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ライフ
食物アレルギー抑制、スキンケアにも注意を 兵庫医科大チームが発症メカニズム解明
2014.6.3 21:15
[westセレクト]
食物アレルギーには、皮膚に卵や乳製品などのアレルギー原因物質が付くことで発症するものがあり、発症には特定のタンパク質が関与していることを、兵庫医科大学(兵庫県西宮市)の善本知広教授らのチームがマウスを使った実験で解明し、3日発表した。
タンパク質は「TSLP」で、この働きを抑えることができれば、乳幼児に多い食物アレルギーの予防や新たな治療法の開発に役立つという。
事前にアレルギー原因物質を口などから投与することで、「TSLP」の増加が抑えられることも研究結果から判明。善本教授は「皮膚を通して食物アレルギーが起こることを知り、スキンケアにも注意してほしい」と話している。
チームは、界面活性剤を塗り皮膚を弱い状態にしたマウスに、卵白に含まれるアレルギー原因物質の卵白アルブミンを塗り続けた。するとマウスはアレルギー体質になり、その後卵白アルブミンを口から投与すると、アレルギー症状を起こした。マウスの体内では、アレルギーの原因となる上皮細胞から生成されるタンパク質「TSLP」が増加していた。
一方、皮膚に界面活性剤と卵白アルブミンを塗る前に、卵白アルブミンを口から投与したマウスでは、TSLPの増加は見られず、アレルギー症状も出なかった。
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