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中国と台湾が閣僚級会談
6月25日 23時08分

中国で台湾政策を担当する閣僚級の高官が25日、初めて台湾を訪れて閣僚級会談を行い、今後、相互に設置する出先事務所の権限のなかに、身柄を拘束された者に面会する権利を含めるという台湾側の要求を中国側が基本的に受け入れました。

中国で台湾政策を担当する台湾事務弁公室の張志軍主任が25日初めて台湾を訪れ、台北近郊の空港に近いホテルで、台湾で中国政策を担当する大陸委員会の王郁※キ主任委員と閣僚級会談を行いました。
およそ2時間の会談では、今後、相互に設置する出先事務所の権限の範囲や、台湾を訪れる中国人観光客の利便性を高めることが主な議題になりました。
このうち出先事務所の権限について、台湾側は中国の警察などに身柄を拘束された者に職員が面会できるよう中国側に求めていましたが、会談後、台湾の王主任委員は中国側が要求を基本的に受け入れたと明らかにしました。
このほか、中国と締結したものの世論の反対などから発効されていないサービス分野の自由化協定はあくまで発効させたうえで、台湾産業に影響が出た場合は迅速に対応することを確認しました。
張主任は28日までの台湾滞在中、中小企業の経営者や農業、漁業の関係者、それに学生らと交流する予定で、台湾社会の実情を把握して政治面での関係強化の足がかりにしたいねらいです。
※「キ」は王へんに奇。

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