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米GDP伸び率 さらに悪化6月25日 22時59分
アメリカのことし1月から3月までのGDP=国内総生産の確定値が発表され、個人消費が大きく下方修正され、年率に換算した実質のGDPの伸び率は、これまでのマイナス1%からマイナス2.9%にさらに悪化しました。
アメリカ商務省は25日、最新の情報を基に、ことし1月から3月までの第1四半期のGDPの確定値を発表しました。
年率に換算した実質の伸び率は、先月時点の発表では、前の3か月に比べて1%のマイナスとなり、3年ぶりのマイナス成長に転落しましたが、今回、2.9%の大きなマイナスに修正されました。
これは、いわゆるリーマンショックでアメリカ経済が深刻な不況に陥っていた5年前の第1四半期以降では最も大きなマイナスです。項目ごとに見ますと、GDPの7割を占める個人消費がこれまでの3.1%のプラスから1%のプラスに伸び悩み、全体を押し下げました。
また寒波の影響などで落ち込んだ企業の設備投資が1.2%のマイナス、住宅投資が4.2%のマイナスでした。
また輸出が8.9%のマイナスとなりました。
市場関係者の多くは、4月からの第2四半期はプラス成長に回復し、マイナスは一時的だと指摘しています。
ただ第1四半期がマイナスに転落したことで、FRB=連邦準備制度理事会などは、ことしのアメリカ経済は3%前後の順調な成長を達成するという当初の予測を相次いで下方修正しており、今後さらなる引き下げも予想されます。
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