化していくと思います。
みなさんはPVの代わりに、どんな効果測定指標が妥当性を高めていくと思いますか?また、その際のビジネスモデルはどう変わると思いますか?NewsPicksあたりで是非コメントをください。
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