佐賀県武雄市:小1にプログラミング教育 10月から
毎日新聞 2014年06月25日 13時46分(最終更新 06月25日 14時18分)
佐賀県武雄市は25日、市内の小学1年生を対象に、タブレット端末を使いゲームなどのソフトウエアをつくるプログラミング教育の実証研究を今年10月に始めると発表した。インターネットソフト開発会社「ディー・エヌ・エー」(DeNA、東京)と東洋大学現代社会総合研究所が共同で実証研究のためのソフトを開発し、放課後の時間を使い実施する。
プログラミングについては世界的に早期教育を進める動きがあるが、日本では学習指導要領で中学の「技術・家庭科」で基礎的内容を授業するとされている。文部科学省情報教育課は「公立校で小1を対象にしたプログラミング教育の事例は把握していない」と言い、極めて異例とみられる。
武雄市によると、実証研究は市立山内西小の1年生40人が対象。テキストを使わず、視覚的な方法でタブレット画面を操作し児童にもの作りなどの楽しさを体験させるという。10月中旬以降、放課後に計8回(1回40分程度)行うが、教科として取り扱わず、児童のへの評価はしない。
ICT(情報通信技術)教育を進める武雄市では、今年4月から市内の全小学生にタブレット端末を貸与、自宅での予習などを進める反転授業を実施している。反転授業の検証に東洋大が協力している。DeNAは幼児・小学生向けの学習アプリなどの開発を手がけており、3者が協力して実証研究を進めるという。【石井尚、関東晋慈】