韓国首相候補がまた指名辞退 朴槿恵政権に大きな打撃
【ソウル聯合ニュース】韓国の次期首相に指名された文昌克(ムン・チャングク)元中央日報主筆が24日午前、ソウル市内で記者会見し、指名辞退を表明した。
硬い表情で記者会見する文氏=24日、ソウル(聯合ニュース)
文氏はジャーナリスト時代に書いた保守色の強いコラムや、日本による植民地支配や南北分断を「神の意思」と発言したことが明らかになり、強い批判を浴びていた。問題視される一部の発言について謝罪したが、辞退を求める声は収まらなかった。
現職の鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相は旅客船沈没事故の責任を取り辞意を表明している。後任には先月、元大法院(最高裁)判事の安大熙(アン・デヒ)氏が指名されたが、判事退任後に弁護士として多額の報酬を得ていたことなどが批判され、辞退。その後に指名された文氏も世論の批判を乗り切れなかった。支持率回復のため、人事刷新を進めている朴槿恵(パク・クネ)政権にとって大きな打撃になりそうだ。
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