また各国政府や指導的立場にある宗教界にも専門家が乏しく、十分な啓発活動が行えなかったことから、エボラで死亡した人の葬儀に出席し、感染した事例も報告されている。
WHOによると、現時点でエボラ出血熱には確立された治療法やワクチンはない。専門家によると、ウイルスは非常に速いスピードで進化するため、ワクチンの開発が追い付かないという。
事態を重く見たWHOは、感染拡大が「第2の波に突入した」と判断。7月2、3日に各国の衛生当局による高官協議を開き、現地への医師や専門家の派遣や物資の輸送について検討を開始。これ以上の感染拡大の阻止に全力を挙げる。