viewport　View of a Port　１６０７
BRIL, Paul 1554-1626

仮『海賊だんべ』　３１頁

ヌッポン国の貿易商・少年船長のだんべは宝探しが趣味。
港の情報屋から秘宝財宝の新情報を得ると多くの子分を従えて、
仕事の合間に遠路はるばるの宝探し。が、宝を手にしたことはなし。
あるとき、ヌッポン国国王から悪名高き海賊ゴロツキーの
退治を要請される。
軍隊は隣国との争いで人手不足とのこと。
だんべ達は渋るが、必要手当て全額支給、
報酬は何やらいいもの。勇んで受けるだんべ。
港の情報屋・ノジに海賊ゴロツキーの居所を調べさせて
すぐに出港、南洋各地を捜し回る。が、散々捜すが手がかりなし。
とある港の居酒屋でぼやくと、隣の席にゴロツキー。
だんべ、王の命を受けての召し捕りを伝える。
ゴロツキー、余裕で受けてたつ。
ドタバタ勝負から海上での船同士の対決、また白兵戦。
互いに奮闘、ゴロツキー、だんべを追いやるが
海は荒海に変わり、戦闘どころではなくなる。
それでもかまわず攻守そのまま、ゴロとだんべ、船内でドタバタ。
だんべ、剣折れて危機一髪。
が、船は大揺れ、ゴロは崩れた柱や板と共に落下、
だんべ危機を脱する。
甲板では嵐でゴロ側が逃げ出したり、だんべ側優勢。
しばし後、嵐治まり、船員達が船内のだんべを探す。
だんべ無事。ゴロツキーは柱･板で身動きできず、
威張って助けを求めている。
ヌッポン国王、上機嫌でだんべ達に約束を果たす。
お礼は豪華な船一隻。
お金や宝でないことに少しガッカリのだんべ達だったが、
すぐに気を取り直し、その船で出港。おしまい。

だんべ　弾兵衛。だんべ号船長。勝気・気骨の少年冒険家。
　貿易商の傍ら宝探しが趣味。　
ふにゃら　だんべ腹心。商売や物資の管理・交渉係。
　一見頼りない風貌で軍師的役割。
ノジ　ヌッポン国の港に住む玉石混交・ガセもある情報屋。
　お調子者でずる賢い奴。
カジ　舵取りの力持ち。
雲助　気象観察・見張り役。
他水夫

ゴロツキー　海賊の大親分。
　各国の船を襲う強欲強気の極悪船長。南洋に支配下の港町あり。
他子分

１頁基本８コマ（１～８）
表紙１頁　　
２
－１・２・３・４（弾兵衛は子分のフニャラ達と共に宝探しをしていた）
　（南から）海原航海中のだんべ号。
　だんべ「♪天竜～くだれば～飛沫が～かかる～、か」
５・６だ「宝も何も見つからなかったなあ」
　ふにゃら「そんな簡単に見つからないよ」　
７だ「この地図はダメだったな、これはウソ、これもデタラメ・・」
８だ「あ～もう、海賊になって商船を襲うか！」
　ふ「ヤケおこしちゃだめだよ、また探そうよ」
３
１・２　雲助「ヌッポンの港だぞー」
　「着いた着いた」船入港。
３・４だ「すぐに積荷を降ろして、水と食糧を頼むぞ」
　船員達「あーい」　
５・６船員、荷物の揚げ降ろし。
　業者「だんべ船長、ご苦労さん」　だ「ちわ～」　
７業「え～と、お米の母錦５キロが２千袋に、南国みかんが８百箱ね」
　ふ「その代金から納豆と干しイモを仕入れるよ」　
８ふ「もっと積荷を多くすれば、宝探しより確実に儲かるよ」
　だ「船買うのにも高いからなあ」　
４
１　船大工「だんべ船長なら安く譲るよ」
　だ「ほんと？」ふ「船長！」　
２ふ「今買う金なんかないよ」
　だ「そうだ、それに商売は手段、目的は宝探しだ」　
３だ「宝が見つかったら豪勢な船を作るさ」
４居酒屋舵屋　だ「さあ、みんな飯食え、おいらのおごりだ」
　船員達「わーい！」　
５・６　主要メンバー４人（だんべ、ふにゃら、カジ、雲助）が食事中。
　だ「これからノジの家行って情報を仕入れる。
　　ふにゃらは郵便屋へ行ってくれ」
　ふ「うん」
７チンピラ３人来る。
　チンピラＡ「よう、だんべ船長、相変わらず宝探しか、懲りないなあ」
　だ「む」
　Ｂ「犬にその辺掘ってもらった方がいいかもよ？　がはは」
８だ「・・・あまりバカにすると損するぞ」引き止めるふにゃら。
　Ｃ「おまえ達ほど損してないもんね、ぎゃはは」
５
１だんべ、Ａと決闘。
　だ「んにゃろー！決闘だで！　おらおらおら！」
　Ａ「ていていてい！」　
２Ｃ「くそ」　チンピラＣが銃を構えるが、後ろのふにゃらが気づき、　
３ふにゃらが一斗缶で頭を叩く。Ｃ「あへ」　
４Ｂ「一抜けた！」Ａ「あ、こら、逃げるな！」
５だんべとカジはＡを、雲助とふにゃらはＣを追い込む。
　Ａ「わかった！悪かった！すまんかった！」　
６Ａ「あきらめずに宝探し、えらい！立派！がんばってねー！」
　遠くからチンピラが声をかける。　
７・８　店の外から　Ａ「やーい、おまえなんか海で沈んじゃえ！」　
　だ「なにー！？」ふ「いいよ、やめなよ」
６
１港の端の小屋からノジの笑い声「だははは」
２ノジ、部屋で漫画読み「ぶはははは！」
３だ「面白いか、ノジ」ノ「ああ、まあね」　
４ノ「わあっ！だんべ！」
５・６ノ「なんだ、帰って来てたのか、驚かすなよ」
　だ「何ヶ月ぶりかな、ここに来たのも」
７ノ「で、宝はどうだった？」だ「ああ、おみやげ持ってきたよ」
８だ「恐竜の卵だ」ノ「動物のフンだろ」　
７
１だ「これは巨大怪獣の骨（小さい骸骨）」
　ノ「から揚げ食ったんだろ」
２だ「これが大王の壷」ノ「ただのお椀だよ」　
３だ「これは宝石」ノ「ガラスの破片だよ」　
４ノ「だははは！みんなガラクタばかりじゃねーか、だまされねーよ」
５だ「みんなおまえが教えた地図で見つけたんだ」ノ「え？（ギク）」
６だ「こっちが苦労して何ヶ月も探し廻っているときに、
　　おまえは毎日遊んでいるわけだ」
　ノ「とんでもない、たまたま休みだったんだよ」　
７資料の束を見せて　ノ「俺だって情報集めに苦労してるんだぜ」
　だ「おいらもおまえに高い前金を払ってるぞ」　　
８だ「たまにはおまえも一緒に来るか？」
　ノ「いやいやいや、俺は船酔いがひどいから遠慮するよ」　
８
１ノ「ほら、新しい情報もたくさんあるよ、
　　埋蔵金伝説から沈没船、他にもいろいろ」
２ノ「いや～、毎日疲れるけど、希望は持たなきゃね」資料を見るだんべ。　
３だ「では、次回の分を・・・」札束を出すふにゃら　　
４ノ「毎度どうも～」　家を出るだんべ。　
５ノ「俺が本気で信じていたら、一緒に行くってーの、べ～」　
６　だんべ後ろの窓から「信じなくても来たら？」ノ「わーっ！」
７・８だ「しっかり調べとけよ！」ノ「了解しました～」
９
１・２船、後方部部屋　だ「あいついい加減だからな」
３会議室メンバー数人。ふ「他の情報屋に変えようか」
　だ「どこの情報もそんなもんだろ。大事なのは
　　探し出すこと、見つけることだ」　
４雲「船長、国王の使いが来たよ」だ「王の使い？」
５・６　城全景　王「やあやあ、よく来たな」
７・８　大広間　王「世界各地へ宝探しの探検を続けている
　　との噂を聞いてな」　
１０
１王「実は頼みがあっての･･･
　　貴殿はゴロツキーを知っているかの？」
　正座のだんべとふにゃら「・・・たしか海賊の・・・」　
２王「うむ、その海賊がわが国の海を荒らしまわっていてな、
　　しかしどこにいるかもわからんのだ」　
３王「しかも我が国は隣の国ともめているので、
　　遠くの海にまで軍艦を送るわけにいかない」
４王「そこでだ、ゴロツキーを探し出して捕まえるか
　　やっつけてほしいのだ」
５ふにゃら、だんべにコソコソと「ゴロツキー退治より
　　探検続けようよ」
６だ「王様、おいら達は商人で探検家で、
　　海賊相手は難しいですよ」
　王「もちろん上等な褒美を用意しよう」褒美の絵　
７だ「でも探す間もお金がかかるし・・・」
　王「費用は後ですべて出してやろう。どうだな？」
８だ「お任せ下さい、必ずやゴロツキーを探し出し、
　　王様へ引き渡しましょう！」
　王「さすが冒険家ぞ！　あっぱれ！！」
１１
１・２　街道
　ふ「面倒なことを引き受けたね」
　だ「大もうけできるだんべが！　もう商売しなくて済むぞ」
３だ「でもどこにいるのかな」ふ「またノジに聞いてみる？」
４ノ「わっ！　今度はなんだよ」
　だ「ゴロツキーがどこにいるのか教えてくれ」
５ノ「あ～、ゴロツキーかあ、場所まではなあ」調べてる。
６ノ「やめた方がいいんでないの？　宝は黙って
　　埋まってても、ゴロツキーはじっとしてないぜ」
　だ「挑戦なければ成功なし！」　資料を手に帰るだんべ。
７・８　甲板上　だ「てなわけで、我らは宝探しと共に、
　　海賊ゴロツキーを探し出し、国王に差し出す役目を
　　仰せつかった、みんな頼むぞ！」
１２
１・２　船全景。だ「さっそく出航しよう
　　待ってろよ、ゴロツキー！」　
３・４　場面変わって
　ゴロツキー「ほー、わしに逆らうとは生意気な」
５・６　ゴ「こらしめてやろう。かかれーっ！」　子分達。
７・８　怒号怒声。船二隻が砲撃戦。
１３
１・２　そして白兵戦。　
３・４ゴ「げははははは、俺に逆らう奴はこうなるのだ」
　どこぞの船員達「ひ～、お許しを～」
５・６子分「親びん、金貨がどっちゃり積んでありますぜ」
　ゴ「海賊はもうかるな～がははは」　
７・８ゴ「儲かった礼に、命だけは助けてやろう」
　海に流されるボートの船員達。　
１４
１・２夜、ゴロ勢力下の南国の港。
　ゴ「げははははは」　　
３・４居酒屋　ゴロ、子分達と派手に酒宴。
　子分１「今回は大儲けでしたね、親びん」
５・６子分２「こないだはヒョットコ国の商船を奪ったし」
　子分３「おまんた国の軍艦を追い返したり」
　子分４「この港も今は親びんのものだし」
　ゴ「誰もわしらに手は出せんわい、げはははは」　
７・８ゴ「もはや世界の海はわしのもの、世界の富もわしのものだ！」
　子分達「ゴロツキー親びんマンセー！！」　

Marine with the Trojans Burning their Boats　1643
CLAUDE LORRAIN

１５
１　昼・南の島・港・
　「ゴロツキー？　知らないよ」
２だ「みんな知らないばっかりだな」ふ「次の島行こうよ」　
３　Ａ島　船乗り「来てないよ」
４　Ｂ島「わかんね」
５　Ｃ島「なにそれ」
６　Ｄ島「さあ」　　
７航海中　だ「みんな知らないっていってるぞ！　どうなってんだ！」
　　ふ「海は広いよ大きいよ。宝探しよりマシだよ」　　
８ある港　ふ「こないだ商船が襲われたって」だ「それだ！」
９ふ「でもここじゃないって」ドテ　　
１６
１　だ「どこだよ！」ふ「もっと南だってさ」
２だ「も～、さっさと出てこいよ！」ふ「ぼくに言われても・・・」　　
３だ「もうやめるんべえか」ふ「今更そんなのだめだよ」
　西の島港遠景

oastal Landscape with Ships　1616
WILLAERTS, Adam

４港上陸　ふ「どこでも人は住んでるもんだね」
５街中　ふ「なんか見られているね」だ「珍しいのかな」　
６だ「あの～ちょいとお尋ね・・・」逃げる通行人。
７だ「ちょっと・・・」　８だ「なんで逃げるんだよ！」　　
１７
１ふ「もらしたのでは？」
　ふにゃら、だんべの臭いをかぐ。
　だ「もらしてないよ！」
２だ「飯でも食うんべえ」　南国屋看板。
３カウンター　店員「いらっしゃい」
　だ「おっちゃん、ゴロツキーって知ってるかい？」
４店「そんなメニューはねえよ」だ「わかってるよ、捜してんだよ」　
５店「ゴロツキーといえば、この島を治めてる大海賊の大親分だぜ」
　だ「それだ！で、奴はどこだ？」　
６ゴ「ここ」　隣にいた。こけるだんべ。
７・８ゴ「わしが大海賊のゴロツキー様だ、おまえら誰だ？」
　だ「おまえがゴロツキーか！」
１８
１だ「ひゃ～、捜したよ～、会いたかったよ～」
　二人握手　ふ「船長！」
２だ「そうだった、おいらは探検家のだんべ、ヌッポン国王の命によっておまえを捕らえに来た！　おとなしくお縄につけ！」
　ゴ「ほー、物好きもいたもんだな」　　
３ゴ「探検とは宝探しか？　そんな夢見てないで、
　　わしの子分にならんか？　儲かるぞ」袋から金貨見せる。
　だ「海賊の子分なんてまっぴら御免だい！」　
４金貨を見てだんベ側船員集まる。　だ「こらこら！」
５ゴ「宝探しを続けるのか？　一攫千金なら海賊と変わらんぞ」
　だ「おいらは船を襲ったりはしねえぞ！」
６ゴ「そうか、こっちは生きるためにやってんだ、
　　文句は言わせねえよ、やれ」
　襲う子分達。「おりゃー！！」
７だ「剣の技には覚えがあるぞ！」とりゃほれおりゃ
８だ「長い探検は人を鍛えるものだなあ」
　雲「船長、珍しくイイね！」
１９
１ゴ「けっ、面倒だ、遊びはやめ・・・」
　銃をかまえようとするゴロ。
２ふにゃらがゴロの首に銃をかまえてる。
　ゴ「・・・むずかしいところだな・・」
３・４　ゴロはだんべに銃を向け、ふにゃらもゴロに銃を向けている。
　ゴ「だんべと言ったな、おまえも海の男なら海で勝負するか？」
　だ「海で？」
５・６ゴ「もしわしが負けたら望み通り捕まってやろう、
　　逆におまえが負けたら即刻この島を出ていけ。
　　今度来たら上陸できんぞ」
　だ「望むところだ、受けてやろう！」
７ゴ「沖に出たら遠慮なく攻撃だ」だ「おう！」
８だ「その前にごはんにしよう」
　ふ「腹が減っては戦はできぬ、だね」

長いだけで面白味がないな。
でも続く。

２０
１・２　港両船遠景。だ「いざ、決闘開始だ！」
３ゴロ側船　「用意！」　４だんべ側船
５・６「始め！」二隻出港。
７だんべ船遠景　だ「どんどん行け！」
８ゴロ船遠景　ゴ「攻撃準備」　　
２１
１・２　波に浮かぶ「沖」マークの浮き。後方に両船
　だ「あれだな」
３ふ「ぼくらの方が早いね」　だ「よっしゃ！」
４だんべ船、浮きに到達。だ「着いた！」
５・６　浮き爆発　だんべ船側面被弾　「わーッ！」
７・８ゴ「ぶははははーっ！　バカめ、浮きには
　　爆薬を仕掛けておったのだ！攻撃開始！」
２２
１・２だ「こっちも撃ち返せーっ！」　水柱立つ
３両船交戦遠景　ドンドンパーンパーンドンパーンパーン
４ゴ「どんぱん節とはしゃらくせえ、斬り込みだ！」
　子分達「おー！」　
５ふ「ゴロが迫って来たよ！」だ「乗り込む気だな、撃てい！」　
６子分「親びん、マストが折れた！」ゴ「かまわん！突っ込め！」　
７・８両船衝突、ゴロ達乗り込む。
　ゴ「だんべよ、今度は本番だぞ！」　　
２３
１・２ゴ　「蹴散らせーっ！船を奪えーっ！」
　子分達「おーっ！」
　だんべ船に乗り移る子分達。

The Explosion of the Spanish Flagship during the Battle of Gibraltar　25 April 1607　
1621
Cornelis Claesz. van Wieringen

３ゴ「だんべ！　来てやったぞ」だんべ側を蹴散らすゴロ。　
４ゴ「隠れてないで出てこい！」　だ「後ろにいるぞ」
５・６　ゴ「おー、隠れていたと思ったぜ」　
　だ「バカ言うな！　さっさと決着つけるんべえ」　
７ゴ「いくぞ！」かかるゴロ。剣のやりとり。　
８だ「ほりゃ、とりゃ！」　
２４
１ゴ　「おりゃ」スパッと縄を切る。
２ゴ「とりゃっ！」だんべの刀半分折れる。だ「あ」
３だ「くそ！」　縄をつかむだんべ
４だ「ほりゃっ！」縄を投げるだんべ。ゴ「むっ」　ゴロの剣に縄。　　
５ゴ「邪魔くさいことを！」　縄を切るゴロ。　
６だんべ、ドアを開けて中に。ゴ「逃げるのか！」
　だ「まずけりゃ逃げるだんべ」
７ガ「逃がさんぞ、だんべ！」　　
８ゴ「だんべー！」ドカドカ階段を降りる。
２５
１船甲板下
　ゴ「あきらめて負けを認めろ、ついでにこの船ももらおう」
　だ「そうはいかねえど！」だんべ片手にフライパン。　
２ゴ「宝探しだけやっていればよかったものを、
　　意地を張るからこんなザマだ」
　襲いつつ辺りのハンモックを切り落とすゴロ。
３ゴ「もうあきらめろや　だんべ！」だ「うるさい！」
　ゴロの顔にフライパンが当たる。
４ゴ「往生際が悪いぞ！」　ゴロの剣をフライパンで受けるだんべ。　
５雲助、マストの上で「雲行きがあやしいぞー！」　
６ふ「嵐が来るぞ、帆を揚げろー！」　
７マストのカジ、敵を振り払い、　「バカ！邪魔すんな！」　　
８波にもまれる船。カジ「波が高くなってるぞ」

２６
１・２　カジ「早く入れ！　落ちるぞ！」
　中へ入る船員数人。　
　ゴロの子分達「俺も入れてくれ！」
３・４だ「あたたたた」　転がるだんべとゴロ。　
５ゴロに物が当たる。　「くそ、随分揺れるな」
６ゴ「だんべよ！冒険の旅はこれでおしまいだ！」
　ゴロが剣を振りかざす。
７・８波に持ち上げられるだんべ船。　
２７
１ゴロ、後ろへ倒れそう「ととと」
２カジ「はなすなよ！　手伝え！」舵輪にしがみつく船員４人。　
３・４・５・６しばし荒波。　　　
７風弱まり　８雲が薄れ　　９日が差す
２８
１　甲板上で　雲「・・・嵐がやんだ」
　ふ「みんな無事か！？」　　
２カジ「船長とゴロは？」　
３カジ「だんべ船長―！」　カジ達が呼ぶ
４ふにゃら、船内さがす「船長ー！」　　
５・６だんべいた。　ふ「いた！」だ「みんな無事か？」　
　周りは崩れて荒れている。
７ふ「ゴロツキーは？」だ「この中」　
８「おりゃー！　助けろこらー！」船底に埋まってるゴロ。
２９
１・２沈没しているゴロ船。
３・４　ふ「よその船を狙っていたゴロツキーの船が沈むなんて皮肉だね」
　だんべ達、沈んだ船を見下ろす。
５・６カジ「ゴロツキー一派もこの通り」
　ゴロの子分達は縛られている。
７・８　だ「でも、この船もボロボロだな」　
　ふ「近くの港で修理して帰ろう」
３０
１・２　ヌッポン港「帰ってきたぞ」　
３ノジ「なに？　ゴロツキーを捕まえた？　まさか」
　　だ「宝より確実だったよ」　ゴロは縛られている。　
４ﾉ「いや～、あんたならやってくれると思ったよ！　うんうん」　
　だんべ達「行こ行こ」
５・６　城全景「だんべよ、見事である！」　
７・８　「貴殿らに約束の褒美を授けよう」　　　
３１
１・２・３・４・５・６　大型船の姿。
　王「新大型（ガレオン）船じゃ、大きいじゃろう」
７・８王「たくさん積荷も運べて商売繁盛、
　　より遠くへ探検に行けるじゃろ」
　だ「そうですね・・・」　カジ「お金じゃないのか・・・」　
３２
１・２だ「ま、たしかに荷物も多く運べるし」
　ふ「商売に便利で」　雲「探検にも便利、と」
　カジ「また商売か」　ガックシ。
３・４・５・６・７・８　船出港全景。
　ふ「宝探しも続くわけだね」
　だ「夢はあった方がいいな、ははは」
　終

Enya　　Orinoco Flow
Enya　　Caribbean Blue
Enya　　Anywhere Is
Enya　　sherpherd moons
Enya　　book of days
Enya　　watermark
Pink Floyd 　ONE OF THESE DAYS
Led Zeppelin　　Immigrant Song
Richard Wagner　　Ride of the Valkyries
The Fifth Dimension　　Aquarius/Let the Sunshine In
EARTH WIND & FIRE　　Fantasy
Rod Stewart　　Sailing
Christopher Cross　　Sailing（ＬＶ）
Christopher Cross　　Sailing
Pat Metheny　　First Circle
Adiemus

町田義人　宝島　ＯＰ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm6016806









地球史探訪：「大航海時代」の原動力
「知識欲と探検への情熱」や「キリスト教布教の志」が
「大航海時代」をもたらしたのか？

言挙げの方法～松原久子氏に学ぶ
　国益貫徹の冷たさを美しく包む言語を豊かに発達させてきた
　国際社会を生き抜く方法とは。

戦争の海の近代世界システム
　海洋アジアの物産にあこがれて、ヨーロッパと日本に
　近代文明が勃興した。

アヘン戦争～林則徐はなぜ敗れたのか？
世界の中心たる大清帝国が、「ケシ粒のような小国」と戦って
負けるとは誰が予想したろう。

黒船と白旗
　ペリーの黒船から手渡された白旗は、弱肉強食の近代世界
　システムへの屈服を要求していた

「海賊愛好」が世界的ブームに 08月22日
ニューヨーク　２１日　ロイター
「海賊愛好者」が世界的に増えており、ブームになっている。
米国でも、海賊をテーマにしたバーや社会的集まり、バンド、
フェスティバル、雑誌、衣類が誕生している。
　ブームがどこで始まったのかは定かではないが、海賊独特
のファッション、荒っぽい精神、反体制的な行為などが魅力
になっているようだ。
　愛好者といっても、フェスティバルなどのステージで海賊
を演じるパフォーマーや、海賊をシンボルとするミュージ
シャンから、ただ単に海賊の格好をするのが好きな普通の
人々まで、いろいろ幅が広いという。
　今夏の映画「パイレーツ・オブ・カリビアン／
デッドマンズ・チェスト」が大ヒットしたことも、
海賊の魅力を裏付けていると言えそうだ。
http://www.excite.co.jp/News/entertainment/20060822175053/JAPAN-225547-1_story.html

知られざる探検家列伝

　日本にも、歴史上多くの探検家、あるいは冒険家と呼べる人
が登場しています。間宮林蔵、河口彗海、大谷光瑞、白瀬矗、
あるいは植村直巳……。しかし、ほとんど知られていないが
すごい業績を持っている人や、痛快・傑作な行動をとった人
がたくさんいます。　私は、そんな人々に焦点を当てて
みたいと思いました。
　もちろん知られていないということは、あまり資料が
ないということですから、探し出してその人物像を知るのは
簡単ではありません。それでも断片的にわかった情報から
紹介を試みたいと思います。なかには資料が怪しげで、
本当に実在したのかさえ疑わしいものもありますが、それも
一興でしょう。条件は「戦前の日本人」ですが、時には
枠からはみ出ます。私の好みで、探検でなくても、戦後でも、
日本人でなくても、その行動が面白いと思えば収録します。
もし紹介した人物のもっと詳しいことを知っている人が
いらっしゃれば、連絡ください。また、こんな
「知られざる探検家」を知っているという方がいたら、
紹介していただければ幸いです。
　いつか、「知られざる探検家」を、このサイトから
「知られている」ようにできれば嬉しいですね。

目次
（１）日本人最初の海外渡航者
（２）小笠原諸島を発見した島谷市左衛門
（３）明治初期に中央アジアまで旅した今野厳太
（４）空に挑戦した表具屋幸吉と安里周祥
（５）チリ革命に義勇兵として参加した石端禹三郎
（６）大雪山の名付け親・小泉秀雄
（７） ドイツ軍艦をニューギニアで乗っ取った小嶺磯吉
（８) アンコールワットに落書きした森本右近太夫
（９） アイヌの救世主になろうとした小谷部全一郎
(10） チモール島の特務機関・鳳と松
(11) 隠密か?生態学の先駆者・畔田翠山
(12） チベットの陸軍大将？になった矢嶋保治郎
(13) 無人島開拓に挑んだ玉置半右衛門
(14) 幕末、ロシアに亡命した橘耕斎
(15) 無茶苦茶千島探検家の郡司成忠
(16）三つの顔を持つボルネオ探検家・里村欣三
(17) 戦争中の探検カメラマン・藤波健彰
(18）戦乱の中、淡水魚求めて世界を歩いた木村重
(19）元祖ヒッチハイカー＆元祖サイクリスト
(20）反射望遠鏡を完成させた国友藤兵衛一貫斎
(21）※ゲバラとともに戦った日系人
(22）※ナイル川の本当の源に到達した早大探検部
(23) アフリカに最初に?渡った日本人
(24）日本の星の王子様・バロン滋野
(25）天竺めざして旅立った高丘親王
(26）小笠原諸島に新天地開いた折田家
(27）中央アジアを探索した西徳次郎
(28）娼婦になりたかった本庄幽蘭
(29）イケイケドンドン、トンガ丸の冒険
(30）日本初？探検ジャーナリスト江見水蔭
(31)密貿易の冒険者・会津屋八右衛門
(32）幻の島を探し、大漂流した水谷新六
(33)唐天竺を巡礼した? 渡辺幸庵
(34)台湾に魅せられた鹿野忠雄
(35)※鎖国日本へ潜入したインディアン
(36）西部劇の舞台を訪れた野津道貫　
(37）厳冬シベリアを隊商と横断した玉井喜作
(38)“南方領土”を発見した小倉卯之助　
(39）メッカを巡礼した異教徒・山岡光太郎
(40)世界の性風俗を研究した九十九黄人
(41)最後の本草学者 賀来飛霞
(42)国を出た?謎のからくり師大野弁吉
(43）アメリカで黒人に決起を促した中根中
(44)ムッソリーニの友 下位春吉
(45)蝦夷地探検の先駆者 青島俊蔵
(46)インドシナで海賊になった谷右衛門七
(47)台湾でオランダと戦った浜田弥兵衛
(48)※太平洋を初めて渡った田中勝介ほか
(49)ロシア皇太子と一夜を共にした道永栄子
(50)日本人初！メコン川を下った早田文蔵
(51)琉球国乗っ取りを企てた三宅国秀
(52)南洋の酋長を拉致した後藤猛太郎
(53)樺太を一周した岡本監輔
(54)南極からボルネオまで駆け巡った多田恵一
(55)初めてローマ法王に謁見したベルナルド
(56)自転車を発明した平石久平次
(57)※明治の川をカヌーで下った英国人
(58)八重山・台湾研究の先駆者田代安定
(59)動乱のアフガンを撮影した尾高鮮之助
(60)大台ヶ原に分け入った野呂介石
(61)中央アジアを駆け抜けたスパイ上原多市
(62)幕末に密航して商機を得た大浦お慶
(63)ロシアに拉致され脱走を計った五郎治
(64)戦中にニューギニアを博物調査した新穂智
(65)ローマまで歩き､日本に潜入したペドロ岐部
(66)南洋の島の王になった村岡伊平治
(67)スペイン内戦に散ったジャック白井
(68)明治初年に大陸横断した嵯峨寿安
http://homepage2.nifty.com/tankenka/sub1.html

海賊の掟 (新潮新書)
山田 吉彦

￥714　新潮社 (2006/8/17)
ISBN-10: 4106101807　ISBN-13: 978-4106101809

内容（「BOOK」データベースより）
ギリシア神話の昔から、大航海時代のキッド、ドレーク、
あるいはカリブの海賊たち、日本でも藤原純友、倭寇、水軍、
そして今日のマラッカ海峡に出没する略奪者に至るまで
―古今東西、海のあるところ常に存在した海賊。国家や法律
などの枠組みから抜け落ちた成らず者集団であったが、
一方で必ず独自の掟を設け、驚くほど民主的な共同体を
作り上げていた。映画やアニメの世界などでは窺えぬ、
本当の“奴ら”の実態。

内容（「MARC」データベースより）
大航海時代のキッド、カリブの海賊たち、藤原純友、倭寇、
水軍、そして今日のマラッカ海峡に出没する略奪者に至る
まで、古今東西、海のあるところ常に存在した海賊。
映画やアニメの世界では窺えぬ「奴ら」の実態に迫る!
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目次
第１章　現代に生きる海賊

１　海賊は実在する
　海は誰のものか　国際ルールにおける定義
　「韋駄天」のその後　身代金の相場　現代海賊の分類
　アロンドラ・レインボー号事件
　テロリスト型の出現と国際協力　　海上で起きた自爆テロ
　海賊防止の国際規定　ソマリア海賊

２　マラッカ海峡とは
　アジアの生命線　歴史的変遷を追う　国際紛争の舞台に
　シンガポールへ羨望のまなざしを送るバタム島
　マラッカ海峡か海賊異聞　「ロビンフッド海賊」
　海上警察リアウ管区本部　海峡沿いのベンカリス島
　「マレー村」ルパット島　マラッカ海峡に海賊が多い理由

第２章　七つの海を股にかけた男たち

１　海賊の世界史
　海賊の誕生　カエサルの海賊退治　記憶に蘇る彼らの肖像
　「ロビンソン・クルーソー」の作者　百年戦争時代の私掠船
　女王陛下公認のドレーク　スペインの無敵艦隊
　カリブの「バッカニア」　最も野蛮で残忍な男
　イスラム教徒の「バルバリー」　北欧の民族集団「バイキング」

２　最強海賊列伝
　一八世紀の黄金時代　補償制度が完備された掟
　キャプテン・キッド　黒髭　女海賊、メアリーとアン
　伝説の理想郷「リバタリア」

第３章　日本の海賊

１　海を領地化した海上武装集団
　「続日本紀」にはじめて描かれる　海賊の元祖、藤原純友
　承平・天慶の乱　海上王国の建国
　「土佐日記」にみられる脅威

２　室町後期から戦国時代、覇権を握った海賊たち
　村上水軍　戦国時代の瀬戸内海　秀吉の海賊停止令
　「魏志倭人伝」にも登場する松浦
　北九州に生まれた共和制連合体　元寇による危機　倭寇の正体
　平戸を基盤にした頭目・王直　九鬼水軍
　
３　海賊の末裔
　戦乱の収束とともに　あくなき航海術へのこだわり---松浦熈
　海城を夢見た大名---久留島通嘉　塩飽諸島の人名

４　今日に続く後日談
　海賊城・能島の今　潮流体験　能島の発掘
　日本にもある宝島伝説　海賊の信仰

あとがき
<コラム>海賊旗
参考資料
7netshopping.jp