蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事
【サッカー】本田ほえた あえて今こそ世界一2014年6月24日 紙面から
1次リーグ突破を懸けた24日(日本時間25日午前5時)のC組第3戦・コロンビア戦(クイアバ)に臨む日本代表は22日、ベースキャンプ地のイトゥで1次リーグ期間中は最後となる練習を行った。練習後、FW本田圭佑(28)が、「言ってきたことを実践するのは、むしろ今」と発言。2戦で勝ち点1という危機的状況ながら、あえてこの4年間言い続けてきた「世界一」という目標を再度叫んだ。日本代表は23日に決戦の地となるクイアバに移動した。 変わらない。ぶれない。2戦を終えて勝ち点わずか「1」というこの危機的状況で、いやこの状況だからこそ、あえて言った。世界一という目標よりも目の前の試合に集中するのか、と問われた本田は、目を見開いた。 「今は奇跡を信じているし、コロンビアに勝つことだけに集中している。ただその先、今まで自分が発言してきたことがかなう可能性はゼロじゃないし、今もその信念を曲げるつもりはない。『言ってきたことを実践するのはむしろ今だろ』と自問自答している」。 世界一を叫ぶのは、むしろ今−。そう言い切った。南アフリカW杯直前に初めて公言してから、丸4年。どんな苦境でも取り下げることなく、この3文字を唱え続けてきた。ただこの2試合を終えて信念は揺らぎ、内なる自分に問い掛けた。ホンマにオレは世界一になれるんか−。答えは決まっていた。なれるか、なれないかやない、なるんや−。 強い意志で逆境を切り開いてきた。世界一になるため、ザッケローニ監督とも妥協のない議論を積み重ねてきた。昨年10月の東欧遠征。守りを固める相手を崩せないまま連敗すると、FWの個人能力で打開しようとするイタリア流をかいま見せる指揮官に直談判した。「本気で言いたいことを言った」と、「日本人のパスを回しながらゴールに迫る感覚」を力説。この一件でチームの方向性が定まった。 今、築き上げたスタイルが揺らぎ、世界一どころか1次リーグ突破すら風前のともしびだ。だが、奇跡と表現した可能性に本田は懸けている。 「奇跡は信じている者にしか訪れない。人が評価するミラクルと、自分自身が起こしてきたと自負しているミラクルがある。今回起こせるなら自他共に認めるミラクルだと思う。最後の1分まで諦めない。戦い抜く。戦うことや信じることをやめると、その時点で可能性はゼロになる」 大会前に「集大成」と覚悟を決めたブラジルW杯が、勝たなければ終わる。本田の、そして日本代表のまさに集大成となるコロンビア戦。その先にある未来を信じ、決戦の地クイアバに乗り込んだ。 (宮崎厚志) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|
|