ドバイ株、5月ピークから25%下落-不動産バブル再来を危惧
6月24日(ブルームバーグ):24日のドバイ株式相場は10カ月ぶりの大幅安。アラブ首長国連邦(UAE)建設最大手のアラブテック・ホールディング首脳部の解雇がきっかけ。ドバイ株相場は過去2年でほぼ4倍に上昇していた。
ドバイ金融市場総合指数 は終値で前日比6.7%安の4009.01と、昨年8月以来の大幅安。12銘柄が9%超の下げとなった。同指数が5月のピークから25%下落したのに伴い、レバレッジをかけたポジションが解消されたとの観測が広がった。アラブテック は9.8%値下がりして、1月以来の安値。同社は人員削減を確認した。事情に詳しい複数の関係者が23日に語ったところによると、同社の最高執行責任者(COO)と最高情報責任者(CIO)、最高リスク責任者(CRO)が解雇された。
こうした相場下落は世界的な金融危機から5年を経て、中東のビジネス中心地の不動産市場回復は行き過ぎてきたとの懸念が深まっていることを示している。ドバイ株は2012年6月以降に250%超上昇、不動産や建設株がけん引役となっていた。この日は湾岸協力会議(GCC)加盟6カ国すべての株式相場が下落。アブダビの株価指数は3.3%、カタールは0.9%それぞれ下げた。
ナイーム・ホールディング(ドバイ)で機関投資家向け販売・取引の責任者を務めるナヤル・カーン氏は「アラブテック株への売り圧力が個人投資家の口座にマージンコールを引き起こしており、UAEの相場全体が大きく下落している」と述べた。
ドバイ金融市場総合指数は前日、5月6日の高値から20%下落し、弱気相場入りしていた。
原題:Dubai Stocks Extend Rout With Biggest Drop Since August(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ドバイ Sarmad Khan skhan170@bloomberg.net
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更新日時: 2014/06/25 01:17 JST