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【全文】「初心に返って頑張らせていただきたい」鈴木章浩都議が会見

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様々な理由で結婚できない方に対しての配慮が欠けていた

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―「結婚したほうがいいんじゃないか」というヤジを自分が発言したというのは、いつ気づかれたんですか?

議会が散会いたしまして、遅かった段階で、翌日そういう話で皆様方に指摘をいただきました。私自身も、すぐに本当に塩村議員のところに行かせていただいて、謝罪をさせていただきたいという風に思っていたんですけれども、あわせて「子どもを産めないのか」とか、そしてまた様々なセクシャルハラスメントみたいな発言が議場で飛び交っている。そして、それが一体誰なんだ、という話がある中で、私自身が本当にその謝罪をする機会を逸してしまったということで本当に深く反省しております。

―ヤジを発した直後に、自分がこういうことを言ってしまったということは気づかれたと。

はい。私が発した言葉ですので。

―その後、自民党からの全議員の聞き取りというのがあったと思うんですけれども、その時は何も報告しなかったのですか?

聞き取りがありましたのは、翌日だったと思います。翌日の段階で、確か委員会があったという風に記憶しておりますけれども、その段階では記憶しております。

―報告は自民党の方には翌日にされたということですか

しております。

―今日、幹事長が11時半に初めて報告を受けたというよう趣旨のことをいっているのですが。

幹事長がお話になっているように、報道を受けているものに対しての事情聴取というのは、本当に私も直接、幹事長に呼ばれて「何か鈴木さん言いましたか」というような話というのは、その時はなかったので、遅れてしまったのは申し訳ないと思います。

―翌日の時の自民党に初めて報告した時は、どのようなやりとりだったのですか?

私自身もこれだけ大きな問題になっている中で、本当にまたどのような対応をさせていただいたいたらいいのか、ということは本当に深く考えておりました。ただ、先程お話をさせていただいたように機会を逸してしまったということが、本当に自分自身も申し訳ないと思っております。

―議員の発言、最初から最後まで正確になんておっしゃったか教えてください。

「はやく結婚した方がいいんじゃないか」という風にお話をさせていただいてと思います。

―議員のヤジに対して同僚議員が皆さん笑ってらっしゃいましたが、笑った同僚議員に対して、今なんと言いたいですか?

本当に申し訳なく思っています。

―ご自身の結婚に関する発言以外にも、出産に関するヤジが飛んでいたという証言があるが、このままだと自分だけが責任を負う形になってしまう。今後、他のヤジを飛ばした人物を特定した方が良いと考えていますか。

これは私が今日この場に来させて、お詫びをさせていただくのは、私が発した言葉で、本当に多くの都民の皆様、その前に塩村議員に大変なご迷惑をおかけしてしまったという私自身のケジメでこういう機会を持たせていただいて、お集まりをいただいているというなかで、他の発言に何があったのかというのは、いろいろと出てはおりますけれども、私自身特定していない中で、ただ騒がしかったというのは事実でございますので、私もこれから初心に戻って、まず都議会が、皆様都民の方から信頼いただけるような正常化のためにですね、頑張らさせていただきたいと考えております。

―不規則発言があってから、しばらくの間、名乗り出なかったわけですが、その間にこのニュースは世界的なニュースになって日本に対するイメージダウンになったが。

本当に先程お話をさせていただいたように、これだけの大きくなってしまったことに対しては、本当に申し訳なく思っております。ただ、私は塩村議員を誹謗するつもりで発言したのではなくて、少子化とか晩婚化の中で「早く結婚した方がいいんじゃないか」という思いで、言葉を発してしまって、それが先程お話がありましたけれども、本当に様々な理由で結婚できない方に対しての配慮が欠けていたということに対しては、本当に申し訳なく思っております。

―どなたかから説得を受けたというようなことはありましたか?

ございません。私自身、自分の発した発言に対して、どのような形でケジメをとらさせていただいたらいいのか、というのはずっと考えさせていただいておりました。その中で、何よりも先に塩村議員にお詫びをさせていただきたいという思いで、昨日も私自身思っておりました。

―名乗り出るのが、今日になった理由は?

これは私自身、お願いをさせていただいて政調会長、幹事長に、私自身、本当にこれだけ大きな問題を引き起こしてしまったものとして、ケジメをとらさせていただきたいというのは、私から言わせていただきました。

―名乗り出る直接的なきっかけになったのはなにか?声紋鑑定などの話がでていたが。

私は、声紋鑑定とかそういった技術的な話の中でどうこうというのではなく、本当にこれだけの大きな問題を引き起こしてしまった、きっかけを作ったものとして申し訳ないという思いで、どのような形でお詫びをさせていただいたらいいのか、ということはずっと考えて今日に至ったということです。本日幹事長を始め、皆様方に、とにかく私自身大きなご迷惑をかけてしまったことに対して、会派離脱ということで、まず一旦初心に返らせていただきたい、ということで今このようなお話をさせていただいております。

塩村議員を誹謗するつもりで発した言葉ではない

―今回の発言について、「意図があったのか、なかったのか」。その確認をお願いします。

意図はまったくございません。塩村議員を誹謗するつもりで発した言葉ではなく、先程お話したように今少子化そして晩婚化というのが本当に大きな問題になっている中で、「早く結婚していただきたいな」というそうした軽い思いで発してしまった言葉が、本当にこれだけ大きな問題になってしまったということでございます。

決して他の気持ちがあって、また彼女を傷つけようとか、そういった思いは一切ございません。

―「意図はなかった」とおっしゃいますが、元々そういう考えを持っていたと?

「早く結婚すればいいんじゃないか」というのは、そうしていただきたいという思いで話してしまったわけで、それを深く考えて、そう思っていたというわけではないというのが本心です。

―先程の発言の中で、「これだけ大きな問題になってしまった」というようなことだが、自分では大きな問題だと思っていなかったという認識を持っていたと思われかねませんが?

その点につきましても、本当に先程お話をさせていただいたように、結婚の問題と妊娠の問題そして、様々な発言があった中で、本当に私自身このようにお詫びをする機会を逸してしまったということが、本当にこれだけ大きな問題になったということで、反省をしております。

―周辺で他の都議の発言や笑い声については、確認はしているのか?

報道を通して、改めて私が見させていただいた中で、確認は出来なかったんですけれども、 ただ議場にいたものとして「騒がしかった」というのは感じました。また、その笑い声というのもあったのかもしれません。

―失礼な質問かもしれませんが、発言の意図については、ひょっとすると週刊誌などによって塩村議員について不倫などが取り沙汰されていることが頭にあったのでは?

私は塩村議員とは一度視察でご一緒させていただいたことがあるのですが、本当に素晴らしい方だなと思っておりました。その中で、あのような言葉を発してしまったのは、塩村議員を誹謗するためではなくて、本当に私が少子化とか晩婚化の中でしてほしいという、本当に配慮の欠いた思いであのような形になってしまったということです。不倫の話とかいうのは私は一切知りませんでした。

―自民党のヒアリングに対して、「報告しました」と先程おっしゃっていましたが、何を報告したのでしょうか

これだけ大きな問題になってしまって、本当に申し訳ないという報告をさせていただきました。

―それは「早く結婚した方がいいんじゃないか」という発言をしたことを報告したと?

はい。

―それは19日ですか?

いや違います。その具体的にこの発言に対して、私が謝罪をさせていただきたいという話をさせていただいたのは今朝です。

―19日に「報告した」というのは何を報告したのか

今、記者の皆さんから「委員会の後に、このような形で、私が発言したのではないかという取材を受けました」という報告です。

―まさにその質問に対して、「辞職に値しますか」と我々が聞いたことに対して「そうですね」と答えていましたが、それでも辞めないのはどういうことなのでしょうか

私自身、本当に原点にかえって頑張って行きたいと思っておりますし、私も志があって今都議会議員として、仕事をさせていただいている中で、本当にこれからも「私がやらなくては、誰がやるんだ」という気持ちの中で、これからもがんばっていきたいという風に思っております。

―19日に幹事長および党幹部の方から、誰が発言したのかということについてヒアリングを受けたということはないのでしょうか?

19日にはございません。ただ報道の皆様方に、取材を受けた中で「こういった話をされました、しました」という報告はしました。

―すると、「謝罪したい」と報告をされたのは今日になってからということでよろしいでしょうか?

はい。

―それ以前に幹事長の方から、ヒアリングがあったと思うんですけれども、それについてはどういう風にお答えになったのでしょうか?

幹事長から直接私にですね「鈴木さん、どう?」という話はなかったです。

―幹事長以外からもなかった?

はい。ただ、幹事長においては報道で、私がお話をされているので、他の方からだったのかなとは思います。

―20日の時点で、昨日19日に幹事長とお話しましたかと聞いて「しました」とおっしゃっていました。その時に「どの辺から声が出てたか聞かせてくれる」と聞かれたとおっしゃっていますよ。その時になんて答えたんですか。

幹事長が私にお話になったのは、「報道の皆さんから、お話があったのでどうしたの?」という話の中で、私が先日取材を受けたようなお話を話しました。それで、「どの辺から発言があったのか」という話を幹事長からされたかどうかはちょっと記憶にないんですけれども。

―これは、ご自身がおっしゃっていたんですけれども。幹事長から言われたと説明していましたが。

それはたぶん記者の方から、そういう風に聞かれたので、「後ろの方だった」という指摘を受けたと話したと

―というか、ご自身が発した言葉なのに、「どの辺から聞こえた」という幹事長からの質問に対してその時点で答えなかったのですか?

その点に関して、本当に先程冒頭お話をさせていただいたように、謝罪する機会を失って、真意を伝える機会を逸してしまって本当に申し訳ないと思います。

―そこでは嘘をついたということですか。

そうです。

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