「ようやくスタートラインに立った日本」ブラジルW杯グループC 日本-コロンビア
もうグループリーグ突破にはコロンビアに対して勝つしかなかった日本だったが、前半から8人のメンバーを変えて来たコロンビアを攻め立てながらも、最後は突き放されて1-4の敗戦。そして裏の試合ではギリシャがコートジボワールに勝って2位に浮上、日本のワールドカップはグループリーグ最下位で終える事となった。
もとから、カウンターが得意で個人打開力のあるコロンビアに対しては日本のチームカラー的に苦手な相手だと分かっていたし、ピッチも気候も日本には明らかに合っていない。そういう相手に最初から飛ばして果敢な攻撃を仕掛けていけば、最後はガス欠でやられるだろうという予測は十分出来ていた。
それだけに、今野の軽率なスライディングによってPKを与えてしまった事と、香川と大久保にあったビッグチャンスを決められなかった事。そのモメンタムが切り替えられるきっかけを自らつかめなかった時点で負けは必然だったように思う。
後半からのコロンビアは、前半の急ぎすぎて日本に調子を合わせてしまった展開を反省し、大きくゆったりとボールを回してキープしながら、要所でハメス・ロドリゲスが攻撃の口火を切るペースチェンジに日本は付いて行けなくて翻弄されてしまった。山口をハメス・ロドリゲスに付けて試合は落ち着いたものの、その時点で2-1というのでは遅すぎた。
点を取った岡崎に代えて柿谷を投入し、1トップで機能していた大久保のポジションを下げ、全く動けなくなってミスが増えた本田を残し、ほぼ力尽きていた内田を最後まで使った采配も、山口の投入を除けば残念ながら裏目に出たと言えよう。
ただ、個人的には日本が本来やるべき事をやった結果、相手との相性やピッチと気候の状態、中心選手のコンディション、ギリギリの判断という部分に穴があると、強豪が日本を研究し尽くしてくる本番の厳しい戦いではこういう負けを喫してしまうという明確な答えが出たという点では納得が行った部分はある。そういう意味では、この試合が3試合目にしてようやく日本が掴んだスタートラインなのかなと。
全体的には戦略的に失敗した部分が多い大会で、いずれはその点について総括は書きたいとは思うが、4年間の集大成という意味では強がりではなくて収穫の多い試合だったのではないか。この試合で出来た事、出来なかった事をしっかり見つめなおすことが、次の4年間へのステップにつながるはずだ。
とにか選手、監督、スタッフ、そして我々サポーターもお疲れさん。W杯はまだまだ続くので、無理せず残りの試合を楽しもう。
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