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深い地下水の層に汚染水 防止工事急ぐ
6月25日 4時09分

深い地下水の層に汚染水 防止工事急ぐ
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東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水が深い地下水の層に広がりやすい状況になっていることが分かり、東京電力はこの深い層を通じて汚染水が海に流出するのを防ぐ工事を急ぐことにしています。

福島第一原発では今月4日、1号機の海側の井戸の水から1リットル当たり4700ベクレルのトリチウムが検出されるなど、「下部透水層」と呼ばれる深さ25メートル余りの層で地下水の汚染が明らかになっています。
東京電力が詳しく調べたところ、この「下部透水層」の水圧が、浅い地下水の層より低くなっていて、汚染水が広がりやすい状況になっていることが分かりました。
「下部透水層」の水圧が低くなった原因について、東京電力は、同じ25メートル余りの深さまで掘削が行われる、護岸沿いの海側遮水壁と呼ばれる壁の建設工事が影響している可能性があるとしています。
汚染水は「下部透水層」を通じて海に流出しているおそれがあるため、東京電力はことし秋を予定している海側遮水壁の完成を急ぐことにしています。
さらに、建屋周辺に作る凍土壁の工事では、深さ30メートルまで凍結管を埋める穴を掘るため、この工事によって「下部透水層」に汚染が広がらないよう、穴の内側の壁に水止めのカバーをすることにしてます。

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