突然死:両親、長時間労働放置が原因と「光通信」提訴
毎日新聞 2014年06月24日 20時21分
東証1部上場の携帯電話・OA機器販売「光通信」(東京都)に勤務していた男性社員(当時33歳)が2010年に突然死したのは、会社が安全配慮義務を怠り長時間労働を放置したのが原因だとして、神戸市に住む両親が24日、同社に約1億6450万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴した。
訴状によると、男性は06年ごろに営業部門で課長職となり、09年にはクレーム対応部署に異動。10年2月に虚血性心疾患で死亡した。社内で記録されている出退勤時刻だけでなく、入室記録なども反映させて時間外労働を算出すると、死亡前3年間で100時間を超える月が17回(最高153時間)あった。また、職場では09年1〜3月に携帯電話を計6万台以上売るノルマが課されていた。
両親側は「厳しいノルマで追い立てる社内風土があり、精神的負担を軽減すべき義務を怠った」と主張。逸失利益約7700万円、慰謝料6000万円などを求めている。提訴後に記者会見した男性の母親(62)は「会社は何の配慮もせずに見殺しにした。許せない」と涙ながらに語った。
労災申請は11年3月、池袋労働基準監督署で不支給処分とされており、認定を求めて大阪地裁で係争中。【後藤豪】
光通信広報部の話 謹んでお悔やみ申し上げる。裁判手続きについてのコメントは差し控える。