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【正論】日本の美点で崩す「反日」の虚構 比較文化史家、東京大学名誉教授・平川祐弘
西洋人は植民地支配はキリスト教化の事業と心得、立派な総督府と立派な教会を建て先住民を改宗し霊魂を救おうとつとめた。それに対し日本人は立派な総督府と病院を建て、衛生思想の普及につとめ、台湾の人の命を救った。
台湾人が後藤新平総督府民政局長を徳とするのはそのためだ。宗教心が薄いせいか、死後の霊魂の救済より生前の肉体の救済の方が私は大切な気がする。それだけに後藤に敬意をおぼえる。
≪宣伝にのらない中国人も≫
だが批判する人もいる。矢内原忠雄は、現地調査に基づく『帝国主義下の台湾』(1929年)で日本の台湾統治を政治、資本、及び教育の面では文明開化の植民地化と評価したが、「ひとり宗教に関しては我が国民の活動は甚だしく不振」と言い、台湾に来た日本人宗教家は、「神道仏教及びキリスト教は殆んど凡て在住内地人に関係し」土地の人に対しミッション活動をしなかった、と苦言を呈した。
矢内原は、西洋の植民政策を研究し模範と考えたから、日本が宗教事業をしなかったことを遺憾としたのだろう。しかし、支配者による宗教や思想の押し付けは私は真っ平だ。同化政策を強制しなかった時期の日本こそ賢明だったというべきだろう。
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