ゲームでの、未成年への高額課金が問題となったため、現在ではサービスごとに年齢で利用できる月額利用料に上限が設けられるようになった。具体的には以下のようになっている。
ただし最初の設定で年齢を偽ると、この対象からは外れてしまう。利用料に制限が付くことを嫌がり、年齢を高く設定した子どもの話を聞いたことがある。上限があると言っても、「月額1万円」ともなると保護者は十分に高いと感じるだろう。
■友達のアカウントを乗っ取る
ゲームサイトを介して、友達同士の犯罪行為も発生している。しかも低年齢化が進んでおり、中高生だけでなく小学生がアカウント乗っ取り行為をして、補導、書類送検された例もある。まったくの第三者からの不正アクセスやアカウント乗っ取りにより有料アイテムが奪われる事例もあるが、子供たちの場合、自分の知り合いや友達をターゲットとする例が少なくない。
コミュニティーサービスとゲームが楽しめ、小中学生に人気が高いAmebaピグでは、以下の手口で聞き出したアカウントに不正アクセスする事件があった。仲良くなったユーザーとチャットしていて、「アメG(アメゴールド。ゲーム内仮想通貨)を増やす裏技を教えるけど設定が必要。説明が難しいから(やってあげるから)、IDとパスワード教えて」「限定アイテムをプレゼントしたいが、(あなたのアカウントに)ログインしなければできない。IDとパスワードを教えて」と持ち掛けるのだ。
こうしたアナログな方法でIDとパスワードを聞き出した後、相手のアカウントに不正ログインする。さらにIDやパスワードを変更して本来のユーザーがログインできないようにした上で、有料アイテムなどを奪うのだ。
「『無課金が来た』とバカにされたことがある。無課金だと(買えるアイテムが限定されるため)可愛くなれない。課金アイテムがほしかった。もっと部屋もアバターも可愛くしたかった」――。以前に不正アクセス未遂で補導された女子中学生に話を聞いたときの理由がこれだった。
スマートフォン、ゲーム、オンラインゲーム、WebMoney、電子マネー、不正アクセス、アイテム課金
本名を明かさなければ、ネットに何を書いても大丈夫――。そう考えるのは大きな間違いだ。「炎上事件」を起こしたユーザーのアカウントは、ネット上の「特定班」によって、1日もかからずに白日の下にさらされる。…続き (6/10)
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