布川、つちや離婚届提出　都内でまた別々に会見

　２２日に協議離婚を発表した元シブがき隊のタレント布川敏和（４８）とタレントつちやかおり（４９）が２３日、東京都内で別々に会見を行った。布川は原因について「夫の器量」ときっぱり。つちやは「あっけない」と感想を漏らした。会見に先立ち、この日午前中につちやが離婚届を提出。５月１日に週刊誌で、２人の別居とつちやの不倫疑惑が報じられてから約１カ月半。交際期間から数えると３０年以上になるという２人の関係に終止符が打たれた。

　布川は午後４時から東京都杉並区内で会見を行った。５月１日に行った会見で布川は、白いメガネに派手なジャケット姿。しかし、この日は会見のために新調したスーツにネクタイ姿でメガネはなし。集まった約７０人の報道陣に対して、背筋を伸ばしてハッキリした口調で離婚を報告した。

　布川によると、先週、２人で離婚に向けての最終的な話し合いに臨んだというが、つちやの意志は固く、復縁は困難な状況。また、すでに１年半の別居生活を送っており、「（離婚原因は）それ以前の問題」として、つちやの男性関係は話に出さなかったという。

　布川は「あれ（５月の会見）から１カ月ちょっとたって、（つちやに）今の心境を聞いたところ、『変わってない』ということで、もうこのまま夫婦としてやっていくのは無理があるかなと思った」と話し合いを振り返り、３人の子どもに報告して理解を得たため離婚を決断したという。

　「簡単に愛がなくなったでは済ませられない」と言うが、離婚原因について「彼女に対する思いやりが薄れていき、夫としての器量がなくなった」と説明。つちやに対して「今、僕がこうやって公私ともにいられるのは彼女の支えがあったから」と感謝の言葉も出たが、「それがストレートに言えていれば、こういうことにはならなかった」と涙をこらえながら猛省した。

　今後、つちやが関係を報じられた男性と再婚する可能性を聞かれると、布川は「（男性と）一緒に住むことはないと思います」と断言。その根拠として「新しい誰かが住んだり、次女と一緒に住まわせることは許さない」と厳しい口調で、父親としての顔をのぞかせた。

　布川の会見終了から３時間後に会見を開いたつちやは、吹っ切れたような表情で「布川敏和と私つちやかおりは協議離婚させていただきました」と報告した。

　離婚へ向けて２人で納得いくまで話し合いができたそうで、「（離婚）届を出した時、こんなにあっけないのかなと思いました。穏やかな気持ちです」と晴れやかな表情を見せた。離婚の理由については「長い年月のいろいろなことの積み重ね。夫婦のことだからどちらか一方が悪いということはない」と明言は避けた。

　布川に対しては「最後にいろいろと私のことを考えてくれて、何十年ぶりかに格好いいと思いました」とのろけとも思える表現で感謝を示し、「親としてはこれからも２人で話していきたいし、子どもたちが結婚する時は一緒に参加したいし、孫ができたら２人で会いに行きたい」と良好な関係を望んだが、復縁は「それはまた別」ときっぱり否定した。

　先月１日の会見で「大切な方」と表現した飲食店経営の男性との関係についても質問が相次いだ。布川は自身の会見で、つちやと暮らす中学生の次女が成人するまで、男性との同居は認めないと話したが、つちや自身も「娘がいますから、一緒に暮らすのは無理がある」と再婚や同居を否定。「これから（恋人に）なっていくんじゃないですか」と恋愛感情は認めたが「今は離婚したことで頭がいっぱい。これからゆっくり考えていきたい」とだけ話した。

　最後に「全てここから再スタート」と新しい人生への決意をにじませ、布川に向けて「子どもを交えて、ご飯でも食べにいきましょう」と明るくメッセージを送った。

・離婚届は２３日につちやが提出

・慰謝料、財産分与はなし

・成人した長男と長女はこれまで通り布川と暮らす

・中学２年の次女は戸籍上は布川に残したまま、つちやと生活

・学費などの養育費は布川が負担

・つちやは布川が社長を務める事務所を退社

・つちやは不倫を報じられた男性と同居も再婚もしない

・「夫婦としてやっていくのは無理がある」「夫としての器量がなくなった」（布川）

・「こんなにあっけないのかなと思いました」「（離婚の原因は）いろいろなことの積み重ね」（つちや）