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政治
【歴史戦 第3部 慰安婦・韓国との対話(3)】慰安婦も安重根も一緒くた 史実無視、中韓連携の不可解
「来月の習訪韓は韓中が日本に強力な警告を送る機会にならなければならない」
歴史の多様な評価だけでなく、事実の追求すら許せないとして、中国との対日共闘を主張している。東シナ海や南シナ海で、現在進行形で膨張する中国に警戒を示さず、過去の歴史で安易に連携しようという発想が不可解だ。
同盟国・米の不信
「歴史問題が焦点になればなるほど、韓国と中国が一つになる。これは日本にとって戦略的によくない」
国立外交院院長の尹徳敏(ユンドンミン)はこう指摘したが、事はそう単純な話だろうか。中国に接近して逆に取り込まれることは、同盟を結ぶ米国の不信を招き、韓国自身の立場を危うくはしないか。
習はハルビン駅での「安重根義士記念館」について「自ら指示した」と表明しており、明らかに歴史問題で韓国を引き寄せて利用するカードとしている。
オバマ米政権は歴史問題で日本に「韓国とうまくやってほしい」と求める一方で、過去にこだわり過ぎる韓国へのいらだちも見せている。
今回の訪問で韓国の各界の識者から話を聞いたが、全体に中国への警戒心は薄いと感じた。少なくとも、尖閣諸島(沖縄県石垣市)付近で中国の公船による領海侵犯を頻繁に受けている日本とは温度差がある。「G2(米国、中国の2大大国体制)」という言葉も何度も耳にした。
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