横枕嘉泰
2014年6月25日02時00分
パイオニアは24日、オーディオやホームシアターなどをつくるAV事業子会社「パイオニアホームエレクトロニクス」の株式の一部を海外ファンドとオンキヨーに売却することで基本合意した。株式の一部を持ち続け、「パイオニア」ブランドは残すという。
株式の51%を香港のファンドに、残りの一部をオンキヨーに売る。パイオニアは不振のAV事業を切り離し、カーナビなどの成長分野に投資を集中させる。
さらにパイオニアとオンキヨーは両社のAV事業を統合させる方向で調整する。設計や製造、物流をいっしょにして、利益が出やすい体質に変える。
パイオニアは2014年3月期のAV事業を含む家電分野の売上高が1080億円、営業利益が9100万円。オンキヨーの売上高は360億円、営業利益は2億9100万円。AV機器は、価格が安い新興国メーカーとの競争や携帯型音楽プレーヤーの台頭で販売が伸び悩んでいる。(横枕嘉泰)
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