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なすび、「懸賞生活」という名の「監禁生活」を語る

なすび、「懸賞生活」という名の「監禁生活」を語る
「懸賞生活」という名の「監禁生活」を語ったなすび

 [シネマトゥデイ映画ニュース] バラエティー番組「進ぬ!電波少年」で人気を博したなすびが25日、20年間にわたって監禁された男の壮絶な復讐(ふくしゅう)劇を描いた映画『オールド・ボーイ』公開記念イベントに出席。1990年代後半に送った「懸賞生活」という名の「監禁生活」をしみじみと振り返った。

 土屋ガロン&嶺岸信明が手掛けたコミックを実写化した本作は、第57回カンヌ国際映画祭でグランプリを獲得したパク・チャヌク監督による韓国版のテーマを受け継ぎつつも、鬼才スパイク・リーが大胆に脚色した作品。この壮絶な物語になすびは「経験者のわたしとしては……過去のいろんな記憶がよみがえってきて……」と涙声で切り出し会場を沸かせた。

 「進ぬ!電波少年」の「電波少年的懸賞生活」は、当時、若手芸人だったなすびが1年以上にわたってワンルームに“監禁”され、懸賞生活のみで生きる姿を映し出した人気企画。「小学生のころに番組を見ていたという人が、僕よりも大きくなっていて。時代が変わるのは早いなと思いますが、それでも懸賞生活を覚えていてくれる人が多くて。見苦しいものをお見せしたわりには、いい衝撃を与えられたのかなと思います」と笑顔を見せた。

 懸賞生活では、衣服も全て没収され、文字通り裸からのスタートだった。「とにかくハガキを出さないとご飯が食べられないので、それこそ“けんしょう炎”になるまでハガキを書いていましたね」とダジャレ交じりに述懐したなすび。「この映画の主人公は、食事を出してもらったり、部屋にテレビがあったりして、僕よりは恵まれた生活をしているなと思います」と冗談めかすも、「20年監禁されるのは厳しいですね。僕は監禁経験者だからこそ、主人公の気持ち、行動がわかります」としみじみ語った。(取材・文:壬生智裕)

映画『オールド・ボーイ』は6月28日より新宿バルト9ほかにて全国公開

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