ここから本文です
最終更新:2014年6月24日(火) 22時37分

韓国首相候補が指名辞退、朴政権に打撃も

 過去に日本による植民地支配を正当化するような発言をしたとして批判が集中していた韓国の首相候補が24日、指名を辞退しました。首相候補者の辞退は2人目で、人事をめぐり支持率が低下する朴槿恵(パク・クネ)政権への打撃となる可能性もあります。

 「今の時点で私が辞退することが朴槿恵大統領を助けることだと判断した」(文昌克 首相候補)

 有力紙「中央日報」の元記者、文昌克(ムン・チャングク)首相候補は24日会見を開き、首相指名を辞退すると発表しました。文候補は過去に日本による植民地統治について「神の意思」と発言したほか、大学の講義で「慰安婦問題で最早、日本から謝罪を受けなくてもよい」という趣旨の話をしたと報道され、「親日的だ」との批判が集中していました。

 首相候補の指名辞退は先月に続いて2人目で、首相の資質を検証する国会での人事聴聞会が開かれないまま辞退が相次ぐのは異例です。

 先週行われた韓国の世論調査では、文候補の発言の影響で朴槿恵大統領の職務遂行を支持する人の割合は43%に落ち込む一方、支持しない人が48%と初めて上回る結果となっていて、朴大統領にとって今後の政権運営の打撃となる可能性もあります。(24日15:32)

2014年6月25日(水)のニュース一覧

社会

政治

経済

国際

スポーツ