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【BOX】八重樫「奇跡起こす」39戦全勝ロマゴンと4度目防衛戦

2014年6月24日6時0分  スポーツ報知
  • 9月に防衛戦が決定し会見でポーズをとる八重樫(右)と井上

 ◆プロボクシング ダブル世界戦 ▽WBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦 王者・八重樫東―同級1位、元WBA世界ミニマム級、ライトフライ級王者・ローマン・ゴンザレス ▽WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 王者・井上尚弥―同級15位・サマートレック・ゴーキャットジム(9月5日、東京・代々木競技場第二体育館)

 WBC世界フライ級王者・八重樫東が、サムライ魂で最強挑戦者にぶつかる。ダブル世界戦(9月5日、東京・代々木競技場第二体育館)の記者会見が23日、都内で行われた。39戦全勝の元世界2階級制覇ローマン・ゴンサレスを挑戦者に迎える4度目の防衛戦へ「日本人は強いんだと思わせたい」と宣言。日本最短記録のデビュー6戦目で世界王座を獲得したWBC世界ライトフライ級王者・井上尚弥は初防衛戦をクリアし、王者の務めを果たす。

 腹はくくった。八重樫は「悔いを残さず、奇跡を起こせるように頑張りたい」と王者らしくない、控えめ過ぎる言葉を発した。相手の“ロマゴン”はKO率84%と軽量級随一の強打者で、39戦全勝の2階級王者だからだ。

 4月のV3戦前から「ロマゴンの挑戦を受ける」と公言。試合の映像を見て徹底的に分析した。現状の結論は「映像を見れば見るほど、穴が見つからず、実は困惑している」という。「打ち合うか、足を使うか…対策を試行錯誤している。誰か攻略法を教えてほしい」と苦笑。だが、心の底にはサムライ魂がある。

 会見前日の22日、東洋太平洋ウエルター級王者の亀海喜寛(31)=帝拳=が、元世界4階級制覇のロバート・ゲレロ(31)=米国=に敵地で判定負け。同学年でともに2000年のインターハイを制した亀海の善戦に、「強豪といい勝負をして、日本人は強いんだと見せてくれた。俺もやってやろうかと思う」と勝ち気な一面をのぞかせた。

 世界的に名高いロマゴンに土を付ければ、八重樫がビッグネームになれる可能性がある。相手の強打に「生命の危機すら感じる」と脅威を感じながら、「負けることに恐怖心はないし、チャンピオンベルトもあってないようなもの。ただロマゴンに勝つことで得られるものは大きいと思う」と話した。八重樫がただならぬ雰囲気を漂わせ始めた。(飯塚 康博)

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