仮『うしろのジョー』　１５頁

赤塚風のつもりが藤子風になってしもた。
♪先祖が～バックに～浮かんで～消え～る～、か。

本野将太　小学生
本野丈段　戦国の豪族・本野家当主　将太の先祖
本野丈識　本野家初代当主

１　表紙
２
１・２　戦国合戦場面全景　わーわー
３　格闘それぞれ
４　「われらの勝利ぞー！」
５・６　城全景
７・８　居間でテレビを見ている将太父子
　将太「ぼくもお城に住みたいなあ」
　父「将太が大人になったら建てればいいさ」
３
１　廊下
　将太「できるかなあ」
２　将太の部屋
　丈段「できるとも！　ぜひ建てようぞ！」
３　丈段「いや、城どころではない！
　天下を取ろうではないか！」
　将太「おじさん誰？」
４　丈段「おう、これは失敬、わしは本野丈段じゃ。
　本野将太、おぬしの先祖じゃ」
５　丈段「世が世であれば、将太は本野家１７代目の
　殿様じゃぞ」
　将太「ぼくが？」
６　居間　父「なに、部屋に御先祖が？」
７　部屋　父「誰もいないじゃないか」
８　丈段「わしは将太しか見えないんじゃよ」
　将太「じゃあ、幽霊？」
４
１居間　将太が慌てて来る「わーっ！」
　父「なに、幽霊？」
２　部屋　将太「怒られた」
　丈段「そんなもんじゃ」
３　将太「なんでこの世に来たの？」
　丈段「昔、この町も隣町も、あっちもそっちも
　わが領土であった」
４　丈段「それが敵に奪われてしまったんじゃ」　逃亡姿
５　丈段「その後も戦は負けっぱなしで、スッカラカンの
　スッテンテンになってしもうたんじゃ」　落ち武者姿
６　丈段「そこで本野家を盛り返すために、子孫の将太に
　助太刀することにしたんじゃ」
　将太「じゃあ、うちは偉かったの？」
７　将太、身を乗り出し、
　将太「ねえねえ、それなら宝とかないの？」
　丈段「家宝か。そういえば･･･父殿が知っておるじゃろ」
８　居間　父「家宝？　聞いたことないな」
５
１　父、外の物置を探しながら、
　父「先祖が何をしていたかなんて知らないよ」
　丈段「まるで伝わってないとは情けないのう」
２　父「ん？　なんだこれ」　両手に乗る箱発見
　　丈段「それじゃ！　先祖伝来の茶器じゃ！」
３　骨董屋　主人「偽物ですね」
　丈段、ドテ
４　丈段、刀を抜いて
　丈段「おのれ！　偽りを申すな！」
　慌てて止める将太
５　丈段「城一つと交換したのに！」　orz
　将太「だまされたんだね」
６　二人、歩きながら
　将太「お椀なんか自分で作ればいいのに」
　丈段「そういうものではないんじゃよ」
７　丈段「なんとしてもおまえを天下人にしてやるぞ！」
　将太「それはどうかな･･･」
８　夜、将太の布団に入って向かい合い、
　丈段「わしがついてるから心配するな！」
　将太「別々に寝ようよ」
６
１　登校途中、馬に乗る丈段
　将太「ついてこなくていいよ」
２　通りすがりの婆さん、丈段に驚き、
　婆さん「わわ、悪霊がおる！」
　丈段「見えるのか？」
３　丈段「わしは悪霊ではないぞ、失礼な」
　婆さん「よ、よるな、悪霊退散！」
４　丈段「無礼者！　叩っ斬るぞ！」抜刀
　婆さん「ひゃあ！」
５・６　通行人複数、倒れている婆さん囲んで、
　「おい、婆さん、大丈夫か？」「死んでる？」　
７　校舎一角　「～であるからして」
８　授業中の教室　将太の後ろに丈段立つ
　将太「来なくていいってば」
　丈段「よそ見するでないぞ」
７
１　先生「おい将太、よそ見すんな」
　丈段「それみろ」
２　校庭　将太と他生徒達がマラソン中　後方の将太に、
　丈段「武士は文武両道だぞ、わしは情けないぞ」
　将太「ぼくは武士じゃないよ」
３　将太「戦に負けて城取られたのはどこの誰だよ！」
　丈段「言うな！　だからこそやり直すんじゃ」
４　丈段、口笛　ピー
５　走る将太の背後に影が降りて、
６　将太が加速して他を追い抜く
７・８　将太、１等ゴール
　　将太から離れた忍が丈段の前でひざまずく
　丈段「家来の忍じゃ」
８
１　同級生ABCの３人、将太に詰め寄り、
　A「おい将太、おまえズルしたろ」
　B「おまえが１着になるわけないじゃん」
２　ABCの前を影が横切る
３・４　ABC、パンツがズルと落ち、ふりちん状態
　将太「ズルしてんのおまえらじゃないか」
　忍が離れて刀を構えている
５・６　先生「なにやってんだおまえら！」
　ABCを追いかける先生　将太爆笑
　将太「あひゃひゃひゃ、いい気味だ」
　丈段「やつ（A）は見覚えがあるな･･･なんだっけ」
７　部屋
　丈段「将太は勉強も運動もダメだな」
　将太は寝転がって漫画
８　庭　木刀を構える丈段、
　丈段「よし、わしが稽古をつけてやろう」
　将太「いらないよ、必要ないよ」
９
１　弓　将太、弓も引き、　　　◎ネタ入れ
２　乗馬　落馬
３・４　鷹狩り　鷹に連れ去られる将太　「わー！」
５　将太「もう時代がちがうよ」
　丈段「それもそうじゃな」
６　丈段、大型バイクに乗り、
　丈段「馬もいいが、これもいいのう」
７・８　丈段、後ろに忍を乗せ疾走　「ひゃっほー！」
　通行人をはねる
　将太「なんかひどいなあ」　
１０
１　丈段「むむっ！？」
２　丈段「あやつは･･･」
　忍「将太殿の同級生ですな」
　ABC３人
３　丈段「それだけでなく見覚えが･･･」　Aの顔
４　Aの顔が
５　昔の武士に
６・７　丈段「思い出した！　わが宿敵○○○！」
　無人のバイクは塀に衝突
８　部屋　将太「ああ、Aのうちは偉かったらしいよ」
　丈段「やはりか！」
１１
１・２　丈段、鎧武者の馬上姿
　丈段「われらの城を奪い、当家を苦しめた・・め、
　このままでは済まさんぞー！」
　将太「ちょっと、何する気なの？」
３　丈段「言うまでもあるまい、一戦交えるのよ！」
　将太「２人で攻めるの？」
４　丈段「このときを待っておったわ」　ほら貝吹く
５・６・７・８
　丈段「者ども集まれー！」
　空から地べたから軍勢現る
１２
１・２　軍勢行進
　将太「ちょっと、ほんとに攻めるの？」
　丈段「見ての通りじゃ」
３　民家の中を行軍中　
　将太「おじゃまします」
　家人「なになに？」
４　将太「ひとんち入るのやめてよ」
　丈段「誰も見えておらんわい」
５・６・７・８　軍勢、Aの家を囲む
１３
１・２　丈段「火攻めか水攻めか、いかにしようぞ」
　家臣「ここは一気に火攻めがよろしいかと」
２　丈段「よし、火矢の用意じゃ」
　将太「ひゃー！　だめだめ！」
３　Aの部屋
　A「外が騒がしいな」
４　A「あれ？　なにやってんだ将太」
　将太、家の前で一人であたふた
５将太「これはまずいよ、どうしたら･･･」
６将太「本野家の最初の殿様来てー！」
７・８　殿様、馬に乗って降下
　丈識「身内が騒がしいと思ったら、いったい何事か」
　丈段「む、何者！？」
１４
１・２　丈識「本野家初代当主、本野丈識じゃ。
　おぬしらは丈段に将太だな？」
　丈段「なんと、御初代さま！」
３　丈段、土下座で、
　丈段「わが力及ばず、当家没落を招いたこと、
　面目しだいも･･･」
　丈識「だいたい事情はわかっておるよ」
４　将太に
　丈識「なに、Aの家を焼き討ちとな？」
　丈段「いかにも」
５　丈段「仇を討ち、屈辱をそそぎましょうぞ！」
　丈識「丈段よ、もはや時代が違うぞ。
　その時代はその時代の者に任せよ」
６　丈識、丈段の肩を叩き、
　丈識「そなたの天下取りの様子、面白かったぞ」
　丈段「見ておられたのですか！？」
７・８　丈段「助太刀して下さってもよかったものを」
　丈識「わしの時代は終わったのじゃ。丈段は丈段、
　将太は将太ぞ。忘れるなよ」
　飛び立つ丈識
１５
１　A「おい将太、よくも恥かかせてくれたよな」
　将太「あ、A」
２　将太の部屋　将太の頭にたんこぶ
　将太「なにもなくてよかったよ」
　丈段「わしは不満であるぞ」
３　夜　将太の布団に丈段も
　丈段「まあよい、わしはわしで将太を見守る！」
　将太「同じ布団は困るなあ」
４　将太、下校途中、自宅前
　丈段「おーい、将太！」
　将太「？」
５・６・７・８　将太の家の隣に巨大な城
　丈段「隣に新しい城を建てたぞ、安心せい」
　将太「やっぱり帰れー！」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしまい