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石原環境相は反省ゼロ “漏らした記者が悪い”のぶったまげ

「“さし”ではないし、ICレコーダーも回っていたから“オン”ですよ」(大手紙の官邸記者)

■佐藤国対委員長はマスコミ批判

 もっとも、「オンだからOK」という大マスコミの発想にも違和感がある。たとえオフだろうが、問題発言と思えば報道する。そういう姿勢がないから、政治家にナメられるのだ。

 自民党の佐藤勉国対委員長は17日、伸晃発言の報道について、「いじめのような話だ」「オフレコなんてのはないんだな」「信頼関係がないってことだ。われわれも気をつけないと」などと言っていた。ちなみに、これも“オフレコ発言”である。裏で記者に「オフレコ発言は報道するな」とドーカツしたようなものだ。

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。
「政治家と政治記者がいかになれ合っているかの表れです。政治家は発言に責任を持たなければいけないし、普段からオフレコの放言を許している記者も緊張感が足りない。今回の発言でいえば、伸晃氏の軽率さも問題ですが、<最後は金で解決する>という緩んだ空気が政府内にあったのも事実。政府全体の福島に対する“上から目線”が露呈したのです。それを記者に責任転嫁するのは筋違いも甚だしい。こういうところにも政権のおごりが見えます」

 野党は衆院に石原の不信任決議案、参院に問責決議案を提出する構えだが、与党の多数で否決されるのは確実。そうこうするうち国会は閉じ、誰ひとり責任を取ることなく、安倍政権はますますツケ上がっていく。

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