河野談話検証結果公表で韓国政府が抗議6月23日 18時14分
いわゆる従軍慰安婦の問題を巡る河野官房長官談話について、政府が、韓国側との調整があったとする検証結果を公表したことに対し、韓国政府は、ソウル駐在の別所大使を呼んで「談話を傷つけようとすれば国際的な評判を損なうだけだ」などと抗議しました。
政府は、いわゆる従軍慰安婦の問題を巡って謝罪と反省を示した平成5年の河野官房長官談話について、20日に談話の作成にあたって韓国側と事前に綿密に調整していたなどとした有識者による検証結果を公表しました。
これに対し、韓国外務省のチョ・テヨン第1次官は23日、ソウルに駐在する別所浩郎大使を呼んで抗議しました。
冒頭、チョ第1次官は「慰安婦問題の強制性は全世界が認めている歴史的真実だ。
安倍政権が河野談話を傷つけようとすればするほど、逆に安倍政権の信頼性と国際的な評判を損なうだけだと認識すべきだ」と批判しました。
これに対して、別所大使は河野官房長官談話の検証結果や、いわゆる従軍慰安婦の問題全般について、日本政府の立場を説明したということです。
韓国では、河野官房長官談話の作成過程で両国間の調整があったと検証結果が指摘したのは、「政治的妥協の産物だと印象づけて談話の価値をおとしめている」などと反発する声が上がっていて、韓国政府は、国際社会に対し、みずからの立場をより強く訴えていく姿勢を示しています。
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