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原子力学会新会長 「事故教訓の反映不十分」6月25日 21時30分
日本原子力学会の新たな会長に東芝の藤田玲子氏が就任し、記者会見で「原発事故の教訓の原子力規制への反映については不十分なところもある」と述べ、学会として意見をまとめ、原子力規制委員会などに定期的に提言する考えを示しました。
日本原子力学会の新たな会長に東芝の首席技監の藤田玲子氏(61)が就任し、25日、東京・港区で記者会見が開かれました。
この中で藤田会長は、東京電力福島第一原発の事故について「事故の原因はある程度解明できているものの、事故の教訓を原子力規制に反映することについては不十分なところもある。例えば、活断層など原発への地震の影響についてはさまざまな意見を聞いてさらに議論を深めなければいけない」と述べました。
そのうえで、学会として事故の検証や教訓の洗い出しを続けて意見をまとめ、規制委員会や電力会社に定期的に提言する考えを示しました。
日本原子力学会は、ことし3月に公表した福島第一原発の事故調査報告書で、自然災害への理解や中立性を守る努力が不足していたなど、事故を防げなかった専門家としての責任を明記していて、新学会長がどのように学会運営を進めていくのかが問われています。
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