大阪維新の会:府議3人が離党 都構想「やり方が強引」
毎日新聞 2014年06月25日 11時53分(最終更新 06月25日 13時29分)
大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)の大阪府議3人が25日、離党届と会派離団届を維新府議団に提出した。3人は記者会見し、「大阪都構想は間違っていないが、強引なやり方はできないと思い、飛び出す」と理由を説明した。維新は3人を除名する方針だが、昨年末から計8人の府議が党を離れる事態になった。
離党届を出したのは▽堀口和弘(泉南市)▽澤田貞良(大東市)▽小林雄志(堺市北区)の3府議=いずれも1期目。
維新府議団の今井豊幹事長は記者団に「このタイミングでの離党は都構想つぶしが目的。維新公認で当選したのだから議員辞職すべきだ」と話し、離党届を受理しない考えを示した。
維新は、都構想の制度設計をする法定協議会(委員20人)での議論加速を狙い、週内にも自民など反対派委員の排除を計画しているが、こうした手法に内部から疑問が上がった形になった。
維新府議団は2011年の府議選で単独過半数を獲得したが、造反や離党者が相次いでいる。今回の3人の離党で、議会の過半数53人に対して48人と勢力を減らし、議会運営はさらに厳しくなる。
【熊谷豪、寺岡俊】