暫定版につき随時更新予定
図書館における学位論文の利用案内について、各大学で異なる部分があること、また、学位規則の一部改正によって、従来の印刷公表に代えて、インターネットを利用して公表することとなったことで、各大学図書館でどのようにナビゲートされるのだろう、と思ったので、少しずつまとめていこうと思います。
まずは、学位論文の利用案内(主に複写の扱い)について
閲覧のみ可、複写は著者の許諾が必要
例:
北海道大学
→旧制学位論文 : 4564件(-昭和37)も所蔵有り
東京大学
→館室によって取り扱いが異なる
京都大学
→附属図書館では博士学位論文は貴重書に準ずる取扱いをしている
→館室によって取り扱いが異なる
関西大学
→こちらも貴重書扱い
閲覧可、複写は著作権の範囲内で可
おおむね半分まで複写可、全頁複写は著作者の許諾が必要
慶応義塾大学
→著者の許諾の仲介を図書館が行っている?
著作権法の定めにより学位論文を著者の許諾なしに複写することは禁じられています。(ただし、博士論文は公表された著作物として扱われるため、一般の図書同様、全体の2分の1までは複写が可能です)。また、許可申請には著者との連絡に時間がかかる場合や、謝絶される事もありますので、予めご了承ください。
ウェブサイトからでは複写の可否が不明
次に平成25年度以降の学位論文のアナウンスについて
国立国会図書館
→閲覧可、複写については「電子形態、印刷物いずれについても、著作権法において定められている範囲において、複写物の提供を行います。ただし、電子形態の場合、複写に関するシステム及び運用が整備されるまでの間は、複写サービスを行いません。」(2014/6/24現在)
名古屋大学
→「H25年4月以降に学位授与された論文は原則として名古屋大学学術機関リポジトリで公開されています。名古屋大学学術機関リポジトリに未収録の主論文は中央図書館の専用端末で閲覧していただきます。」
早稲田大学
→「学位規則の改定により、2013年4月1日以降に学位授与された博士論文は、原則としてインターネットを利用して公表されることになりました。本学でも早稲田大学リポジトリ(DSpace@Waseda University)を通じて順次公開していく予定です。」
→国立国会図書館デジタル化資料も一緒に案内されているので分かりやすい