中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大リーグ】

田中将、7イニング3失点も今季2敗目 メジャー記録の16戦連続QSにはあと1試合

2014年6月24日 紙面から

◇オリオールズ8−0ヤンキース

 【ニューヨーク穐村賢】15戦連続QSも粘りきれず、本拠地初黒星…。ヤンキースの田中将大投手(25)は22日(日本時間23日)、地元でオリオールズ戦に先発し、7イニングを6安打3失点、6三振1四球で今季2敗目(11勝)を喫した。ただ、クオリティー・スタート(QS=6イニング以上を自責3以下)はデビュー戦から15戦連続となり、1973年にスティーブ・ロジャーズ(エクスポズ)が記録した16戦連続のメジャー記録まであと1試合となった。唯一の1点台で前日まではリーグトップだった防御率も2・11となり、左腕スコット・カズミアー(アスレチックス)に次ぐ2位に後退した。

 7イニング3失点という文句なしの内容にも、田中将はニコリともしなかった。「ずっと1−0でいっていればもっと(勝つ)チャンスもあった。大事なところで粘りきれなかった」。メジャーデビューからわずか3カ月弱ながら、名門ヤ軍の事実上のエースとなった。打線の援護がなければないなりに抑えるのが仕事。本拠地では初黒星でもあり、自然と険しい表情となった。

 前回の対戦(4月9日)で先制3点弾を浴びたスクープにまたしてもやられた。2回2死走者なし、外角高めのスライダーを捉えられると、打球は左翼席最前列へと飛び込む先制ソロ弾となった。「いいところに投げようと思ったが、甘く入った」。仕返すはずが返り討ちに遭い、悔しさで田中将の顔がゆがんだ。

 3回以降はカーブやカットボールなど、豊富な球種を駆使してオ軍打者の目先を変え、我慢の投球を続けたが、100球間近となった7回に再び窮地。マチャドの中越え二塁打などで無死二、三塁とされると、内野ゴロの間と犠飛で追加点を許した。打線の援護がない中、ダメを押された感の2失点に「取られ方が悪い。最後の最後に取られて…。すごく悔しい形でマウンドを降りてしまった」と唇をかんだ。

 ただ、先発としての責務は十分に果たした。敗戦の責任を負うのは単発4安打の打線で、田中将ではない。73年にロジャーズが打ち立てた16戦連続QSというメジャー記録にもマジック1とした。ジラルディ監督も「田中はいい投球をした。打線が得点できなかっただけ。いつも長いイニングを投げて、ブルペン陣を休ませてくれている」とこれまでの評価が揺らぐことはなかった。

 田中将の今季2敗はいずれもカブスとオリオールズとの2度目の対戦で喫したもの。低めのスプリットを徹底して見送られるなど相手チームの田中将攻略に向けた研究が進むが、「日々勉強を繰り返していって、自分自身も成長していければと思う」と“倍返し”を期した。

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ