うその理由は「機会を逸した」…鈴木都議に聞く
18日の東京都議会本会議で晩婚化などの問題について質問した塩村文夏都議(35)にセクハラやじが浴びせられた問題で、都議会自民党の鈴木章浩都議(51)が23日、「早く結婚した方がいいんじゃないか」と発言したことを認め、都庁で謝罪した。
―なぜこんなやじを?
「私自身、少子化、晩婚化の中で早く結婚していただきたいという気持ちがある中で、ああいう発言になってしまった。本当に結婚したくてもできない人に対しての配慮を欠いてしまったことに関しまして、深く反省しております」
―なぜ初めから名乗らなかったのか。
「お話しする機会を逸してしまった」
―今朝、「発言したのは私ではない」とおっしゃってましたが、なぜウソをついたのか?
「謝罪の機会を逸してしまったことに関しては、本当に申し訳なく思っております」
―謝罪とかではなく、なぜ本当のことを言わなかったのか聞いているんですけど…。
「機会を逸してしまったことを反省しています」
―20日に記者団の前で「やじをした人は議員辞職に匹敵する」という考えを記者に示してたが。
「記憶にない」
―テレビの前での発言なので映像が残ってます。
「そういう状況での発言になってしまったことを深く反省しております」
―そういう状況とは何ですか?
「さまざまな(やじの)発言が相次いでしまった状況の中で…お話しする機会を逸してしまった」
―やじを自分が飛ばしたことは、初めから自覚していたのか。
「18日の本会議の翌日に、みなさんに指摘されたので…。自民党の聞き取りがあった19日には党に報告した」
―自民党の吉原幹事長が、きょう初めて報告を受けたと言っているが。
「(19日に)幹事長に呼ばれたが、『鈴木さん、何か言いましたか?』などと言われたわけではなかった」
―では、何を報告したんですか。
「記者のみなさんから『私が発言したのではないか、という取材を受けました』という報告です」
―20日に、「19日の聞き取り調査で、幹事長から『どのへんから声が出たのか教えてくれる?』と聞かれた」と自ら発言していましたが。
「それについては記憶にない」
―ご自身がおっしゃってたことですよ。
「自らやじを初めて党に報告したのはきょうの午前11時30分。19日の調査時は報告はしなかった」
―19日は(党に)ウソをついた、ということですか?
「そうです…ハイ」
―鈴木議員は結婚しているか。
「結婚させていただいております」
―子供は。
「3人持たせていただいています。家族に対しても、父親として申し訳ないと思っております」
―妻や子供とこの件について話したか。
「何も話してない」
―ほかのやじを飛ばした議員の今後は。
「もし事実なら、名乗り出て謝罪すべき」