公募校長予算削除:橋下大阪市長が対抗策 他から予算流用

毎日新聞 2014年06月24日 23時14分

 関連予算が市議会で全額削除された大阪市の公募校長を巡り、橋下徹市長は24日の市議会で、他の予算から流用し公募を継続する意向を示した。議会が削除した事業への予算流用について違法とする判例があり、市教委が妥当性を検討していたが、橋下市長は「違法ではない」と述べた。

 橋下市長はこの日の議会で、校長の公募採用を原則と定めた市立学校活性化条例を挙げ、「条例があるので公募の事務はやってもらう。(予算流用の)訴訟リスクはあるが、僕が賠償責任を負う」と語った。今年度の公募実施は、27日の教育委員会議で正式決定するとみられる。

 自民など野党会派は5月議会で関連予算約2800万円を削除した。橋下市長は「議会側の予算修正は条例を逸脱しており、議会の方が問題だ」と述べた。【寺岡俊】

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