●韓国との付き合い方を知らない日本
政府は、機密扱いとして、「河野談話」の検証結果を公開しない方針を固めたようだ。
加藤勝信官房副長官も、「河野談話の見直しや取り消しは(安倍政権では)ない」としたため、慰安婦募集の強制性をみとめた平成5年の河野洋平官房長官の談話は、これで、事実上、日本政府公認のものとなる。
2006年9月、米下院国際関係委員会で採択された慰安婦問題の対日非難決議文には、「日本政府は売春目的で若い女性を組織的に誘拐した」「慰安婦には13歳の少女や乳児から引き離された若い母親らがいた」「20万人もの女性が性奴隷にされた」などというデタラメきわまりない内容が書きつらねられている。
その公的な裏づけとされたのが、河野談話である。
今回の報告書は、その河野談話が、韓国の圧力に屈した妥協の産物だったことを明らかにする目的で作成されたはずだが、公開されなければ、談話の内容が事実だったと勘ぐられて、かえって、逆効果になるだろう。
非公開としたのは、外務省と政府筋が、韓国との摩擦を避けることを優先させたためだが、じぶんたちが仕事をしやすいように、国の名誉を売るのは売国奴の仕業である。
日本人は、これまで、日本人の感覚や価値観で、日韓問題を処理しようとしてきた。
だが、明治以降、国書の受け取り拒否から江華島事件、征韓論など、それが、いちどもうまくいったためしがない。
日清戦争、日露戦争、日韓併合と、日本は、朝鮮半島をめぐって、多大の国力とエネルギーを費やしてもきた。
そのどれも、現在の韓国の土台をつくりあげた重大な契機となった。
漢江の奇跡と呼ばれる戦後の経済成長も、日本からの経済・技術援助がなかったら、実現しなかったろう。
だが、韓国は、感謝するどころか、これを恨むばかりである。
日本の援助で完成したソウル市の地下鉄開通式に、日本を招待しなかったばかりか、工事の全容を記したパンフレットに日本の国名はなく、式典日に日本の終戦記念日、韓国の光復節をあてるという無礼、恩知らずぶりだった。
今回の報告書作成にあたって、情報を提供した外務省は、一貫して、穏便主義を主張して、韓国側を刺激する具体的な材料を出し渋ったとつたえられる。
日本は、いい加減に、日本人の感覚や価値観で、韓国人をおしはかる甘い考えを捨て、韓国が特殊な国であることを認識すべきだろう。
ロシアは、とうの昔に、朝鮮人が異常民族であることに気づき、北朝鮮を見放している。
朝鮮半島を再び千年属国≠ニするべく、てぐすねをひく中国も、漢字を発明したのは韓国人、孔子は韓国人だったと主張する韓国の異常さには手を焼いている。
ネット上でも、中国人が「日本人に伝えたい韓国人取り扱いマニュアル」というタイトルで、「バカに情けをかけてはいけません」「韓国人はやさしいと弱いの区別ができません」「強いと悪い、正しい区別もつきません」「韓国人は対等という概念を知りません」「上下関係しか知らない韓国では他人にたいする思いやりや慈悲の精神は皆無です」「日本人の平等は韓国人にとって敗者の態度です」「日本人は韓国人がまともな人間だと思い、対応しているので問題がおきるのです」「韓国人を犬だと思って付き合いなさい」「犬に謝ってはいけません」というテロップが流れる映像をアップロードしている。
韓国人の思考形態や価値観は、日本人のそれとは、明らかに異なる。
ウソつき、恩知らず、恥知らずは、人間の普遍的な倫理観にもとづくもので、世界共通である。
ところが、韓国人には、これが通用しない。
世界の最貧国だった朝鮮国を、短期間で、近代国家に仕立てた日韓併合を恨み、朝鮮戦争時、国を挙げて従軍慰安婦制度をつくったことを棚に上げて、旧日本軍についてまわった韓国人業者による私娼業を強制連行や性奴隷といいつのって、世界中に銅像を立てるのは、人間のモノの考え方をこえている。
朝鮮半島には、ウリ(=内)とナム(=外)、ハン(=恨)という特有の価値観がある。
韓国人は、この三つですべてを割り切って、人類の普遍的価値観は、その外側におかれる。
韓国人にとって、身内やわれら、こちらという意味のウリが絶対善で、それ以外のものは問題にされないのだ。
ウリであれば、恥も外聞もなく、ウソも平気、受けた恩を当然とし、裏切りは頭がいい証拠という具合である。
日韓併合は、破産寸前の朝鮮国が、巨額の対外債務の代理弁済と併せて、朝鮮国が国会議決をもって、日本に申し入れたものである。
時の首相は、李完用で、日韓併合の合意書には、首相以下、5人の閣僚の署名がある。
日韓併合をとおして、奇跡の発展を指導した李完用と5人の閣僚は、現在、親日派として蔑まれ、人名事典には、たった一行「李朝末期の売国奴」とあるだけである。
ウリだった救国の指導者が、ナムにされて、売国奴となったのである。
韓国人にあるのは、ウリとナムだけで、ウリとナムの前では、善悪も道徳も、世界の常識すらもふっとんでしまう。
世界で恥をさらしながら、いっこうに恥じないのは、韓国人にとって、世界はナムで、意に介する必要がないからである。
整形した若い女性が、大挙して、外国人で売春をおこない、日本をはじめ米・欧・豪で大きな問題になっているなか、世界中に従軍慰安婦の像を建てるのは、異常な神経というしかないが、韓国人にとって、あたりまえである。
従軍慰安婦問題で、ナムの日本をやっつけるというウリの了解があれば、どんな恥やウソ、不正義も問題にならないからである。
欧米の学者から朝鮮民族特有の精神疾患と指摘されている火病(ファッピョン)というヒステリーは、ハン(恨)文化の産物で、パク・クネ大統領の「日本へのハン1000年」が、その火病である。
ウリの結束をつよめるのが、ハンで、ハンがつよいほど、ナムへの敵意が強烈になり、やがて、見境がつかなくなって、火病に至る。
従軍慰安婦問題が、まさしくそれで、韓国の気持ちを慮って、報告書の公表を控え、世界中に性奴隷国家≠フ誤解をふりまいている外務省は、先の「韓国人取り扱いマニュアル」によると、犬以下ということになるだろう。
日本人が、韓国人への認識を変えないかぎり、日本は、永遠に、朝鮮半島の呪いから逃れることができないだろう。