右膝の痛みに耐えて奮闘した内田は試合後、代表からの引退を口にした(共同)【拡大】
日本代表DF内田篤人(26)=シャルケ=が24日、完敗したコロンビア戦後に代表からの引退を示唆した。
「それ(代表引退)は考えている。ずっと思っていたこと。人には言っていなかっただけ。日本に戻って考えたい」
内田は2月に右太もも裏肉離れと膝の腱(けん)を損傷。一時は手術するプランもあったが、リハビリを経て復活。今大会は右サイドバック(SB)として全3試合にフル出場した。右サイドから積極的に攻撃参加。相手守備陣を何度も崩すなど奮闘した。
2010年からブンデスリーガのシャルケでプレー。過密日程のなかで代表との活動を両立させてきたものの、今大会をひとつの区切りとして考えていたようだ。
シャルケは来季、3季連続の欧州チャンピオンズリーグ出場が決まっている。代表を退き、クラブでのプレーに専念する可能性が高い。
代表には08年にデビュー。10年のW杯南アフリカ大会も代表入りしたが、出場はなかった。ザッケローニ監督就任後は不動の右SBとして、主力を担ってきた。
「課題とか夢とか目標を下の世代に託すのはどうか、と思う。でも、ボクらの大会はもう終わってしまった…」。揺れる胸中が、表情ににじみ出た。
(紙面から)