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お気づきと思うがこのブログで外国特派員協会(FCCJ)のことは最近一切触れていない。かつてFCCJの政権(BOD)について過激な批判をし、会員資格停止3か月(平成12年から13年にかけて)の処分を受けている。
今年の3月から4月にかけFCCJの会員資格剥奪の西法太郎さんの「正論」や「FACTA」の記事を引用する際、自分独自のコメントを付けてブログに掲載したことで査問委員会に召喚されていたのだ。
僕の主宰する慈善団体「オペレーション・スマイル」でミャンマー・ヤンゴンでのミッション(日本医師団を引率し口唇口蓋裂の子どもたちへの集団無料手術)を終えて帰国した直後の5月14日査問された。
査問会ではブログでの「言論の自由」は認める。しかしあくまでも「事実」に基づくことだけだ、と言う裁定を受けて現在はPROBATION(保護監察)状態。
この間に係争中のUPC(FCCJ労組)・東京地裁での公判や東京都労動委員会の審問を2度傍聴した。面白いネタを沢山仕入れたが必死に堪えて牡蠣のように口を閉ざして来た。
FCCJでの映画委員としての活躍や慈善団体の幹部の集まり、友人たちとの社交の場としてFCCJへの出入りを禁じられたら大変なことになるからだ。
しかし昨日の中村元GMへの審問は余りの面白かったから紹介する。あくまでも「事実」に基づいて修飾やコメントを付けくわえない。
UPCの代理人、堤弁護士の検察官のような秋霜烈日な追求の中で、中村さんも立ち往生状態。特に「学歴詐称」が鋭かった。横浜国立大学卒、英国ブライトン大学留学は「嘘」ですね?に、はっきりと「そう言う事実はありません」と中村さんもはっきりと答える。「どうしてそうなったか?」「全く知らなかったが、FCCJ会員を追放された西澤さんが教えてくれた」。
誰かが知らない間に中村GMの学歴をデッチ上げて外部の印刷物や講師紹介欄に載せたのだと。思わず笑ったら委員長から「傍聴席、お静かに!」と注意されてしまった。反省!
韓国映画作家の層の厚さ質の高さはこのブログでいつも取り上げている。僕はパク・クネを初め韓国政治家たちの言動を蛇蝎のように嫌うが、韓国映画の質の高さ芸術性は尊敬もし友人たちにもその素晴らしさを喧伝し作品を見るように勧めている。
日本人原作の韓国映画は土屋ガロン 嶺岸信明の「オールドボーイ」や浅田次郎の「ラブレター」など有名だが、特に東野圭吾は韓国映画作家が狙いをつけている。「容疑者Xの献身」「白夜行」などに続いて「さまよう刃」も遂に映画化された。
09年に日本でも映画化されたが、主人公は半導体メーカーでICの設計をしている寺尾聰が娘の死に苦悶する父親を。竹野内豊や伊東四朗が、レイプした少年を殺した主人公を追跡する二人の警官を演じる。
基本的には同じだが主人公チョン・ジェヨンは紡績メーカーの係長で寺尾の趣味が射撃で後半の少年を追い詰める武器になるが、ジョヨンは猟銃を使い慣れてはいない。
紡績工場で注文の製品を納期までに仕上げることに腐心する係長、サンヒョン(チョン・ジェヨン)。古い紡績機械に悩まされながら何とかしようとする真面目なサラリーマン。
妻を亡くし男手一つで育てた最愛の娘、中3のスジン(イ・スビン)がある日帰って来ない。残業などしないで駅まで迎えに行かなかったことを悔いている翌日、工場に警官がやって来る。スジンが廃墟となった風呂屋でレイプされて殺されていると。娘の遺体を見ても信じようとしない父親の姿を熱演するジョヨンに惹きこまれる。
事件発生は2012年12月10日だった。レイプされた時に強力な薬物を飲まされた跡がありそのショックで死亡したのだった。担当の刑事オッグアン(イ・ソンミン)と若い相棒ヒョンス刑事(ソ・ジュニョン)は自宅待機を促す。
事件が風化し始め人々が忘れ始めた頃、未だ落ち込み家に閉じこもるサンヒョンに犯人の情報を知らせる匿名メールが届く。
「犯人はチョ・ドウシクとキム・チョムリン。千戸洞(チョノド)587の202号室。ストライプの箱に証拠がある」と。密告したのは高校同級生のミンギ(チェ・サンウク)。ドウシクとチョムリンに苛められ脅かされて止むを得ず運転手役を務めていたのだと。
文中にあった高校生、チョルヨンの部屋の押し入れに箱に入って積み重なったDVD。12月10日付のDVDをプレイヤーにかけたサンヒョンは少年らから何やら薬を強引に飲まされ代わる代わる暴行を受けやがて死んでいく娘の映像を見てしまう。茫然自失のサンヒョン。
少年が帰宅するがそのバカにしてクスクスと笑うチョリヨン(キム・ジヒョク)の態度に理性を忘れたサンヒョンは金属バットでチョルヨンを殴打し殺害する。刑事オククァンはチョルヨンの殺害現場を見た後、サンヒョンが犯人であることを察する。部屋中に彼の指紋がベタベタ残るばかりかIDカードまで落ちている。
サンヒョンは一緒に娘をレイプしたドウシク(イ・ジュスン)の存在をちょルソンのスマホから知り、捜し始める。チョリヨン宛てにメールに、江陵に行き事件のホトボリをさめるのを待つとあった。サンヒョンはドウシクを追い、立ち寄ったと思われる風俗店へ行く。そこでは未成年の女の子が売春をしている。
ドウシクの親戚の店主と格闘の末ドウシクが別荘地の大関領(テクァルリョン)のペンションに潜んでいることを吐かせるが店主は首を絞められて死ぬ。サンヒョンは店主が持ち出した散弾銃を手にして警察到着の前に窓から脱出する。地元警察は店主が殺されても当然な程の悪人だとするがオッグアンはそうは思わない。
ソウルから追って来たオッグアン刑事はサンヒョン逮捕に全力を注ぐが若いヒョンス刑事はどうにも割り切れない。可愛い一人娘を殺されたサンヒョンの行動を認め、ドウシク逮捕を優先すべきだと主張する。この二人の刑事の認識の差が映画のもう一つのテーマだ。
ドウシクを暴行殺人容疑で逮捕しても未成年を保護する法律に守られて半年で出所するだろう。未成年保護法に疑問を抱きながらも厳密に遵守するオッグアンと自分自身も幼い娘の父親だけに犯人の思い入れをする若いヒョンス刑事は対立するがオッグアンはガンとして意見を変えない。観客はヒョンスの考えに同意している。
怒りと悲しみに震える父親を「殺人の告白」などのチョン・ジェヨン、オッグアン刑事に「凍える牙」などのイ・ソンミンとベテラン俳優たちの演技は安心して見ていられる。「ベストセラー」などのイ・ジョンホが監督・脚本を務めている。
9月6日より角川シネマ新宿にて公開される。
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