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この頃、スマートニュースやグノシーといったニュースキュレーションアプリがITベンチャー界隈やメディア業界ではホットらしい。
「ホットらしい」という書き方をしたのは、基本的にはこのあたり専門でもないし、特にぼくが現在、興味あってウォッチしている対象にはなっていないということを主張したいのがひとつ、もうひとつはよく他の人から、スマートニュースやグノシーについてどう思っているか質問されることが多いからだ。
それだけではなく、パネルディスカッションで発言を求められるときにも、否定的な文脈でコメントをいわせようと誘導されるし、取材されて記事になるときには、文言とかが微妙にやたら攻撃的になったり、まるでぼくが馬鹿にしているかのようなニュアンスで書かれたりするのである。まあ、だいたい言っていることは事実でもニュアンスとしては意図しないものになる。
そう、最近、やっと気づいたんだけど、このあたりってどうやらオールドメディア業界からは嫌われているらしいね。まあ、自分たちのニュースを勝手に寄せ集めて編集されて、コストゼロでニュースメディア作られているわけだから、怒るのはまあ普通だろう。
でも、まあ、このままでは、ぼくがニュースキュレーションアプリ大嫌いというレッテルがついてしまいそうだ。それはそれでそういうことにしておいても得なような気もするけど、ちょっと本当は違うんだけどなあ。
ということで前置きが長くなったが、表題について、ぼくが本当に思っていることを箇条書きにして書く。まず、前提条件として、ぼくのニュースキュレーションアプリについての知識である。ぼくのiPhoneにインストールされているアプリはNewsPicksとSmartNewsの2つだけ。使ったことあるのもこのふたつ。ちなみに前者は出所直後の堀江さんと最初に食事したときに教えて貰い、後者はある時、鈴木健氏と隣の席になってダウンロード方法というか、AppStoreのランキングで、なんてタイトルのアプリがSmartNewsかを教えてもらった。どちらも使用頻度は低くて、累計起動回数は10回未満。なので、ぼくの知識は主に堀江氏、鈴木健氏から聞いた話と、その前後でネットで検索していくつかの記事を読んだだけだ。
なのでぼくが思っていることは一般論の範疇をでない以下のようなものでしかない。
・ スマートニュースとグノシーが2大勢力で争っているらしいが、NewsPicksも相当な有力プレイヤーに見える。
・ NewsPicksが素晴らしいと思うのは、ひとつは経済ニュースに特化している点。そのため将来的なマネタイズが有利でコアなニュース読者を得やすい。
・ NewsPicksの素晴らしいもうひとつの点はコメントがたくさんついていること。ニュースは借り物であっても、コメントは独自コンテンツのようなものだ。
・ スマートニュースは天才エンジニアが作ったんだなという感想。機械学習のアルゴリズムと独自コンポーネントによるUIの差別化は、現時点のこのジャンルにおける技術による差別化手段としては王道、かつかっこいい。
・ ただし、技術による差別化は個人技で勝負している間はいずれ追いつかれる。量的に追随困難なレベルまで差別化の水準をあげることがリソース的に確保できるか、そもそもそれに値するテーマを見つけられるかが課題だろう。
・ グノシーのテレビCMの集中投下作戦について。普通は無謀というか乱暴。結果を出すには継続的な出血プロモーションが必要だが、それをやると、この分野、ほんとレッドオーシャンになるので他サービスも含めて大変だろうな。
・ この手のサービスの課題は、スマホユーザーというものに、どうやってニュースを毎日チェックするという習慣をつけさせるか。新聞だと宅配制度がそれを担っていた。ウェブだと、ヤフーニュース、mixiニュース、ニコニコニュースのように習慣性の強いポータルにくっつけるニュース媒体が強かった。
・ 単体のニュースサイトというと、ヘビーなニュース読者しかつかまえられない可能性が高い。その点で専門性を高めていくほうがよくて、NewsPicksはいいポジション。
・ 専門性を高めていけばいくほど独自でニュースを確保する必要性は高まるし、持っている側が有利になる。
・ 一般のスマホユーザーもニュースを日常的にチェックするアプリとして認知する可能性はある。あるとしたら、枠は2つぐらいは可能??アップルがプッシュ通知を含めて、iOSを今後どのようなUIにしていくのかで相当影響を受けそう。
・ マネタイズには相当なユーザーの囲い込みができないと話にならない。
・ 割高に見えても、お金と時間をかけても、ぼくが新聞社だったら取りに行くだろう。
・ とにかくこのあたりの市場に参入できる開発力を既存メディアは持たないとスマホ時代は辛い。
・ 一方、ニュースキュレーション側もマネタイズの画期的な方法論がつくれないのであればいずれ単体ではやっていけなくなるのではないか。
そんなところです。
「ホットらしい」という書き方をしたのは、基本的にはこのあたり専門でもないし、特にぼくが現在、興味あってウォッチしている対象にはなっていないということを主張したいのがひとつ、もうひとつはよく他の人から、スマートニュースやグノシーについてどう思っているか質問されることが多いからだ。
それだけではなく、パネルディスカッションで発言を求められるときにも、否定的な文脈でコメントをいわせようと誘導されるし、取材されて記事になるときには、文言とかが微妙にやたら攻撃的になったり、まるでぼくが馬鹿にしているかのようなニュアンスで書かれたりするのである。まあ、だいたい言っていることは事実でもニュアンスとしては意図しないものになる。
そう、最近、やっと気づいたんだけど、このあたりってどうやらオールドメディア業界からは嫌われているらしいね。まあ、自分たちのニュースを勝手に寄せ集めて編集されて、コストゼロでニュースメディア作られているわけだから、怒るのはまあ普通だろう。
でも、まあ、このままでは、ぼくがニュースキュレーションアプリ大嫌いというレッテルがついてしまいそうだ。それはそれでそういうことにしておいても得なような気もするけど、ちょっと本当は違うんだけどなあ。
ということで前置きが長くなったが、表題について、ぼくが本当に思っていることを箇条書きにして書く。まず、前提条件として、ぼくのニュースキュレーションアプリについての知識である。ぼくのiPhoneにインストールされているアプリはNewsPicksとSmartNewsの2つだけ。使ったことあるのもこのふたつ。ちなみに前者は出所直後の堀江さんと最初に食事したときに教えて貰い、後者はある時、鈴木健氏と隣の席になってダウンロード方法というか、AppStoreのランキングで、なんてタイトルのアプリがSmartNewsかを教えてもらった。どちらも使用頻度は低くて、累計起動回数は10回未満。なので、ぼくの知識は主に堀江氏、鈴木健氏から聞いた話と、その前後でネットで検索していくつかの記事を読んだだけだ。
なのでぼくが思っていることは一般論の範疇をでない以下のようなものでしかない。
・ スマートニュースとグノシーが2大勢力で争っているらしいが、NewsPicksも相当な有力プレイヤーに見える。
・ NewsPicksが素晴らしいと思うのは、ひとつは経済ニュースに特化している点。そのため将来的なマネタイズが有利でコアなニュース読者を得やすい。
・ NewsPicksの素晴らしいもうひとつの点はコメントがたくさんついていること。ニュースは借り物であっても、コメントは独自コンテンツのようなものだ。
・ スマートニュースは天才エンジニアが作ったんだなという感想。機械学習のアルゴリズムと独自コンポーネントによるUIの差別化は、現時点のこのジャンルにおける技術による差別化手段としては王道、かつかっこいい。
・ ただし、技術による差別化は個人技で勝負している間はいずれ追いつかれる。量的に追随困難なレベルまで差別化の水準をあげることがリソース的に確保できるか、そもそもそれに値するテーマを見つけられるかが課題だろう。
・ グノシーのテレビCMの集中投下作戦について。普通は無謀というか乱暴。結果を出すには継続的な出血プロモーションが必要だが、それをやると、この分野、ほんとレッドオーシャンになるので他サービスも含めて大変だろうな。
・ この手のサービスの課題は、スマホユーザーというものに、どうやってニュースを毎日チェックするという習慣をつけさせるか。新聞だと宅配制度がそれを担っていた。ウェブだと、ヤフーニュース、mixiニュース、ニコニコニュースのように習慣性の強いポータルにくっつけるニュース媒体が強かった。
・ 単体のニュースサイトというと、ヘビーなニュース読者しかつかまえられない可能性が高い。その点で専門性を高めていくほうがよくて、NewsPicksはいいポジション。
・ 専門性を高めていけばいくほど独自でニュースを確保する必要性は高まるし、持っている側が有利になる。
・ 一般のスマホユーザーもニュースを日常的にチェックするアプリとして認知する可能性はある。あるとしたら、枠は2つぐらいは可能??アップルがプッシュ通知を含めて、iOSを今後どのようなUIにしていくのかで相当影響を受けそう。
・ マネタイズには相当なユーザーの囲い込みができないと話にならない。
・ 割高に見えても、お金と時間をかけても、ぼくが新聞社だったら取りに行くだろう。
・ とにかくこのあたりの市場に参入できる開発力を既存メディアは持たないとスマホ時代は辛い。
・ 一方、ニュースキュレーション側もマネタイズの画期的な方法論がつくれないのであればいずれ単体ではやっていけなくなるのではないか。
そんなところです。
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